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イイね!
2013年11月27日

S600L 乗り味の再評価

これまで私の中ではW220のS600Lに対する評価がどうも厳しくなっていましたが、ここ1ヶ月程乗り込んでみていくつか気がついた点があります。

以前から低速でのターボラグとターボがかかってからの半端ない加速の2段モーションがどうもあまり心地良くなかったのです。最近Darkknightさんから頂いたS600Lの過去のリポート記事を読むと、評論家も全く同じようにこのターボラグと加給されてからの無機質な加速に対する違和感を指摘されておりました。

しかしながら最近ではアクセルワークに馴れたのか、低速でのフィーリングに違和感がなくなってきました。ターボの加給もアクセルワークで自然なフィーリングとなるように自分の右足が微妙な調整を自然に行っているのがわかります。もともとエンジンをかけた瞬間の音であったり、加速時に吠えるV12の音にただならぬ迫力があり、乗り出してからのアクセルフィールさえ良ければいい車なのにと思っていたので、最近は凄く心地がよいのです。

それにしても0-400mが12.8秒というのは信じられない数値です。2トン超えの後輪駆動のビックセダンの数値とは思えませんが、ターボ加給が全開となったときの加速感はあまりにも凄くて逆に気持ち悪いぐらいです。雑誌では無機質な加速とありましたが、わかる気がします。50m先まで瞬間移動という感じで、無味乾燥。よくこんな車を作ったなあと思います。

多くの雑誌では評論家により「W140が出たときはその巨大さが世間の顰蹙を買い、W220が小型化された」ということが山ほど書かれております。果たして本当にW140は顰蹙を買ったのでしょうか? 評論家が作り出した風評のようにも思えますが、W221になるとまた巨大化しております。W220より全長で4cm、高さで4cm、幅2cm、そしてホイールベースにいたっては8cmの長くなっている。W140のサイズに戻ってますが、エコカーがますます推奨される時代に、この巨大化を批判する評論をまず聞くことがないのはなぜなのでしょうか? 不思議です。

W220という車はW140の悪評(?)を挽回しようと小型化してBMW的なスポーティーさ、スタイリング、パーソナル感を出したまでは良かったのですが、今振り返ってW140やそれ以前のW126などのような圧倒的な評価を得たとは思えません。このあたりがどうも中途半端な境遇なのですね。可哀想な存在です。
しかもW220 S600Lのトラブルにまつわる評価は最悪で、相場も異常に安い。

しかし、トラブルの元凶はイグニッションコイルなどの部品個体の問題であったり、ABCラインのホースの耐久性の問題であったりで、ATやエンジンなどといった機関そのもののトラブルは極めて少ないようです。
また最近乗り込んでつくづく思えるようになりました。500馬力を受け止めるためのブレーキや足回り(ABC)を含めた重厚な装備、革や天井の素材を含めた内装の質感、オーディオシステムの質などこの車を特別なものとするための様々な作り込みが乗っていて随所に感じられ、多幸感を催すのです。

実はS600Lはこれまでどうもフィーリングがピンと来なくて売りに出そうと思っていました。
それを前提に衝動で別の車を買ってしまいました。が、ごく最近S600Lに感じるフィーリングの良さを再認識した今、売るのがどうしても惜しくなり、結果的に増車となってしまっている状況なのです。駐車場も借りてしまいました。

今度買った車は、またまた面白そうな個体です。いずれアップ致します。

このスタイルの是非は意見の分かれるところですね。

前オーナーが残したものですが、メンテが行き届き素性の良いことがわかります。

この換気(歓喜)シートは夏には極めて重宝。扇風機の風によりシャツが汗でべたつくことはまずありません。
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Posted at 2013/11/27 17:19:37

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この記事へのコメント

2013年11月27日 19:02
確かに前期のV220の組み合わせは悪名高いM137エンジンと対策前のABCでしたから史上最悪の組み合わせでしたね。それが後期になりM245エンジンと対策後のABCになって随分と改善されましたが、高価なパワステオイルでABCラインのオイル交換しなければならないのは変わってません。快調な時を味わい尽くしてから、不調になる一歩手前で売り抜けれたら最高ですね。
シートベンチレターは日本的装備ですが、本当に素晴らしい装備だと思います。
コメントへの返答
2013年11月27日 23:14
そうですね。W220 S600Lは後期型の出現でやや名誉挽回した感じですかね。
ABCラインって定期的なオイル交換が必要なんですね。頭が痛いですわ。この個体はラッキーなことにABCポンプ、ラインのホース、パイプがすべて交換してありましたので、オイル交換だけでまだしばらくは大丈夫そうです。
売り抜けですか。確かにそうですね。ただ、不調になる一歩手前というのが実に難しいタイミングですね(笑)。不調を予期する嗅覚が必要ですね。
2013年11月28日 5:51
なんと、そうですか!それだけABCラインパーツ交換されておれば暫く安心ですね。オイル交換だけでもヤナセでやったら7万〜8万円するそうです。車両価格の下落が激し過ぎるので見極めもかなり難しいですが、一旦壊れてしまうと悲劇なのでご注意下さい。私は2000年の新車並行CL500で痛い目しました、、
コメントへの返答
2013年11月28日 11:05
前期のW220はベンツの評判を落とすのに大いに貢献したようですね(笑)。確かに私もS600Lを今後完璧に維持してゆく自信はないですわ。X305とはそのあたりの安心感が全く違います。基本的にベンツのSクラスというのは、BMW7シリーズと同様、一部の裕福の人や法人が新車でバーンと買って、4-5年乗り回して基本終わりという車なんでしょうね。そのあとを、ちまちまとお金をかけながら頑張って維持してゆくようなものではない気がしますね。マニアがたくさんいて皆頑張って維持(どころかむしろ新車に戻す努力)する車種とは異なる気がします。
2013年11月28日 19:32
なるほどなるほど。
正しく仰る通りでしょうね。
言わば、めちゃめちゃ高級な家電なんでしょうか。
今の日本では、なかなか直し使う家電もないですもん。汗
コメントへの返答
2013年11月28日 20:12
うまいこと言って下さいましたね。高級家電。まさにその通りだと思います。部品の異常な高価さは基本治して乗るという基本常識を明らかに逸脱しており、メーカーの意図のようなものさえ感じます。修理部品が安価であればあるほど治して乗る人が増え、新車が売れなくなりますからねえ。
2013年12月14日 11:35
一度ついたイメージというのは、覆すのは難しいですね。

逆にW124の500Eなどは神格化されて、未だに高い評価を得ていますが、果たしてそこまでの車でしょうか。また、巷にあふれている500Eの中でコンディションの良い車はかなり少ないと思います。


どちらもその時代を代表するベンツの最高峰ですが、設計思想はかなり違います。

どちらも、今では中古車ですが、現在の基準で両者を性能、フィーリング、趣味性、維持コスト、を比較すると面白いと思います。

ご報告いたしましたが、並行のCL600を
ウッカリ落札してしまいました。今年に買ったばかりでしたが、どうも気に入らなくて、すぐに売却してしまいましたが、性懲りもなくとはこの事ですね…

ノーマルエンジンの左ハンドル、アラバスターホワイト、チェスナット内装、18000km、外装4.5、内装A、ボディとホイールはAMG仕様という
高スペックですが、なんせ2000年式というのが、気になっています。

また、blogにアップしますね。
コメントへの返答
2013年12月15日 14:01
かつてのW124ファンとしては500Eは一度は行っておきたかったんですが、縁がないままです。絶対的な動力性能ではなく、あのまったりとしたW124がエンジンを含め高性能に味付けされているというアンバランス性ががなんとも心をくすぐるんですね。

それにしてもW220 CL600 を買い直されるとは、Darkknightさん、我々凡人とは異なる大物ぶりをいかんなく発揮されておりますね。ウッカリ落札とはーーー。素敵すぎます。
2013年12月15日 16:52
はい、ウッカリして一度売却した車両を買い戻していたら、ネタとしては最高に笑えます。
今回のテーマは、W215とR129を比較検討して、どちらか一方を放出する予定です。
再来週あたりには、ボルボがようやく仕上がる予定です。足車の日産マーチK12を放出して、駐車場の遣り繰りがキツキツで、精神衛生上悪いですわ…
並行モノのW215 CL600など、思わぬ大きな落とし穴がありそうですが、こればかりはギャンブルですね。
個人的には様々な対策が済んでいる後期型のツインターボが欲しいのですが、程度と価格重視で、今回の落札となりました。
私も『大物風』を吹かせていますが、種明かしすれば、760LiとCL600の合計額で、フィットの中クラスと同じ位ではないかと思います。

気になる維持コストですが、違いは毎年の自動車税と重量税くらいです。自賠責や駐車場代や任意保険は他と変わりません。

最大の違いは新車の減価償却が三年で50%くらいとすると、程度の良い中古輸入車はそこまで下がらないのです。とすれば、新車の償却の範囲でメンテナンス費用、自動車税の差額、燃費の差額が収まれば、『賢い買い物』をしたと胸を張る事が出来ます。

しかし、周りはそんな屁理屈を受け入れてくれる程甘くは有りませんので、くれぐれも世間を敵に回さぬように気をつけないといけませんね。

コメントへの返答
2013年12月15日 20:45
あいかわらず明快なコメントありがとうございます。新車の減価償却(3年で50%)を基準にその範囲内で複数の大排気量外車中古車をやりくりするという極めてわかりやすく説得力のある(?笑)説明をいただきました。
私は結果的にそれ以下でやりくりしていたつもりですが、具体的な基準を提示されるとますます心が楽になったような気がします。
まあ、おっしゃるように世間的には通用しないであろう論理でしょうがーーー(笑)。

W215 vs R129ですか。これはありそうでなかなかない比較ですねえ。ところでイグニッションコイルの問題をいかに解決されるのかも興味津々です。
2014年1月1日 22:34
Satoru様、昔のGermancarsをパラパラと読んでいましたら、熊本のワールドという会社ではV12のイグニッションモジュールのリペアが左右で15万とのことでしたよ。
コメントへの返答
2014年1月2日 18:35
ホントですか? 確かにHP見ると出ていますね。う〜ん、迷いますね。760Liに傾倒している今、S600Lへの原資注入は精神的に辛いものもあります(笑)が、朗報には違いありません。検討してみます。貴著な情報ありがとうございました。
2014年1月2日 19:18
そうですか(笑)760Liの魔力にハマってしまいましたか!

イグニッションモジュールは片側だけですか?

私も、W215かR129かの二者択一を迫られ、深く悩んでおります。

お送りした、カーグラフィックのW220 S600LビターボとE66 760Liの比較テストでは、W220に軍配が上がったようなニュアンスでした。

しかし、DD6さまも私も、総合的な評価では760Liを高めに評価しているのは、単なる偶然なのか、CGテスターの個人的嗜好なのかは興味深い点です。

いずれにしても、多牌になると、全ての車にお金と愛情を投入出来なくなり、『無事此名馬』という格言が身にしみてきますね。

そういう意味では、E66の予想以上の信頼性と、Mercedesブランドに対しては、やや疑ってかかる必要がありますね。



コメントへの返答
2014年1月4日 0:16
片側だけだと思いますが、いっそ両方やってしまいたい気もします。
W220 S600LとE66の比較では、S600Lの異常なまでの加速を除けばE66のほぼ全勝だと思いますが、評論家の先生方はもっとgeneralで、ウッドの紋様やインレイの有無など細かいところまでみてしまう我々の感性こそが異端なのかもしれません。

メルセデスとの比較に関しては、少なくとも2003年時点ではBMWが先を行っていたというのは断言できると思いました。こうなったらW221がどうなのかを知りたいですね。

それにしてもW215とR129のどちらを残すか。なんとも贅沢な悩みです。

プロフィール

もともとベンツ党(W124: 300E, 300CE-24, W140: S500L, AMG CL600, AMG C36)でしたが、気がついたら所有車は英国...
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