
好事魔多し、まさにれは今日の私の為にある言葉だと思いました。
海上を吹き抜ける強烈な風に逆らって橋を渡っている最中に、その音はキレギレに私の耳に届いてきました。何しろ眼下は渦巻く海峡なので風が半端なくゴーゴーと吹いてます。その中に、チッチッチッとリズミカルな音が・・・。これはっ!と自転車を飛び降りて後ろのタイヤを確認しました。そうすると、なんと、タイヤからキノコが生えてる・・・、訳がなくネジが半分刺さってました(泣)。チキショーとそれを抜いて橋の下に投げようとしたら、そこには海に物を投げ込むのは危険ですから禁止ですという看板が。錆びたネジ一個でも、物は物、おっとあぶねーと思いとどまり、怒りの持って行き場がないので仕方ないので橋の橋脚に空いてた穴に突っ込んできました。次の人が同じ思いをしないようにですね。しかし斜めに刺さっていたので、しばらく大丈夫だろうと思って行けるとこまで行ってみよーとそのまま走りました。そして、青い海、青い空、キラキラする景色に気分も雨かれて、晴れた空〜そよぐかぜ〜なんて口ずさみながら走っていたら、いきなり、バーーーン!
ところで、自転車乗りは往々にして音、特に普段聞きなれない音、つまりイオン間違え異音にとても敏感だと思うのですが皆さん如何ですか。たとえば、私なんか回転系なんかでの異音は、驚くというよりどちらかというと恐怖の方が近い感じがします、BBなんかで右ワンが緩んできたらと考えると怖いですよね。その昔、大学の合宿のときだったかとおもいますが、私の先輩が峠を登っている時に、「ああっ、まずい!」とつぶやきました。同期の別の先輩が「どうした?」。「いやさっきから登りで踏み込むと、カチッカチッと音がすんだよ」。「君、それはちょっとまずいよね(ニヤニヤしながら)」。「そうだよなまずいよな・・・」と行って立ち止まっていろんなところをチェックしております。それでも見つからないので気のせいだろと思って再び自転車にまたがってそろりそろりと走り出すと、なんか大丈夫そうで、ちょっと安心して真面目に漕ぎ出す。峠の登りですから力入れて登りますよね、そうするとまたカチッカチッと音がしだす訳で、先輩はかなりナーバスな気持ちになっていたようです。後ろを走っていた私も他人事ながら気になってましたが、本格的な登りに余裕がなくなり下を向いてヒーハーヒーハー言いながらしばらく漕いでいたところ、わかったぞー!と歓喜の声。どうしたもんかと聞いたら、カチッカチッの音の原因は、履いてたジャージの裾の部分を絞るためのジッパーがクランクに当たっていた音だったそうです。そりゃ、踏み込むたびにカチカチするよ・・・という笑い話のような本当の話。
来週のしまなみ海道に向けて、最後の調整は先週に引き続き島をバーっと走ってこようという計画を立てました。しかし、いつも同じ島じゃ飽きちゃうので、今回は隣の県まで遠征することにしたのであります。周防大島、広島の眼前に広がる安芸灘の入り口にある大きな島は本当の名前を屋代島というそうですが、一般的に周防大島と呼ばれてるそうです。東西に延びており、一周回れば概ね100km。これは最後の調整にうってつけだろうと出発したのであります。南回りで東を目指し、帰りは北回りにしましたが、北は国道で楽勝ペースなのに対し、南は海岸線沿いでくねくねと距離走らされた感がありました。帰りが南回りだったらと考えるとちょっと恐ろしいくらい(笑)その分、南側の景色は抜群で、海は信じられないくらいに青くてキラキラしてました。しかも人が少なくて静かな旅を満喫することができるでしょう。また、それとは別に、島の背骨である山沿いを巡る広域農道もあるそうなので次の機会はそれを是非走りたいと思うのであります。それから、南回りはコンビニは一切ありません。途中で食事ができるところも安下庄の食堂とかリゾートのピンポイントでしかありません。南回りをゆっくり満喫するのであれば、食料は持参した方が無難です。私はいつも通り甘い見通しで、コンビニで買った羊羹一つが頼りでした(笑)
今回のルートです。
今朝は輪行でワープであります。

この春、JR西日本広島地区へ投入された新型電車に乗りました。
32年ぶりの新投入だそうです。古い列車も嫌いじゃないですけどね。
海岸沿いを走ります。

今日は天気良さそうで、早速心ウキウキになってきます。
由宇駅からスタートです。島に渡る橋のとっつきにある大畠までの予定でしたが乗った電車が途中で止まっちゃったのでそこからスタート。

今日はややこしいものは付いてないので組み立ては簡単。輪行バッグを小さく畳む方が時間がかかります(笑)
こんな道をとりあえず快走。

向こうに小さく橋が見えます。
さて、橋をわたりますか。

このねじ込むような渦をみてるときに、タイヤにもねじ込まれてたんだ(笑)
島のガードレールは、黄色です。

この海の色に意外と合うんじゃないかと。
な〜んて余裕こいてたら、パーーーン!

タイヤ交換にこれらは欠かせません。
後ろのタイヤだけ、ナチュラルカラーになっちゃいました。
こんな状況を、私はカタチンバと言ってきましたが、今はあまり使っちゃいけないそうで・・・。

しかし、もうタイヤの予備なし・・・。
そんな憂いも、こんな景色見ちゃったらすっかり忘れてしまいます。

次の自転車をもし作るとしたら色は青にしようと決めました。
(今んとこ
私は 流石に予定はないけど・・・)
岬のピークにて

左の方から海岸線を走ってきました。このように結構登りもキツイのがあります。
おおっ、青い海の向こうには我が心のふるさと四国が見える!

頭上を旅客機が飛んでましたが、松山空港に降りる前に眼下に見えてた島々はここだったんだな〜。
とったんに向かう最後の登りの途中に立派な桜を見つけました。

この春一番の桜でありました。
そして、やっと突端に到着。

ここは、山口県の柳井と松山を結ぶフェリーの中継の波止場であります。
次の機会はここから松山に渡ってやろうと考えています。
流石に昼飯を食べられると思ってきたら何も無し(泣)
突端には、
戦艦陸奥の記念館があります。

陸奥はこの近くの島で停泊中になぞの爆発で、そのまま沈没してしまったという戦艦としては悲運の艦であります。
記念館のまわりは、芝生のキャンプサイトになっておりとても気持ちの良さそうな場所でした。
その中に、日本一小さな水族館がありました。せっかくだから入ってみましょう。
ここの魚は近所の漁師さんの協力のもと運営されてるそうです。こういう話はいいですね。

おさわりコーナー。これはまた、健全なおさわり体験ですね、
ジャカルタの夜のとは•••(+_+)\バキッ!
北回りは綺麗な国道が、ビューっと通っているので脇目もふらず激走(自分比)。

それでも桜が咲いてると止まっちゃう。
ああっ、橋が見えてきた。

タイヤよあれが大島の橋だ。もうちょっとだから何とかもってね。
余計なものを踏まないようにソロリソロリと橋を渡りました。
今度は、のんびりとVM号で走ってみたい、そんな気持ちにさせる島の旅でありました。
走行距離 120.4km
Posted at 2015/04/12 11:56:18 | |
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