人身障害補償保険金と自賠責保険について

６月に田舎の細い農道で脱輪して川に転落しかけ傾いたフォレスターから脱出しました。そのときドアに指を挟まれ指を挫滅骨折します。ようやく回復してきました。
爪が元に戻るには後半年かな。
脱輪現場の地形が悪く小型のクレーン車近くに来るのがやっとの状況でした。それでもいろいろな方に助けられてフォレスターを引き上げることができました。車もほぼ無傷で風防の合成樹脂に擦過傷が少しつく程度でした。
指先は骨が再生してきても内出血の跡が残り爪が浮いています。爪を剥がさないように注意して生活してようやく写真の状態です。

ここまできて保険会社から再び連絡がきて治療費以外のお金が出ることがわかりびっくりしました。そもそもこの怪我が保険の対象になることも知らなかったのですが、事故報告をしたとき治療費が出ることを知ったくらいです。😅

人身障害補償保険から治療費、通院費、一時金や精神的障害が支払われました。今回は通院費と精神的障害の部分です。約款を読んでいなかったので一時金や精神的障害について全く考えてもいなかったのでびっくりしました。
高い賭け金を支払っていますが何かあったときの保険と改めて実感しました。

さて、
世の中では自賠責保険についていろいろ取り沙汰されていますが、父が交通事故の被害者になり晩年を障害者（障害手帳一級：頚椎損傷で首から下の不全麻痺で寝たっきり）として生活しました。それを支える家族も大変でした。
そこから知ったことは自賠責保険の支払額が少なすぎるということです。

一般的な話ですが、
裁判で争って勝てる裁判でも被害者側の負担は並大抵のものではありません。被害者側からみると、加害者は痛くも痒くもないように見える人もいるようです。保険会社はお金を支払いたくないのであの手この手で攻めてきます。これに耐え攻め込むのはいろいろなものが必要です。被害者は考える以上に孤立しやすいと思います。被害者の救済や支援はとても大事なことだと実感しています。ちょっとしたことで脆く崩れていきます。逆にいうと精神的に追い込み崩すことは難しくないと思います。😱
結局、被害者が悪くないことが証明されても深い心の傷と現実の生活が残ります。
最後はお金で解決する形になります。
そうなると大きな被害を被った人や家族の場合、いま示されているような金額では現実的でなく生活に困窮する人が多くなると感じます。人生が歪められそれを元の軌道に戻すことはとても困難です。被害者救済の視点で保険など様々な制度を見直して頂けたらと思っています。認知の枠組みを少し変えてものを見る考えることができると未来は変わってくるのではないでしょうか。



皆さんも身近な問題として捉え、もし自分が被害者の立場になったらどうなるかという視点で保険の支払いについて考えてほしいものです。現行の制度ではまったく足りません。交通遺児の問題の背景の一つになっています。被害者自身も残された被害者家族の人生も幸せであって欲しいと願っています。その為に補償額の大幅な引き上げをして欲しいものです。政治家や官僚が好きに使って良いお金ではありません。