
事故発生時刻は13時30分頃。
田舎の畑に行く一本道の農道。
当時の天候は晴れ。
運転者 私(fukurou)
同乗者 家内、わんちゃん。
荷 物 畑仕事の道具類、食料品など
状 態 脱輪後、自力脱出を試みフォレスターを前後に動かしたためより深刻な状態となる。転落や横転を防ぐのが精一杯の状態で車を安定させる。30m左は木曽川の急斜面になっている。車の左側には下に小さな川があり人が動かせない石が幾つも転がっている。右側にはJRの線路がある。車が通れる道は後方にしかない。
今回の脱輪の救援作業の大きな問題(制約)が2つあります。
第一に、JRの高架したは 3.1mの高さ制限がある。
第二に、道幅が狭く脱輪したフォレスターの横を車が通れない。
ここでは脱輪したときレッカー車やクレーン車で車体を牽引するときの注意点について書き残しておきます。良い例と悪い例を実地で学んだ感じです。
大別すると2種類の引き上げ方があり、担当者によってワイヤーをかける位置や牽引の考え方、クレーンの考え方などに違いが見られました。

前方から見たフォレスター

後方から見たフォレスター
この2枚でおおよその状況がイメージできると思います。
傾いた車内からの脱出は大変です。特に助手席に乗っていた家内は手を引っ張らないと動けません。また動くことで車がバランスを崩して落ちてしまうのではないかという不安もあります。ドアは重く力を入れてしっかり押し上げないと閉まってしまいます。途中まで開けて止めておくこともできません。手で支えて動く状態です。後から考えるとタオルなどを挟んでドアを閉まらなくする方法があったと思います。

JAFのオペレーターと話してから到着するまで90分以上経過しています。
この種の車では吊り上げられないので心配します。
Aタイプ : レッカー車 (JAF)
脱輪現場をみて最初から無理と匙を投げられました。😰
理由はフォレスターの向きが前後逆なら牽引できるが後部からの牽引では引き上げられない。後ろか牽引してフォレスターを動かしてきても横の木にぶつかり車が壊れてしまう可能性がある。牽引フックは真っ直ぐに引っ張るようにできていて斜めの力をかけると壊れてしまうと言われます。😰
レッカー車で牽引する場合、フロント側から引っ張らないと車が道に上がってこない。この場所はレッカー車が反対側に行けない。反対側から回って来る道もないので作業はできないということです。
《 レッカー車による牽引作業 》
ここで見捨てられるとフォレスターはこのまま放置するしかありません。見通しが立たないままでは困るため、可能な方法を一緒に考えます。遠回しにお断りされ続けますが、取り敢えず可能性を試してきてるようにお願いします。
↑↑↑
今から考えると、引き上げ作業はできないと判断していたと思います。キッパリ断りきれず少しやってくれた感じです。
時間を有効に使うためにも具体的で先に希望の持てる提案をしていただけると良かったかも知れません。
ともかく私の提案を幾つか実行してくれました。その点は感謝しています。これら一連の作業は成功しなかったためお金の請求がかからないことを作業終了後知りました。これはシステムとしておかしいと思います。時間と労力を使って無料はいけません。お互いのためになりませんので有料化した方がいいと思いました。
素人考えでは、可能性としてクレーン車で吊り上げ道に戻す方法です。それも叶わないと足場を組んでジャッキアップしながら少しずつ上げる方法です。それ以外は壊れても良いので強引に引っ張る。前方に力点をつくり滑車を使って後方から牽引する辺りが思いつく方法です。
レッカー車による牽引作業 《1回目の試行》
牽引フックを使いそこにワイヤーを使って後方に引っ張り上げる方法。
後部の牽引フックの取付口を使います。(助手席側、谷側ににあります。)
エンジンをかけギヤはニュートラルにします。運転席には誰もいません。タイヤの位置もそのままです。後方に50cmあまり引っ張りましたが一向に道側にフォレスターは動きません。むしろ谷側にフロント側が少し落ちました。😰
「このまま牽引しても木にぶつかり動かなくなります。」といわれ作業を中止。
レッカー車による牽引作業 《2回目の試行》
責任は全て私がもつと断言してようやく試みてくれます。今度は右側の柵に滑車の力点を置きフォレスターを前方に引っ張り上げる方法です。
前部の牽引フックを使います。(車の助手席側、農道側にフック取付口があります。)車のエンジンやギヤは先程と同じ、運転席には誰もいません。支点になる柵の状態を私が見ています。僅かな異変でも知らせその時は作業を打ち切ります。残念ながら柵が僅かに動きそうなため打ち切りです。フォレスターは動いていません。
フォレスターはこのまま動かすことなく次に回すように言われます。
翌日以降の作業を念頭においていろいろアドバイスされるので流石に焦りました。今日中じになんとかしたいので食い下がると任意保険の事故対応を利用することを勧められます。家内が携帯で連絡してもうまく繋がらないままです。私の携帯からもう少し別のアプローチをするとすぐ繋がりオペレーターに相談してクレーン車の派遣をお願いしました。このときJAFの人が携帯を受け取り情報を的確に伝えてくれます。とても助かりました。
《補足 : 重要な内容なので投稿5時間後に追記します。》
その時は提案できなかったのですが、一番確実な方法と思えるものがあります。
既存の強固な支点が得られない場合には人工的に作る事です。
この場合は、線路脇の柵のように農道上に金属製の杭を打ち込み滑車の支点にします。応力を考え強度を考えれば良いでしょう。例えば鋼管など数本打ち込み支えそこに滑車をつなぎ固定するとフォレスターを引き揚げられたと考えました。
フォレスターの前方にクレーン車やレッカー車を持って行けないのであれば、力の転換点を作り引っ張る方法が一番現実的な解決策になると思います。
無い知恵でも一生懸命しぼれば必ず次が出てきます。
複数人いるならブレーンストーミングも有効だと思います。
絶望的な状況でも諦めないこと。リラックスしつつも考え続けることが大切です。
never give up!
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Forester | クルマ
Posted at
2022/07/03 15:48:10