あすなろ＠ver.檜のブログ一覧

それは「遺憾」という言葉です。

官民問わず相次ぐ不祥事が世間を賑わせている今日この頃ですが、不祥事を起こした当事者側のトップの会見では必ずと言っていいほど「誠に遺憾に思います。。。」のセリフが聞かれます。記者の集まった会場で長机を前にして数人の役員が頭を下げる、そしてフラッシュが焚かれる・・・ニュース番組で毎度お馴染みの光景になりました。

組織である以上、たとえ一個人の不祥事であってもトップの責任、組織全体の責任になってしまいます。だから組織というのですが。。。

私には毎度毎度の会見で必ず登場する「遺憾に思う」、この「遺憾」という言葉がどうも他人事のように聞こえて仕方ありません。極論を言えば「部下の起こした不祥事は部下の責任で、私には関係ありませんよ。」と聞こえてしまいます。

様々な不祥事があまりに日常的に起こるこの御時世ですので、我々もその報道を見ても「ああ、またか」としか思わなくなってしまい、ある意味、感覚が麻痺しているような気もします。

当事者側のトップにはこの「遺憾に思う」というセリフが都合の良い逃げセリフ、とりあえず右に習えで言っておけば何とかなるだろう。。。というのが当事者側の実情のような気がします。

それをテレビで見ている私はあまりに日常化した「遺憾」というトップのコメントを聞いても、心から申し訳ないという思いが伝わらず、誠意ある謝罪にはとうてい聞こえません。

そもそも、この「遺憾」という言葉は辞書を引けば「残念に思う」という意味で出てきます。「私が経営する会社でこんなことが起きてしまった、ああ残念です。」ということになるのでしょうか。。。

私が世間の表向きの面しか知らない人間で、上述のような実情が存在した上で現代社会が成立して経済活動が行われているのか。。。なんだか最近はいろいろな事件、不祥事があまりに起きすぎて、訳がわからない世の中になってきたように感じます。

せめて、謝罪の会見では見ている私達に心からお詫びの気持ちが伝わってくる、そんな誠意ある態度を示して頂きたいものです。


追伸
これは私の呟き、独り言ですので、あしからず。。。(/_;)ボソッ

ハァ、語ってしまった。。。