「おとーさん、行ってらっしゃーい!」まるで
映画のワンシーン。このお父さんはもちろんワタシではありません。ワタシは、音戸の瀬戸で狭い海峡を行き交う船を見に来た通りすがりのおっさんであります。音戸の瀬戸は、巾90mの海峡であります。最大4ノットの潮流がグイグイ流れております。その海峡を、漁船やら、高そうなクルーザー、ジェットスキーなどが行き交うのを見てました。その時、呉の方から大きなそして綺麗な貨物船がやってきたのであります。そこへ、おばあさんとおかあさんそしてちびっ子が3人、走ってやって来て、こちらに向かって進んでくる船に向かって最初に書いたように大声で手を振ったのであります。端で聞いていると船乗りのお父さんの船が、この音戸の瀬戸を通るタイミングを見計らって見送りに来たようです。海峡に響き渡る汽笛、デッキに立って手を振るお父さん。なんだかちょっとグッと来ました。これだから、見聞の旅はやめらんねーなという一幕であります。
夏の間、広島で走る事が出来なかったので、8月のギリギリ最後の週末は、前日まで埼玉に居たにも関わらず最終列車で帰広したのであります。今週末の関東は天気悪そうでしたしね。
しばらくまともに走っていなかったので、どうしたものかと思いましたが、先週のVM号の調子がいい塩梅だったので、VM号で江田島に行く事にしました。江田島に上陸して、海岸線を楽勝に走って、能美島、倉橋島と渡り、音戸の瀬戸を見る事、渡船に乗る事と、呉に行って呉の麺類が旨そーという事で試してみようという旅であります。久し振りに乗る宇品からのフェリーは客室に乗客は3人くらいしか居ませんでした。朝の便はどちらかというと島の人を市内に運ぶ役割なんですね。朝も早よから遊びに行く人は少ないようです。(俺だけか?)
江田島に上陸してからのコースは、ちょっと冒険して、ヒルクライムコースに進んでみました。当時の海軍士官学校の精鋭が何かにつけて登山して気勢をあげたとされる「古鷹山」の肩口をぬける峠道であります。ヒルクライムと言っても高々200m超のピークですが、VM号の駆動系を確認するには十分でした。当初付いていたプロダイのクランクとチェンリングは、埼玉キャンピングの部品として召し上げられて、3アームのマキシーに取って代わっております。しかし、これは先週感じたように、なかなか踏み心地がよろしいのであります。良かった良かった。
ピークを越えて、島の海岸沿いを上ったり下ったり、目的地の音戸が近くになるにつれて向い風が強くなって来ました。海峡を通り抜けて来る風はなかなか強いものであります。久し振りの向い風、一人で耐えて走るのはちょっと寂しいですが、まあそれはそれで仕方ありませんな〜。
音戸で1時間くらい、行き交う船を見てましたが、お腹が空いて来たので、呉の街を目指しましょう。今日のお昼は、呉麺を楽しみにしてきました。ところで、クレメンといえば、ワタシは 学生の頃、SEMASにClementの650Bを履いてました。トレッド面にタコの吸盤のようなボツボツがついており、これはダートの食い付きはいいぜぇ〜と鼻息荒かったですが、今となっては見てくれだけの気のせいだったと思います。(笑)
さて、呉麺として選んだのは、呉龍さんの冷麺であります。平打ち麺だというリサーチは済んでおりました。ホントは平打ち麺のラーメンにしようと密かに考えていたのですが、店に入るなり、何にします?との問いかけに、すぐ答えないと座っちゃいけないような雰囲気に、ワンタン入冷麺と反射的に答えてしまいました。結果的に美味しかったですが、酸っぱいのは良いとして、酸っぱさに唐辛子のパンチがワタシ的にはちょっと効き過ぎかなという感じでありました。しかしワンタンも美味しかったので再訪して暖かいワンタン麺を試してみたいと思います。
あ〜喰ったということで、呉龍さんを跡にしましたが、どうもこうなると暖かいラーメンが食べたいという事で、もう一つのお店に行ってみました。ここでも、店に入るなり注文をしなければならなくて焦りましたが、今度はちゃんとラーメンを頼む事ができたのであります。こちらのラーメンは、丸麺であることはさておいて、スープが絶品であります。この滋味は痺れます。この絶品スープで平打ち麺を食べてみたい。ワタシの麺人生(そんな大げさな!)でノーマークだった呉。まだまだ再訪して試してみる価値はありそうです。
本日のコース
江田島の切串港に到着しました。
いつもフェリーを降りるときには、気持ちがシャキッとしますね。
港からいきなりのアップになります。
この道は、古鷹山の登山口なのであります。
ヒーコラしながら上って行くと、木陰に遥か広島の街が見えました。
こんなに近いのに海を隔てるだけで別世界。広島は良いとこですよ〜。
そして、頑張って上っていればいつかはピークが。
良し良しマキシーはいい塩梅だ!
下りの途中のみかん畑で振り返る。
てっぺんに反射板とかレーダーとかがあるところが古鷹山かな?
一旦、港まで下ってさらに上った、しびれ峠。
ベタだけど、その名前にシビレル。
そして、ほどなく次の峠。これも、またしみじみとした名前だなあ。
秋月って、
そんな名前のカメラが有りましたがご存知ですか?
ほどなくと書きましたが、同じ場所です。こんな感じ。
秋月は地名? シビレ峠の方は意味わかんないけど好き。
海岸沿いはいろんな物が見れて面白い。こんなデカイ船が急に現れた。
東京の小笠原航路で使ってた船?
しかし、壁面のキズって、これは自損?
自損事故(?)の次は、鬼が出て来た!
ところで、鬼のいる豆腐やってどうよ?
音戸の瀬戸にやって参りました。
右から左から続々とやってまいります。
しかし、こんな忙しないとこで釣れんのかな?
そして、今日も再び
渡船で海峡を渡ります。
渡船の船長は、百戦錬磨であります。波に揺れる桟橋にピタリと横付け。
渡り終わった後で、こんなデカイフェリーがやって来た。
我が愛すべき渡船、つばめ号はこの後木の葉のように揺れてました。
アレイからすこじま までやって来ました。
そういえばここでボーエンが欲しくてQ7を買ったんだった。
そして、第2部 クレメン探検。
第1弾 呉龍さん
ワンタン、旨〜い。
第2弾 モリスさん
モーリス持てばスーパースターも夢じゃない?
食後は、真面目にこいで、坂のビーチで息継ぎで休憩。
まだ、広島の空は夏なのに、・・・なぁ。
本日の走行距離 概ね77km
Posted at 2014/08/31 00:17:53 | |
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