
太平洋戦争末期に、「天を回らし戦局を逆転させる」という冷静に考えると恐ろしい名前「回天」という兵器が作られました。当時の海軍では、「必死」の兵器はダメよという不問律があったそうですが、それでも終戦間際、なんとかしなきゃという熱意に押されて誕生したそうです。その事を今回の旅で知り、これはまた凄い名前をつけたもんだなと驚きました。日頃から規模と志は違うものの一発逆転を狙っている私としては、その切羽詰まった感じがとても良くわかります。そしてその後にやってくる悲しい結末もわかりますし、昨晩もそうでした•••(+_+)\バキッ!
あっけなく夏も終わって、これから秋のシーズンでありますが、曇天の隙間をぬった最初の旅は、山口県は周南市にある大津島を巡ろうという試みであります。
この島は、魚雷の試験発射場があった関係で回天基地となった地です。JR徳山駅の眼前の徳山港から、旅客船に乗って約20分で到著します。フェリーとほぼ交互に出てますが、フェリーだと40分超なので、この旅客船は倍の速さで着いちゃうという凄さ。最初は、フェリー便じゃないと自転車乗せてくれないんじゃないかと心配しましたが、旅客船でもオーケーという事で無事乗せてもらいました。普通の畳まない状態で270円でしたが、普通の人が乗降するタラップから自転車押して入れと言われた時は流石に、えーっ!となりましたが、静々と押して客席の間を通り抜けて後ろの甲板へ移動したのでありました(笑)
ところで、ルートラボがSilverLightの関係かなんかで使えなくなってしまいました(泣)
だから今日はコースの振り返りができません。残〜念。もっと気軽に使えるソフトがあると良いですね。
徳山港は、以前九州に出撃した時に利用しました。ここから、大分の国東半島へ渡りました。その時に、回天のレプリカを見て、大津島の事を知りました。
大津島へ渡るには、フェリーと旅客船の2パターンがあります。

フェリーと旅客船だと乗り場が違うので注意が必要です。
トイレに行こうとしたら、周防灘フェリー側の待合にでました。確かにあの時もこの看板みたぞ。

この絵は、ブラックジャックによろしくを描いた人でしょうかね。
今日の関東はぐずついた天気だったようですが、西日本はだんだん明るくなってきました。
船の2階はオープンデッキです。

風もまだ冷たくないし、それより日差しは結構キツかったです。
凄い勢いで進んでいきます。

釣りセットと同じ扱いですが、自転車は有料です(笑)畳めば手荷物になって180円になるそう。
馬島に着岸します。降りる時は左舷から出入りするようです。

乗る時は右舷からだったから、この中を通り抜けてきました(笑)
はい、大津島に上陸。

この鼓海Ⅱは結構馬力ありますよ〜。
まず、大津島に到著したのは、現在地の馬島港であります。

まずは島巡りをしてから、回天関連はその後に見聞しましょう。島巡りをするにあたり、南端の柳ヶ浦をぐるりと回ってから北端を目指しましょう。天ヶ浦、刈尾、瀬戸浜、近江まで行ってから、一旦刈尾に戻ってから本浦に、そして再び刈尾をへて、馬島に戻ってくるコースです。私のキライな行って来いコースですが島巡りの場合は仕方なし。同じ道でも行きと帰りでは視線が違うから見落としていた事が結構あることがわかります。
馬島の集落を走ります。ここも猫町だな〜。
そして、柳ヶ瀬一周道路はいきなりの上りとなりました。ひえ〜。

最後は芝道になっちゃったよ(笑)
ピークを超えて下り基調になったけど、路面はスリッピーでしかも木の枝とかあって怖い。

だから路面ばかり気にして下っていると、いきなり蜘蛛の巣の波状攻撃にやられます。路面が悪い時って、ほとんど下見て走ってるんだという事に気付きました。
おわっ! ヘビンガー登場。

・・・って、踏まれてご臨終となってましたが。
立ち止まって海をみると、眼下を貨物船が通ってます。

だから ソーダ水の中を通らせてみました・・・・(+_+)\バキッ!
これは、北端になりますが、ここででかい石を発見。

大阪城築城用の石を召し出せということになって毛利家はここの石を切り出して提供したそうです。これは、その時の余った分とか。しかしでかい石だな〜。
都会の電柱は撤廃して町をきれいにしろと言ってても、このような電信柱の光景はきらいじゃない。
向こう側の集落に行くには、こうやって峠をこえなきゃいけないんですよ。

標高は8mですけどね(笑)
その峠時でみた花。

この花はなんというのかわかりませんが、結構そこここに咲いてました。
峠を下ると、一面に広がるガマの原。なんとなしに坂東を思い出しました。

ガマの原の真ん中にこんな岩があるです。ストーンサークルか!(ちっともサークルじゃない)
港の堤防にかけられたロープアート。

UJINA・・・ って全然ちがう(笑)
刈尾港のフェリー待合所に戻ってきました。ここで甘いサイダー系を飲みたくて。

この待合所はきれいにされているから、夜になったら泊まるのに良いかも。
若い頃は、駅やバス停で寝泊まりしたなと思いつつ、リアルゴールドをゴクリ。
そして、馬島に戻ってきました。メインイベントの回天記念館に行きましょう。

冒頭で失礼な事書きましたが、この回天は、当時の若い将校がなんとかしなきゃという事で考えついて開発したもので、しかも、この回天が初めて出撃する際には一番最初に搭乗して海の藻屑となったそうです。単なる思いつきで無責任に開発したわけじゃないのです。この事実に結構グッときました。
一旦、回天の中に入ってしまうと、この潜望鏡だけが外界との接点でした。

これだけの長さで、メガネ部分があんなに小さくて・・・考えただけで恐ろしいですね。
徳山港にあったものとは、違うように見えたのは、展示を見た後だから?

潜望鏡の下に書かれている、マークというか紋は菊水というんだそうです。
これはもともとは魚雷だったというんだから驚きですね。
記念館正面の通りの両脇には、回天で戦死もしくは殉職された方々の石碑が並んでました。

花束に気付いたのですが、そういえば今日はお彼岸だったか。
記念館を後にして、回天を運んだトンネルに進んでみましょう。トロッコのレールの後が見えます。

長いトンネルを抜けると・・・・。
そこは、魚雷発射場の跡であります。

この穴から回天を海へ・・・、違うそうです。回天は普通の魚雷に比べてここからは発進じゃなかったそう。
それにしても、海のエメラルドグリーンがやけに綺麗だな〜。
帰りも来たトンネルを帰ります。

このパネルの先にセンサーがあるようで、前を通るといきなり説明が始まったので、驚いてひっくり返りそうになりました。びっくりしたなーもー。
それじゃ、14時の船で帰りましょう。

徳山港に戻ってきたら、もう一隻の船がありました。しかも回天号!
この船だったらちょっと勘弁。
徳山駅前のラーメン屋さんで遅いお昼を。
島では忙しかったので昼ごはん食べる機会がありませんでした。

本当に真っ黒なスープなのにしょっぱくない!これが細麺と絡まって絶妙。徳山に行く機会があったら是非お試しを。
走行距離 36.6km