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灸太郎くんのブログ一覧

2020年03月10日 イイね!

画家 吉田秀樹さんのエッセイ ― 追悼展に寄せて ―

画家 吉田秀樹さんのエッセイ ― 追悼展に寄せて ―





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「自動車の街」といわれることもある名古屋近郊。

(T社の所在県都、クルマが無いと移動に不便、あるいは道路幅が広いことからくる由)


トヨタ博物館、トヨタ産業記念館などと並び、あるいはそれ以上に、

スポーツカーファンには見逃せないのが、ガレリア ルーチェです。

http://www.luce-nagoya.jp/Top.html


最新の企画展は、ボディに映り込んだ周囲の車両や風景をも丹念に描きこんだ、

クラシックフェラーリを主な題材とする精緻な作品で知られる、

吉田秀樹さんの追悼展です。


    ◇    ◇    ◇


故P. バルディノン氏をはじめとする、フランスのフェラーリ愛好家と交流を持ち、

日本の雑誌社の取材協力などもしておられましたが、

昨年秋に、亡くなられたそうです。

当方は本展の案内状を見て初めて知り、驚きました。


ご本人は、ホンダスポーツ(S800)を供とする自動車愛好家でした。

ホンダSの構造、成り立ちには250~330GT系までのフェラーリに通づるものがあり、

四輪業界に打って出んとする意気込みとしても、

フェラーリを作るんだ、というような気概があったと聞きます。

(Sのスタイルは内心気に入っていなかった、というあたりも個人的に共感(笑))


    ◇    ◇    ◇


当方書棚にも、吉田さんの作品集があるのですが、

今回は、以前スクーデリア誌で連載されていた氏のエッセイから、

当方が一番好きな話を紹介させていただきます。


Scuderia 25号より転載(250GT”ツールドフランス”特集の号)

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匿名A氏は、以前CGTVでGTO同乗取材(F. ヴィオラ―ティ氏主催のイベント)の際に、

別のGTO(つまり文中の使いこまれた車両)で参加されていた人物です。

古今東西を問わず、一部の自動車愛好家は似たような生活(住)環境にあるようですが(笑)、

あまりの豪快さには開いた口がふさがりませんね!


それにしてもスクーデリア誌…

すっかり旅客機の機内誌か、フェラーリマガジン(新車を購入したオーナー向けのメーカー発行の雑誌)のようになってしまって久しいです。

(身銭を切った分、はっきり言わせてもらうと、愛好家が読むべき記事が無い!)


当時のように、熱心なマニアに向けた記事に戻ってほしいものです。

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Posted at 2020/03/10 19:08:33 | コメント(4) | トラックバック(0) | 書籍・雑誌のご紹介 | 趣味
2017年01月15日 イイね!

トヨタ博物館の資料室 ― 近郊の愛好家の方、行かなきゃ損だよ! ―

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寒いですね~

仕事場は、床が土間(コンクリートのたたき)なので、
エアコンは入れてますが、足元から冷えます。

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さて、先日、名古屋市東部に用事で出かけました。

電話をしたら、訪ねようと思った友人が不在だったので、
夕方さてどうしよう?と思いましたが、
閃いたので、とりあえず現地に行ってみました。

自動車博物館としては世界最高レベルの一つでは?と思しき、
トヨタ博物館です。

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いくつか気になっている書籍があるのですが、
なかなか手にとってみる機会がないので、
資料室にあれば閲覧できるかと考えました。

某通販サイトで、気になる品をチェックし続けて、
手頃な出物があれば買うようにしていますが、
そうはいっても金額はかさむので。

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現地に着いたのが夕方4時。

休日なら混んでいる第一駐車場も、平日夕方は特等席に止められます。

受付を訪れ、閉館時間を確認すると、夕方5時までとのこと。
一時間弱の滞在で入館料1000円かぁ、と、
この際3,000円で年間パスを購入すべきかと悩みつつ、
受付嬢に相談してみると、嬉しい誤算!

「資料室の利用は無料です」とのこと!♡

これはイイことを聞きました、ありがとう!とお礼を述べつつ、
飛ぶように別館3階を目指しました。

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平日夕方とあってか、事実上貸切状態。

20年ぶりくらいに資料室を訪れましたが、
あらためて充実ぶりには感心します。

ただ、その後の飛躍的な発行書籍種類の増大には対応しきれていないようでしたが、
資料価値の高い、古書店などでもお目にかかれないような、
古今東西の書物の充実はありがたいものです。
閲覧できるだけでもありがたいと思いました。

蔵書の意外なほどの傷みの少なさは、
利用者の少なさを物語るのかもしれません。。。

以前はコピーサービスをしていたように思うので、
ご希望の方は確認してみてください。

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1時間の滞在、慌ただしい「立ち読み」状態でしたが、
ざっと数十冊をチェックすることに成功。

実は一番のお目当ての本は無かったのですが、

これだけ充実した資料室、
近隣の愛好家の方々にはぜひお勧めしたいと思いました。
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Posted at 2017/01/15 21:28:05 | コメント(4) | トラックバック(0) | 書籍・雑誌のご紹介 | クルマ
2012年05月12日 イイね!

ネコの本に思う その1

小学生の頃、父や伯父に買ってもらったモーターファン誌(以下MF誌)をいつも抱え込んで読んでいた。

後ろの方の白黒グラビアで、岡崎宏司の中古車試乗が特に好きだった。
広告出稿しているお店の在庫車一台を各店一ページずつとりあげるもので、
まず街では見かけないような変わったくるまが多く出ていた。

そして白黒ページの企画記事の隅の方に、「スカイラインGT-R」という本の広告が出ていた。
企画室NEKOという会社で、70年代当時、5000円くらいしていたように思う。

どんな本だろうか?と想像していたが、正直今も中身を読んだことはない。
(同シリーズのいすゞ編と、ホンダS編は近年入手したが)

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スーパーカーブームもとうに去り、
レースカーの記事目当てにオートスポーツ誌(以下AS誌)をお年玉で定期購読していた。

高校生になったころだろうか、行動範囲も広がり、
本屋のある街中まで自力で自転車で行けるようになった。
で、いろいろ立ち読みさせていただき、どうしても欲しい本だけ逡巡して買えるようになった。

最新レースカーもほぼ見分けがつくようになり、次の目新しい獲物は「バイク」と「古いクルマ」だった。
カビ臭い古本屋をあさるようになり、学校の図書館の払下げでMF誌をもらって帰ったりしていた。

そんなころ発見したのが、スクランブルカーマガジン(以下すくらん)だった。

表紙がおしゃれなイラストで、なぜかそこに文字があまり整理されずに乗っかる、まとまりのなさ。
巻頭特集が、名前くらいは聞いたことのある、あまり見かけないヘンな中古車たち。
新車記事は後ろの方の白黒ページで割を食わされていた。

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おお!と、金鉱を当てたような気持ちだったが、
なんだかプロっぽくないような、同人誌の親分みたいな中綴じの薄い本で、
貴重な小遣いをはたくには、もったいないような気がする雑誌だった。

編集後記が、いろんなページの下の方にまたがってつらつらと書いてあり、
子供が読んでも、どうもプロの仕事とは思えないような、クルマ感想文っぽい印象だった。

おもしろいので毎月続けて立ち読みしてみると、だいたい出てくる車種が
ミニ、ワーゲン、ポルシェ、フィアット、MG、トライアンフ、2CV、
60~70年代初期の国産車といった、なんとなく手が届きそうなクルマたちだった。

なんとなくカーグラフィックの特集とはスケール感が違っていた。

後ろの方の白黒ページでは、バイヤーズガイドが車種を変えつつ連載されていた。

そんな折、ある月から背表紙のある、表紙も整理された「買ってもいい」と思える本になっていた。
ロータスヨーロッパの特集だったろうか?

その次の号では、904と911Rという、詳細など調べようにもすべもなかったスゴイ車の特集だった。
これは買うしかない、とはじめてレジに持って行った。

翌月にはなんといきなりコブラの大特集!なんだこれ?!?!?!♪

毎日すみずみまで読みふけり、とうとうショボかったバックナンバーまで取り寄せて読み始めた。

どうやら免許を取る前から、消費者としての「クルマ道」を踏み外した始まりだった。

ちなみに当時熱を上げた対象はべレットGTだった。
Posted at 2012/05/12 01:58:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 書籍・雑誌のご紹介 | 日記
2012年04月11日 イイね!

Brockbank 作品集 ―新刊・古本―

Brockbank 作品集 ―新刊・古本―ダビンチのように多才な大先輩のブログ。

とてもフランクな方で、小生の質問にも
楽しく説明してくださるのですが、
なにやらいろいろなことを言ってくる人がいるようで、
心中お察しいたします。

実は昨日のわたしのブログも、
そんなことを受けて書いていますが、意外と関心を寄せてくださる方が多く、少々驚いています。

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で、見ていた私も気分を変えようと(笑)
少し前に仕入れた本をめくってみましょう。

ブロックバンクの作品集です。

昔のCG誌に掲載されていたのでご存知の方も多いと思います。

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二玄社から出ていた本は長らく絶版のようで、
なかなか見つからないのですが、

アルファベットで検索をかけてみたら、
安い古本と、値打ちな新刊が出ていたので、また散財(笑)

一番好きなページをちょっとだけご紹介。

作品の下に、一行ほど、コメントが入っています。
ぜひ画像を拡大して見てください。

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英国らしい?皮肉交じりのユーモアです。

クルマ好きでなくてもわかるような、爆笑物のネタもあり、
英語に堪能でない当方でも十分楽しめます。
(中には正直わからないネタもありますが・・・)

年代としては、登場車から察するに、
70年代初期までの作品のようです。

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The Best of Brockbank

DAVID & CHARLES 刊

2011年入手、英国の古本屋さんから簡単に買えて、驚きです。
(アマゾン経由)

程度良好、という説明でしたが、
図書館払下げ物品で、ビックリでした。
(SOLDとかDISCARDEDと判が押してあるので、合法物件)

ヒストリー付と思うことにしましょう(笑)

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101 Brockbank Cartoons

CITRON PRESSE 刊

2011年、新品で、やはりアマゾンで入手。

内容は、前述の本と重複している作品も多いですが、楽しめます。
入手しやすいのはこちらと思います。

前述の本に比べ、毒のある作品は少なくなっています(人種・性差など) 。

作者ご夫妻の紹介文もついています。

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どちらもカラー作品ではないので、全ページモノクロ。

あまり大金を投じてまで買うものではないと思いますが、
気分転換の友には最高です。

戦前車から、60年代頃までのクルマが中心ですが、
ネタとしてはクルマよりもモータリングです。

葉巻型時代のフォーミュラカーや、ミニをテーマにした作品も多く、
時代背景が窺えてとても興味深いです。

英国車ファンには、ライフスタイルやユーモアの手引きとしてもおすすめ。
紅茶とお菓子と英和辞典を用意して、しばしお楽しみあれ♪


おすすめ度 ★★★★★(5点満点中5点)
Posted at 2012/04/11 13:34:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 書籍・雑誌のご紹介 | 日記
2012年04月09日 イイね!

フォードVSフェラーリ 伝説のルマン ― 原題 Go like hell 祥伝社刊

フォードVSフェラーリ 伝説のルマン ― 原題 Go like hell 祥伝社刊 エンツォ フェラーリと、ヘンリー フォード二世を軸とした、ノンフィクション。
訳者は、F1ジャーナリストとしておなじみの赤井邦彦氏と、
こちらは不勉強で存じませんが松島三恵子氏。

帯にある「ブラッド ピット主演映画」ってどんなんだったんでしょう?
ご存知の方、ぜひ教えてください。

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フォードによるフェラーリ買収話を発端として、
ルマンを中心に繰り広げられた、全面対決。

本書では、そこにかかわった
両陣営のマネージャー、ドライバー、
とくに、キャロル シェルビーと、ジョン サーティーズの視点で書かれています。

わたしには、北米のフェラーリディーラー、ルイジ キネッティの存在が改めて重要に感じられました。
彼の熱意・活躍なしに、現在のフェラーリの「スポーツカーの王者」の地位は無かったはずです。

また、エンツォとジョンの交流の場面では、
両者のイメージからは想像もできないエピソードもあり、登場人物の印象を新たにできると思います。
(最近あるブログでそのシーンの写真を発見し、感銘をうけました。)

キャロルへのしかかる、勝利のプレッシャーのとてつもない重さも感じられました。

60年代中期の、フェラーリ内部の「反乱」がもう少し詳しく描かれていれば、
と惜しい気もしましたが、ストーリーの中心人物に焦点を当てるにはやむを得ないかとも思います。

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いまやクラシックカーイベントなどで、特別ゲストとして崇められる伝説的ドライバーたちが、
安全への意識や設備の不十分な当時、一つ間違えば死、という緊張感とともに、生身の人間として描かれています。

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トヨタF1参戦を聞いたとき、フォードのGT40での物量作戦を思い起こしましたが、
やはり机上の理論だけではレースは支配できないのだと思い起こされました。

と同時に、大きな組織が実戦から学んで、
背水の陣で勝負に出るタイミングでのトヨタ撤退の無念も
あらためて想像できました。

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いわゆる「車系出版社」ではない版元からの自動車書籍は、
用語がトンチンカンだったりすることが往々にして見受けられ、
ガッカリさせられることも多いのですが、本書は安心して読めます。

原書は表紙もカラー写真で、挿入カラーページもあるようですが、
日本版はまず表紙がモノクロ写真ゆえ、地味に映るのがたいへん残念です。

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当時はスポーツカーレースの黄金期、史上最高の美しいマシンたち、と評されるゆえ、
車両を中心に語られる記事が我が国ではほとんどですが、
スポンサーカラーに彩られる直前の時代のレース関係者たちがイキイキと描かれて、思わず引き込まれます。

フェラーリGTOやLM、P3/4、ACコブラ、デイトナクーペ、GT40なんかがお好みの、
特に私のようにリアルタイムでなく後追いの世代のマニアにおすすめ。

美しいボディのモデルカー集めだけでなく、時代背景やエピソードも勉強しましょう!

当時からのレースファンの先輩方にも勿論おすすめいたします。

皆さんの感想もお聞かせいただければ嬉しいです。

おすすめ度 ★★★★★(5点満点)
Posted at 2012/04/09 02:08:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 書籍・雑誌のご紹介 | 日記

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「DUCATI SSの整備【73】SS800との乗り比べ印象記 http://cvw.jp/b/1333960/48560984/
何シテル?   08/07 18:30
灸太郎くん(キュウタロクン)です。 職業・思想・信条・立場など違えど 共通の話題で交流できるのは良いですね。 記述は残ることを意識しています。 ...
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