
目の前に迫り来る上り坂をみて、上っては下るということをあと何回繰り返せばいいんだよ〜と、ゼーハーゼーハーしながら、かなり絶望的な気持ちになってきました。
フェリーの出港まであと10分。ひえ~、間に合わないよ~と叫びながら抜けたトンネルの先は一直線の下りでした。もう直滑降のクラウチングスタイル状態でペダリング全開、そして坂を下りきって最終コーナーを曲がると、フェリー乗り場まではラストスパートの850mであります。
しかしそこで向かい風登場。おいおい、こんな時に・・・(泣)
どうしてこうなっちゃったんだろう。そう、それはもう魔が差したとしか言いようがありません。豊後高田の街を通過した時、そこから竹田津のフェリー乗り場まで23kmだから14時20分の出港まで1時間20分あるから楽勝楽勝と、気を抜いて走っておりました。すると、道ばたに蕎麦屋を見つけてしまったのであります。豊後高田は蕎麦が有名なところですよね。そんじゃ折角だから、昼飯も食べてないし寄ってくかと・・・。蕎麦屋でとり天ランチ(冷そば付き)を食べ終わって再び自転車にまたがったのが13時30分。なんと、出港まで50分しか無いじゃないですか!残りの距離は20km。単純に計算しても24km/hであります。そして、島旅や半島旅をされた方ならピンとくると思いますが海岸沿いは大抵上り下りの辛い道なのであります。なんか、俺は間違ったことしてないか・・・・?
そして冒頭の地獄のタイムトライアルに続く訳ですが、それでも、なんとかかんとかフェリーには滑り込みセーフで間に合いました。ふ〜。しかし、実はフェリーの乗船口はロープがすでに掛けられていてそれを再び解いてもらって乗船できたという次第です。行きと違って帰りは自転車として乗せてもらいましたので、+1000円であります。それはまあ仕方なし。この便を逃すと次の徳山行きはなんと19時発。ホント間に合って良かったです。ネタ的には間に合わなかった方がオイシイですが、こっちも生活がかかってますからね~。最後は忙しない幕引きでしたが、それもまあ私らしい旅の終わりでしょうか(笑)
出張先のようなホテルのベッドで目が覚めました。前日は結構走ったのでバタンQと寝てしまいました。外をみると曇天でありますが、雨は大丈夫なようです。今日はとりあえず、隣町の宇佐というところに行ってみましょう。USAと書いて宇佐。 昔、Made in USAと明示したバッタもんのカメラをバンバン製造していたところがあって、そこが摘発された時に、これは「メイドインウサ」だと開き直ったという話を読んだ事があります(笑)
また、宇佐には、宇佐神宮という格式の高い神社がありましたね。とりあえずそこに行ってから次を考えることにしましょう。
そいじゃ、レッツゴー。
本日のコースです。
左奥のビジネスホテルに泊まりました。手前は全国ネットのP銀行であります。

アリガタヤアリガタヤ。
宇佐に向かう道を走ってると、向こうに奇妙な色のポストが・・・

正面に回って、驚かされましたね~(笑)
宇佐は、お神輿の発祥の地だそうです。

意外や意外、どこかも発祥の地と言ってるところがあるかもしれませんね。
宇佐神宮が見えてきました。
せっかくですので境内の中を拝見しましょう。

鯉も水鳥も餌は一緒らしいです。
ここから皇族の方々も下乗しなきゃならないそうです。

ここの池は、神事に使う場所らしいので、一般人は入っちゃいけません。
深い森に包まれた境内はとても厳かな感じがしております。

枠の奥の山が聖地なんだそうです。いろんな人が覗いていましたが、頂上が見えるように木もちゃんと揃えているんでしょうね。
宇佐神宮の縁起です。

こちらでは、二礼四拍手一礼なんだそうです。
端から聞いてると、なんか拍手が多くて景気良いなと思ってました(笑)
ちなみに、二礼四拍手一礼は出雲大社と新潟の弥彦神社とここだけだそうです。
これについてググってみると結構面白い話がありますな。
さすがに、焼酎の国ですね。

日本酒は樽だけど、焼酎はでかい瓶に入れて奉納するんですね。
次はどうしようかな・・・と、宇佐神宮を見聞した後に、境内の入り口でiPhoneでググっていたら、
宇佐市平和資料館というのを発見しました。実は宇佐の街のどこかで唐揚げ定食でも食べてから帰ろうと思っていたのでお店をググっていたら見つけちゃったというのが正直なところです。
宇佐には戦前から航空隊があり、大戦末期にはここが特別攻撃隊の基地となったそうです。そしてその資料館をみられるとなれば行くっきゃないでしょ。という事で行ってみたのであります。

館内には、等身大(?)零戦21型の模型が鎮座しいています。どうも「永遠の0」で使用したようですね。本物か!と思ってびっくりしましたが、そのヤレ程度がナカナカの出来だと思います。
資料館で航空隊の遺構巡りのパンフレットをもらったので、その次の目的地が決定であります。
途中で、から揚げ屋を発見。道路脇にこのようなお店があったりします。

200gをテイクアウトしました。
ここは、かつて航空隊の無線基地の電信室だったり、傍受室だったとパンフレットには書いてありました。

から揚げを持って、巡っております。
そして田んぼの向こうになんやら小高いものが見えてきました。これは、なかなかコーフンしてきますね。

飛行機の掩体壕であります。
そして、掩体壕を見ながら先ほどのから揚げを頂きましょう。

デリシャス! チョーうまーい!
掩体壕の中を見て見ましょう。

ここの壕は記念碑となっていて整備されています。
しかし、残存するほとんどの掩体壕は、物置とかになってるようですね。
ここから、大型機用の掩体壕です。

一式陸攻なんかを仕舞っておいたのでしょうか?
宇佐の航空隊はけっこう広かったようですね。

ここを、桜花を抱いた一式陸攻が誘導されて飛び立って行ったんでしょうか。
航空隊の名前が残る踏切を渡って帰りましょう。

この方向に進んでいくと、小倉を経て広島まで帰ることができるんですね〜。
そういえば田んぼのにいた時にここを、特急列車が通り過ぎて行きました。
緑の田んぼの中を走り抜ける青いソニックはとてもカッコ良かったです。
そして、これが冒頭に出てきた「つい魔が差してしまった」トリ天定食(笑)

うまかったから良しとしよう(笑)
帰りは畳むことができなかったので、車両甲板に置き去りにされたトラベゾーン。

よく走ってくれました。ありがとう。また旅に行きましょう。
本日の走行距離 概ね58km
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Posted at
2016/04/13 00:08:23