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ソーラ・レイのブログ一覧

2013年08月13日 イイね!

『少年H』

けっこう前に「映画化」のアナウンスがあったような気がします、この原作の。
今頃公開なのか。
ちょっと公開時期をミスった気がします。
と言うのは、「少年H」とタイトルに掲げているように、この映画の主人公は「少年」ですよね。
つまり子役。
つい先日にスゲー子役の演技を見たばかりなのでどうしても無意識に比較してしまいます。
演技を比較してしまうのは子役には酷な事かと思いますが、子役といえどもギャランティーが発生しているプロなんだから、プロとして評価しないと。

以前、『火垂るの墓』を高畑監督がアニメ化した時に、原作者の野坂昭如が、アニメーションという手法を絶賛してました。「当時の、命の危機を感じる餓えた表情を今の役者は演じられない。アニメはそれを見事に表現できる」と。
餓えではないけど、生命の危機から湧き上がる恐怖・おびえを見事に演じきった少女を見たばかりだと、どうしても今作の少年の演技は薄っぺらい。演技を演技しているレベルでした。

そして、本質的な問題点がひとつ。
この映画の主題は「戦争の(戦時下の)不条理や戦争への怒り」で間違いないと思います。
主人公の少年は、ほぼ全編その不条理や怒りをしゃべり、訴え続けていました。
理不尽な大人の行為に耐えながら怒りを表わし続けます、恐怖はなく。
空襲に遇った時でさえ恐怖はありませんでした。怒りだけ。
もう子供の、少年の行動ではありません。強い信念を持った大人の行動です。
まさに今の作者の思考そのもの。
ストレート過ぎる大人の想いを伝える為の、少年はただ少年の姿をした器でしかありまませんでした。
是非の問題ではなく、この表現方法はあとに残らないと思います。

映像表現としては、焼夷弾の着弾など目を見張るシーンも多く、水谷豊や伊藤蘭なども〈らしい〉演技で脇を固めていました。
でも、掲げたタイトルの「少年H」が少年ではなかったこの作品、観た事も記憶の中に消えてしまうタイプの作品だと思います。

Posted at 2013/08/13 00:57:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画鑑賞 | 音楽/映画/テレビ

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「週末はクルマ2台のオイル交換&フィルター交換。2台とも元気になりました。」
何シテル?   11/01 14:21
基本的に『インドア』で出不精です。 でもじっとしていられない性質なのでアウトドアします。 長時間の寝貯めが出来るので、 活動期と充電期がはっきりしています...

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