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灸太郎くんのブログ一覧

2026年05月11日 イイね!

DUCATI SSの整備【129】エンジンオイル&フィルター交換

DUCATI SSの整備【129】エンジンオイル&フィルター交換5000Kmあたりでオイル交換をするつもりで用意はしていましたが、都合で7000㎞程度走ってしまいました。

ありがちなギヤチェンジのタッチの悪化といった、潤滑性能劣化の印象がなかったので、
不安を感じなかったことも理由です(あるいは乾式クラッチがゆえか)。

ということで、好印象のシェルアドバンスウルトラ4T(並行輸入品)を再度使います。
昨年購入したものとはパッケージデザインが少し変わっています(右が新しいもの)。

冬場のセルモータークラッチの滑り発生時は、10W-40を試してみたいと思いましたが、
きっちりと点火プラグが焼ける設定にすると油温が上がり気味になるので、
これからの季節、安全を見て、空冷ドゥカティには定番ともいえる15W-50を今回も選択しました。

混ぜても問題なければ、10W-40と15W-50を半分ずつブレンドしてみたい気がします。
冬場までにオイルメーカーに問い合わせてみたいと思います。
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秋以降、オイルレベル点検窓が曇っていたことがあったので、
オイル乳化がないか点検のためオイルフィルターも交換しました(K&N製)。

エンジンオイルは一旦トレイに受けて、金属片や粉、異物や乳化(白濁)をチェックしましたが、
ドレンボルトのマグネット部も含めて、幸い異変は認められませんでした。
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MHRやF1の頃は、エアクリーナーがないのでオイルの汚れ進行が早いのか、とも思いましたが、
SSのオイルレベル窓や、今回抜いたオイルを見る限り、エアクリーナー有無とオイルの汚れはあまり関係がないようです。
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オイルフィルターを組み付ける前に、始動後すぐに油圧が掛かるよう内部にオイルを満たし、
パッキンは締付時に捩れないようオイルを塗っておきます(溢れた分が自然に付着してしまいます)。
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今回も手持ちの品(K&N製 KN153)を使用。

ちなみにオイルフィルターを取り外した台座部分を下から覗いたところ。
座面は異物付着などないはずですが、筒状の内壁部分は取り外し時にオイルが付着するので拭き掃除をして、
筆者はついでに台座部分も拭き掃除をして、確認のために撮影をしました。
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カートリッジ式フィルターは手で締めこんでおけばOK、というのが慣例ですが、
ドゥカティ851/900系クランクケースはフィルターの出代が少なく、手では締めこみにくいです。
締付トルクは17.5Nと指定があるのでトルクレンチを使うと想像以上に締まり、
却ってパッキンがへたって漏れても嫌なので程々にしておきました。

※座面パッキン外周に溜まっていたりするのか、しばらくするとフィルターの下にオイルが垂れていることもあります。
タイヤに付着すると危険なので、次回乗車前には念のため確認をお勧めします。
漏れていたら念のため(程々に)増し締めします。

オイルを満たしたフィルターをねじ込むと内壁部にも付着するので、締め付けたらすき間からパーツクリーナーを噴きこんで洗い流します。
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オイル注入口真下にはギヤなど機械部品があり、一気に大量に注ぐと溢れるので、少しずつ注ぎ込むようにします。

2.5リットル程度注入したところで、レベル点検窓の中央あたりを指すようになったので、
車体を左に傾けてできるだけオイルパン(クランクケース下)に流し込み、
レベルが下がらなくなったところで、点火プラグを抜いた状態で何度かセルモーターを回し、
各部にオイルポンプから圧送します。

【余談】
その際、クランキングでオイル注入口からは結構な勢いで空気が吐き出されます(オイルも飛ぶので注意)。
ドゥカティVツインはもともとブローバイ取り出し部でクランクケース内圧を逃がすようになっていますが、(リードバルブが装着されている)
元来単気筒と同等の幅しかないクランクケースは、内部はオイルパンとは仕切られていて、
クランクシャフト周辺の空気室容積は小さい構造なので、
ピストン下降時の内圧の変動(あるいは空気の流れ)はかなり大きいのでしょう。
折を見て社外品減圧バルブも試してみるつもりです。
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エンジン始動前には排気管などに付着したオイルはきれいに拭き取って、パーツクリーナーなどで脱脂します。

クランキングでオイルレベルが下がった分を補充してエンジン始動。
回転を上げず、1分間程度アイドリングさせて停止(万一油圧ランプが点いたら即停止します)。
じきにオイルはクランクケースに戻るので、レベル窓で減っていたらオイル補充します。

迂闊にも、オイル窓すぐ下のオイルストレーナー(第二ドレンボルト)を取り外して排出・点検するのを忘れてしまいましたが、
フィルター交換分含めて注入したオイル量は丁度3リットル程度でした。
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マニュアル表記とは注入オイル量に差があり、不安を覚えますが、
MHRやF1のときも同様で、メーカーの言うオイル量とは、新車に注入する総量だと思われます。
(オイルクーラー内やクランクケース等各部に付着し抜ききれない分だけ交換時の注入量は減る)
前回のオイル交換時は、フィッティング破損によるオイルクーラー+オイルライン交換含めて3.2リッター程度注入したようなので、特に問題はないと思います。
(その後約1年間で、オイル消費分を随時、合計500㏄程度補充した勘定です)

※余計に入れてもブローバイから噴いたり、乾式クラッチに漏れて付着することがあるようなので、
レベル窓中心より下程度で、入れ過ぎないようにします。
筆者は(あくまで自己責任で)直立(メインテナンススタンド使用)時にレベル窓下限程度にしています。
サイドスタンド使用時は油面が見えないので、乗車前にはやや右側に傾けるなどして点検します。

※キャブレター車両の場合、オイルレベルが増えている場合があります。
燃料がエンジン内に流れ込んでいるので、その場合はエンジンを始動せず、バイク屋さんに相談してください。
仮に燃焼室に燃料が大量に溜まった状態でセルモーター(あるいはキックスターター)を使用すると、重大なエンジン破損を起こします。
手動式燃料コックを使用している車両は、駐車・保管時は必ずOFFにする必要があります。
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試運転してみても、特に変化は感じられませんでしたが、
心持ちエンジン音(機械音)が静かになったようなので、ある程度のオイル劣化はあったのかもしれません。
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先週からデジタル油温計が妙な表示(起動時0℃でその後の上昇分を表示?)で、もしや寿命か?と警戒しましたが、
念のため内蔵のコイン型電池を交換してみたところ、どうやら機能回復した様子。
油温に異常はありませんでした。
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設定の操作方法が説明書を見てもわかりにくいのですが、どうにか時計を合わせてみました。
内蔵電池の寿命は1年程度のようで、定期交換が必要なようです。
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たかがオイル交換ですが、ドゥカティの場合、"攻めた造り"(個人的には合理的と思います)で、
一般的な国産車とは考え方や構造が違っている部分もあり、基本に忠実な扱いが必要と思います。

整備に限らず、取扱いに疑問があれば専門店に確認するのが得策かと思います。
微力ですが、お尋ねがあれば筆者もわかる範囲でお答えしたいと思います。

Posted at 2026/05/12 00:13:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記
2026年05月07日 イイね!

DUCATI SSの整備【128】ダイヤフラム下側空気室大気開放(1)

DUCATI SSの整備【128】ダイヤフラム下側空気室大気開放(1)負圧式可変ベンチュリーキャブレターを触ったことがない方々には、さっぱり意味のわからないタイトル・記述だと思います。ご容赦ください。

構造解説図を見ていて気付いたことがあり、変化があるかどうか、手っ取り早く試してみました。

スライドバルブは「吸入負圧で上昇する」と、漠然と考えていましたが、
正確には「ダイヤフラムで仕切られた二つの空気室の圧力差で作動する」ようです。

従来はダイヤフラム上側空気室(負圧室)に対してのみ働きかけるかたちで、
スライドバルブの負圧孔拡大を順次行ってきたのですが、
今回はダイヤフラム下側空気室の実験をしてみたいと思います。
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【上下空気室の圧力変化とワンウエイバルブ】
写真はキャブレター本体のトップキャップを外して上から見たところ。
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スライドバルブが入る切り欠きの下側に見える、機械加工された大きな丸穴がダイヤフラム下側空気室の通気経路です。
(スライドバルブの切り欠きを形作る白い樹脂部品は、全開時スムーズボアを構成するための中子)

ちょうど親指が触れている配管から外部ホースに接続されますが、
ホースに息を吹き込んでみると、ワンウエイバルブが組み付けられているようです。
下側空気室から外部へ排出方向のみで通気、機能としては減圧方向の作動ですが、
逆方向にも若干通気するようです。

であるならば、ワンウエイバルブを排除し、直接大気開放(≒大気圧)にしてしまえば、
加速時のダイヤフラム上下の空気室圧力差は大きくなるので、
(上側は負圧、下側は大気圧準拠)
スライドバルブの反応は速くなるのではないかという筆者の仮説です。

逆に減速時、スライドバルブの戻りが遅れないか?という懸念はありますが、
スロットル(グリップ)を戻した瞬間の「カクン」と唐突なスナッチ(エンジンブレーキ)を起こしにくくなるかもしれません。

実験は簡単かつ「ロハ」でできるので、「きっと何か興味深い変化があるだろう♪」と考えると、
試さないではいられません(笑)
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下の写真、長く伸びているのが外部ホースで、
画面下側の金色の金属パイプからも同様に接続され、中間部にあるのがワンウエイバルブ。
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ホース先端は車体左側、前方エンジンマウントすぐ前の樹脂製おむすび形の箱(見えている箱の向こう側にある)に繋がり、箱には大気開放の穴が開いています。

ワンウエイバルブはスライドバルブの作動を阻害(よく言えばマイルド化・下降する方向に安定化)するように機能していたはずです。
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【下側空気室を完全大気開放化】

手っ取り早く試してみたかったので、単純にキャブレターから外部ホースを引き抜いてみました。
(燃料通路ではないので、大気開放でも害はないはず)

エンジン始動性には特に変化はありません(悪くはない)が、
始動直後はしばらくの間アイドリングが不安定で、チョークを完全に戻すとストールし易く、
ファストアイドルのため調整スクリューをいつにも増して締めこむ必要があり、
今までにない反応で「こりゃダメかな?」という第一印象を受けました。
これは即ち、スライドバルブが始動直後のエンジン回転不安定な状態に細かく反応して(=ベンチュリー通気面積の変化)、
アイドリング不安定に輪を掛けていたと思われます。

エンジンが熱を帯びるにつれどんどんアイドル回転数が高まってくるので、調整スクリューを戻しつつ、
いつもより長めに2~3分アイドリングさせてから、やや回転を上げ気味にして発進。
スロットルの反応はやや敏感になったようで、少々神経質にも感じられます。
物は考え様で、野性味を感じさせる荒々しさは、古い世代のドゥカティ愛好者に強く訴えかけるものがあります♪(笑)

信号交差点二つほど通過する頃にはアイドリングも安定してきました。
発進も通常通り、慎重に行えばアイドリング+αから可能。

万一の不測の事態に備え、常にクラッチレバーには指を掛けていますが(実はRD125時代からの習慣)、
市街地一般道で許される(?)3速辺りまでの速度域では、吹け上がりは速くなっているようで、
とりあえずは"普通に乗れる"範疇には収まっています。
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スライドバルブの反応速度を上げるための下側空気室大気開放通路の筈ですが、
オリジナルは日常的な扱いやすさ、あるいは安全性(閉じ方向優先)を重視して、機能はかなり弱められているように思えます。

ヤマハ標準装着キャブレターを流用(?)ということや、時代性で仕方がないのかもしれませんが、
「ドゥカティよ、お前もか!」と思わず叫びたくなってしまいました(笑)
数回前のブログに書いた"メーカー自身による意図的デチューン説"を改めて感じてしまいます。

とりあえずは下側空気室の大気開放による影響の有無を確認したかったので、
雨間をにらんでの試乗は早目に終えて帰庫。
機を改めて、バタフライバルブ大開度/エンジン回転を上げた際の吹け上がりをチェックしてみたいと思います。

ワンウエイバルブ排除の弊害(アイドリング不安定)があるようなら、
オリフィスを入れて流量(圧力変動)を規制するなど、
プランB、プランCを含めて、楽しみながら策を練ってみたいと思います。

乞うご期待!

Posted at 2026/05/07 23:39:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記
2026年05月06日 イイね!

DUCATI SSの整備【127】ジェットニードル、リヤブレーキその後

DUCATI SSの整備【127】ジェットニードル、リヤブレーキその後先日は"バタンキュー"で終了してしまいましたが(笑)、
仕事や雑事(草むしり)、雨の合間を見て、SSの修復を行いました。







【ジェットニードル再交換】
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"ヤマハTDM用燃調キット"内、吐出量が最大のジェットニードルは過剰な様子だったので、
今回は二番目に吐出量が多いものを試してみます。

上部のストレート径(低開度領域に影響)は純正品と同じなので、前回の様な不調は避けられるとの目算。
クリップ位置は前回同様、一番上の溝を使用します。
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【リヤブレーキエア噛み考察、リザボア&フルード交換・エア抜き等】

以前にリヤブレーキ抜け(エア噛み)の症状が発生した際にマスターシリンダーを交換したので、
今回はそれ以外の原因を考えます。

目視ではフルードの漏れは発見できないので、
①何らかの理由で外部からエアを吸いこんでいる。
②リヤブレーキ多用でべーパーロック(沸騰したフルードに気泡発生)
の2点を疑い、対策を練ってみます。
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②は、ブレーキフルードにとって断熱材となるパッド残量は十分あり、
ブレーキローターの熱変色なども見られません。

ひとまず「付け焼き刃」的ながら、フルード全交換を考えましたが、
抜き取りのための注射器(シリンジ)が見つからないので(必要な時に限って・・・)、
今回はブリーダーからリザボアへのフルード循環をさせず、
補充→垂れ流しでしつこくエア抜きをすることで実質的フルード交換を目指します。

いつものように、ブリーダーボルトねじ部からエアを吸わないよう、
根元にシリコングリスを盛り付けてエア抜き開始。想像通りこれでもかと気泡が出てきます。

リザボアにフルードを補充して、ペダルを操作するも液面が下がらないので、
マスターシリンダー~リザボア間のホースを摘まんでやる(圧力をかける)と、
リザボア側に驚くほど大量に気泡が上がってきました。

リザボア一体式のブレーキ/クラッチマスターシリンダーの場合、始めにフルードを注いで、遊びを詰める+α程度の微小なストロークを繰り返すとリザボア側に気泡が出てくるのですが、
タンクリモート式の場合、リザボア側にはなかなか気泡は上がってこないので、構造上の理由もあるのでしょう。

もしかすると、何らかの理由でホース~リザボア間の通りが悪く、
ペダルが戻る際にリザボアからマスターシリンダーにフルードを十分補給できない場合、
接続部からエアを吸いこんでしまうこともあるのかもしれません。
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気になってリザボア内のフルードを廃棄し、接続ホースから外してみると、
ホース先端が変形し広がっているので、ここからエアを吸っていた可能性があったかもしれません(上から下に差し込むのでフルード漏れは発生しにくいはず)。

さっさと古い接続ホースを交換すべきですが、マスターシリンダー側も外すのは大仕事になるので、
ひとまず先端の1cmほど切断して、リザボアも交換、再接続。
次回のフルード作業の際には接続ホースを交換することにし、ひとまず様子を見てみます。
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細かくなった気泡が液圧回路全体に入り込んでいるようなので、
ブリーダーを緩める前には毎回、回路各部をプラハンマーで軽くたたき、気泡が動くきっかけを作ってブリーダーに集まりやすくしてやり、緩めたり締めたりする回数をできるだけ少なくするように努めます(ねじ山がヘタるので)。
ブレーキホースもマスターシリンダーからキャリパーに向けて直線的になるように留意しながら、入念にエア抜きを行いました(アーチ状や中だるみは気泡滞留の原因になる)。
しばらく後に再度エア抜きを行って、万全を期したいと思います。
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【試運転】
いつもの山間地コースへ、混雑を避け夕方から出走。
連休中とあって、やはり行楽車両の交通量は多め。
折り返し地点でドゥカティ仲間のM君に遭遇(笑)

リターンスプリングを弱く(適正化)し、ペダル高さを合わせ、無効ストロークを極力減らしたリヤブレーキは、姿勢制御に非常に有効。

ジェットニードルを交換したので、油温80℃くらいになったところで一旦パイロットスクリュー調整し、
しばらく走らせてから点火プラグをチェック。
焼け具合の気筒間差分を補正するように微調整すると、ほぼパイロット系の調整は完了。

先日の問題点、低速走行から追い越しのため大きくスロットルを開けた際の、
"ボボボッ"とつっかえるような吹け上がり初期の不調はひとまず解消されているようです。

気になる高回転時の吹け上がりや振動の、以前との比較は、今回の走行ではチェックするには至らず。
ニードル中間部のテーパー形状から、TDM純正互換品よりも吐出量が増えているのは間違いのないところで、燃料消費などしばらく様子を見たいと思います。
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【考察と今後に向けての戦略】
前回発生した、低開度から急開した際の吹け上がり不調は、
点火プラグの焼け具合から察するに、特定の状況のみで発生するように思われる。

あくまでも想像だが、バタフライバルブ急開に際し、スライドバルブが追従して開くのが遅れることで、
短時間とはいえ吸入空気量不足が発生したのではないだろうか?

●スライドバルブの負圧孔を再拡大し、動きの反応をさらに早められるか試してみたい。

●負圧室下側の大気開放経路に一工夫できるかもしれない(詳細はまだナイショ♡(笑))。

Posted at 2026/05/06 16:06:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記
2026年04月30日 イイね!

DUCATI SSの整備【126】【追記あり】ジェットニードル再変更(1)

DUCATI SSの整備【126】【追記あり】ジェットニードル再変更(1)前回の記事で予告したように、ジェットニードルを再度変更してみました。

同じ型式のキャブレターを使っている、ヤマハTDM850用の社外補修&燃調キットパーツです。
純正同等品を中心に、4種類のジェットニードルが入っているので、
大まかな傾向を見るために、いちばん流量が増えるものを使ってみます。
(その他メイン/パイロットジェット、メインノズル、パイロットスクリュー、フロートチェックバルブ、ガスケット等消耗品同封)
※ 1セットは1気筒分なので、一台分として2セット必要です。
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薄暗い上、カメラのレンズに大量にごみが溜まっていて見苦しいですがご容赦を。

下側は今までつかっていた、別のTDM用社外補修部品キットのもの。
上側(今度のもの)は先端の細かい溝がなく、テーパー形状も若干きつく、ストレート径含め全体に細い仕上がり。
すなわちメインノズルの穴とのすき間が広がるので、吐出量はほぼ全域で増えるはずです。

但し、写真で見てもわかりますが、全長とクリップ総段数も違います。
基準がないので、ひとまず一番上の溝を使い、吐出量が最も少ない設定で組んでみて、
燃料が少ない場合はクリップ位置を下げてさらに増量、多過ぎるなら一段階吐出量が少ないニードルに変更します。
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【試運転】
冷間時の始動性は格段にアップ。ほんの0.05mmのストレート径の違いが効いているようです。
エンジン音は低音でドスが効いていて、ミクスチャーの変化(燃料リッチ化)があるようです。

走り始めると若干トルクが増したようで、特に違和感はなく悪くありません。
油温が上がったあたりで点火プラグをチェックすると、焼け色は以前より灰色がかっています。

エンジン音は低音が強調されて、運転者には「いい音になったな」と感じられ、
吹け上がりの勢いも速くなっているようにも感じられます。
ただ、変速の際の浅い開度のツキのタイミングが少し変わったようで、
パイロットスクリューを調整し直すと、以前のように微小開度のツキが速くなったようで、元の感触に戻りました。

とりあえず変更初日は燃料補給がてら、50㎞ほど走行。点火プラグの焼けもまずまず。

    ◆    ◆    ◆

このところ疲れが溜まっていたのですが、後日、用事で出掛けた際、
調子を見たい(=快調を確かめ、悦に入りたい)欲求からもう少し足を延ばしてみようと、
昔よく50や125で出掛けた方面に久しぶりに向かってみました、

地方都市を抜ける辺りまでは至って快調。
里山の区間に入り、追い越し可能区間で前車をパスする際、
低回転/低速度から大きくスロットルを開けると、少し咳き込むような反応の後吹け上がります。

たまたま出た症状かと思いたかったのですが(笑)、何度か試した状況で再現性があり、
近くのコンビニで休憩がてら点火プラグをチェックすると、ひどく燻ったりはしていないので、
特定の開度または状況下でのみ発生する現象のようです。
想像するに、ジェットニードルのストレート径の影響なので、一段階吐出量の少ないニードル(ストレート径が標準サイズ)に交換することにします。

出先でミクニBDSTのジェットニードルをいじるのは"帰宅困難者"になるリスクが大きいので(パーツ紛失など)、
部品の持ち合わせもなく、ここは大人しく引き上げることにしましたが、
どうやらリヤブレーキの効きが甘くなり、踏み代が随分深くなっていることにも気付きました。
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    ◆    ◆    ◆

リヤブレーキ、以前走り屋グループのツーリングに同行した際の帰路に同じような症状があり、
その時はマスターシリンダーからリザボアへつなぐホース取り出し部からフルード漏れがあり、エアを吸っていたらしいのですが、
今回は新調間もないマスターシリンダーなので、何か他の要因と思われます。

目視点検しましたが、外観は特に異常はなく、今回は久々のコースだったこともあり、
コーナー中盤まで車体制御でリヤブレーキを使う時間が長かったので、過熱からエア噛みに至ったのかもしれません。

ちょうど県境付近の小さなカーブが連続する峠区間で、先行車もいて飛ばせなかったのですが、
その程度のペースでも特に下りはリヤブレーキをうまく使えないのはかなり走りづらく、
出発前から少し疲れ気味のこともあり、例のごとく不調の原因を考え始め、
休憩しようと立ち寄った道の駅は満車で駐車スペースがないなど、すっかりやる気は減退(笑)

    ◆    ◆    ◆

【余談】
そういえば昔よく通っていた頃も、帰路の道路のつながりの悪さや、都市部に差し掛かる辺りの混雑や信号の多さなど流れの悪さといった、この方面との相性の悪さには、
休日のたび疲労感を増幅させられていた(笑)ことを思いだした次第。

それに加え、近年川沿いの山林が跡形もなく大規模開発=宅地/商業地化され
量産型住宅と大型チェーン店ばかりで絶望的にツマラナイ景観の"固有性不毛の地"となり下がり果て、
挙句は橋の案内標識不備から向こう岸に渡れず迷子になりかけ(笑)、私的違和感にさらに(勝手に)輪を掛けてしまった感あり。

久しぶりに今回走ってみて、「ああ、それでこちらには来なくなっていたんだな」と思い返した次第。特別に用がない限り、二度と足を向けることもなかろう。
なので写真はなく、地域名は書けません(笑)

    ◆    ◆    ◆

やっとの思いで河川橋と跨線橋を渡って幹線国道へとたどり着き、高速道へ流入。
市街地をスキップしつつ、高回転/高負荷域のチェックをしたかったが、
疲れ気味に加え交通量が多く、全開には至らず。無用なリスクを周囲にもバラまいてはいけない。
料金所を出てからは、最近開通したバイパスなど抜け道をつないで無事生還。

こんなことなら回り道をせず、不調発覚時点で里山地帯からさっさと高速道で帰ればよかった(笑)

    ◆    ◆    ◆

【追記】
以前友人と話したが、ドゥカティ乗車は"強壮ドリンク"のようなもので、
走り出すと他に類のない高揚感があり、疲れなど忘れてしまうが、
栄養補給というよりも、持っているエネルギーを強制的に燃焼させるようなもので、
残存気力・体力が一定水準以下の場合、その後ドッと疲れこんでしまうリスクがあるように思う。
SSの場合、そのハードルはF1以前よりも遥かに下がっているように思うが、要注意である。

いつもなら帰宅次第、一息入れたらあちこちチェックを始めるのですが、
今回はいつもの作業スペースが訳あって使えないこともあり、
食事を摂ったかどうか覚えもなく、疲れに任せてそのままバタンキュー(笑)


Posted at 2026/05/01 02:12:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2026年04月27日 イイね!

DUCATI SSの整備【125】ミクニBDSTキャブレターの潜在能力

DUCATI SSの整備【125】ミクニBDSTキャブレターの潜在能力
タイトル写真に特に意味はありませんが、以前の細いタイヤ/リム装着時のもの。
この角度だと一回り大きいdb1みたいにも見えますね(^^)

先日の一泊ツーリングは雑念なく楽しめました。その中で幾つか気付いたことがありました。

■某高速道での帰路、大きく開けて●速7000rpm辺りまで引っ張ってみたところ、
「クァーーン」と今まで聴いたこともない強烈なレーシングサウンドを発して驚きました。

日ごろから騒がしい飼い猫を、野原に放したら急にライオンのように吠え出したような、というか、
普段は低音ハスキーボイスの女性が、朗々とアルト~ソプラノの音域を響かせたような(笑)  

負圧式キャブレターのスライドバルブ加工によって、「本当の全開」に至ったのではないか、と思います。
ミクニBDSTのアピールポイントたるスムーズボア(全開時にキャブレター吸入気通路が真円形状になる)を活かすことができたのかもしれません
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ミクニBDSTキャブレターをエアクリーナー側から見た図。
写真左下がキャブレターの負圧室側、右上がジェット等が装着されるフロートチャンバー側。

奥にある、スロットルケーブルで操作される円形板状のバタフライバルブを「全開」にし、
ドライバーでスライドバルブを持ち上げて「全開」(よりも1mm程度下がっていますが)にして撮影しました。
(ピンク色のものは保管時の異物混入防止で貼ってある養生テープ)
この状態が負圧式キャブレターの真の「全開」状態です。

スロットルグリップをいっぱいに捻っただけではバタフライバルブが全開になるだけで、
バタフライ大開度・かつ高負荷で吸入負圧が大きく高まらないとスライドバルブは全開になりません。
3速以下の低いギヤでは負荷が足らず、スライドバルブは全開に至らないと思います。

通常の可変ベンチュリー式キャブレターでは、スライドバルブが作動する側のボディには窪みができてしまい、
全開時の吸入気流路は凸形のような形状になってしまいますが、
ミクニBDSTの場合、スライドバルブが入る部分に"中子"と呼ばれる構造物が穴を埋めるような形で装着されるので、全開時には吸入気通路がきれいな円断面形状(スムーズボア)になり、
中間開度時に堰となっていたスライドバルブが完全に引っ込むと流入空気量が一段と増大し、高回転域の伸びが期待できるはずです。

一般にレース用と言われる、ケーヒンCRやFCR、ミクニTMRなども同様の凝った構造ですが、
ハッキリ言ってしまえばストリートでは(小排気量車を除き)『全開高負荷』の状態を維持することはまず無いので、その構造上のメリットは殆ど活かせないと思います。
(形式によって霧化特性が良いことや、各種口径や各種セッティング用パーツが供給されるので細かくセットアップしやすいことが最大のメリット)

キャブレターは50年以上前の初代750SSでもΦ40mm径のデロルトPHMでしたから、
気筒当たり450㏄もあれば、もう少し大きなメインボア径(φ40mm以上)が望ましいように思います。

とはいえ、わが国ではセッティングのしづらさ(巷にノウハウや細かなセッティングパーツがない)からFCRやTMRなどに換装され、
見捨てられてしまうことが多いミクニBDSTキャブレターの潜在能力は侮れないように思います。
(言い方は悪いですが、FCRに換装したところで"所詮"最大φ41mmボアでしかないので)

いろいろと900SSをいじっていると、キャブレターやマフラーすら交換していないにもかかわらず、
仕様諸元(例えば圧縮比9.2)から想像できない「伸び代」には驚かされます。
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【余談】
邪推すれば、メーカー自身が当時の旗艦車種たる851系との差別化のために、
あえて900SSのパフォーマンスを低く「演出」していたのではないか?と疑念が湧いてきます。
(例えば言葉通りの"針"というより、まるで"棒"のような(燃料吐出量を絞られた)標準ジェットニードルを見るにつけ)

一般ユーザーが公道の速度領域で走る分には、軽量(メーカー公称値でその差約20kg)、
かつ中低速重視で排気量が大きい900SSが同等以上に走れたとしても不思議は無いように思います。

851は標準車(ストラーダ)でも、900SSより当時50万円以上高価だったことを思えば、
いわゆる"大人の事情"ということだったのではなかろうか?とつい勘繰ってしまいました。
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■6000rpm以上での領域で、ドゥカティVツインとしては大き目の振動が発生していた。
筆者としては回す気にならない(なれない)と感じたが、他のエンジン型式ならば問題にもならない程度かもしれない。
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調整で解決できるかもしれないので、中~高回転域のキャブレーションと点火系のチューニング(=調整)、
場合によっては社外メーカー製排気系やクランクケース減圧バルブを試してみたいと思います。
ただし一般道で試せる速度範囲を超えてしまいそうで、場所を選ぶ必要がありますが。。。

【追記】
この点については、筆者の車両の場合、S2Rのブラケットを使い、
ラバーブッシュ入りとはいえクランクケース&スイングアームピボットにフットペグをマウントしているので、足元でエンジン由来の振動を感じやすいこともありそうです。
ブラケット締付トルクを加減することである程度対処できるのかもしれません。
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■もう少し空燃比リッチに振ってみた方が良いか?
この冬以来、キャブレターや点火プラグ電極ギャップなどをいろいろと試して調子を出しています。
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K&N純正互換フィルター/エアボックスふた切り欠き/パイロット&メインジェット、ジェットニードル変更、パイロットスクリュー調整/バタフライバルブ開け始め時同調/スライドバルブスプリング変更・セット長揃え/スライドバルブ負圧孔拡大/静電気対策/フロートチャンバー加熱等で、"吊るし"の状態よりも軽く速く吹け上がるようになっていますが、
一度オリジナルの状態と乗り比べてみると変化の度合いが正確に確認できて面白いかもしれません(速くなったと思いこんでいるだけかもしれないので(笑))。

●キャブレター仕様のドゥカティとしては(筆者の知る限り)異例なほどプラグがきっちりと白く焼けている。
 高地でも全く不具合なかった。

●コールドスタート時、気温20℃台でもチョークをいっぱいに引かないと始動できない。
 始動後も十数秒間はチョークを引いたままにしないとストールしてしまう。

●油温が高めで推移している。
 山間路や高速道路で通常走行90℃台、長い信号待ちや渋滞に入ると100℃台。
 今のところ110℃台まで上がることはない。

以上のことから想像するに、全体に燃料を増やしても良さそうに思える。
特に油温は今後の暑さを考えると何らかの対策をしておきたいところ。

点火プラグを腕利き四輪チューナー氏に見せたところ、ジェットの番手を上げた方が良いのでは?とのアドバイスをいただきました。
_______________________________

現在のBDSTを使い始めた時には、社外キットパーツらしき、テーパーのきつい尖ったジェットニードルが組まれていたので、高回転域重視ならばその仕様が正解かもしれません。

筆者は運転者としての現状能力を鑑み、理解可能な過渡特性をより重視したいので、
ひとまず現在のヤマハTDM互換品のジェットニードルを、形状の違う吐出量を増やすタイプに変更して、クリップ段数調整、必要ならメインジェット変更も試して、
階的にステップアップしていきたいと思います。

Posted at 2026/04/28 14:08:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 整備日誌 | 日記

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