
当方は生来、痛いことや怖いことが大の苦手で、
加えて運動神経や反射神経、頭の回転が鈍く、
特に二輪は「下手の横好き」の典型なのですが、
十代半ばで"手が届かなくはない高嶺の花"的な存在のドゥカティ Vツインに心奪われてしまったせいか、
数年前の復帰まで20年近いブランクはありましたが、飽きも懲りもせず存在を追い続けています。
もしかすると、現車SS入手当初、あまりの不調ゆえに「伸びしろが大きかった」ことと同様、
下手ゆえに「伸びしろが大きい」ことが幸いしているのかもしれません(笑)
走行中、少しでも違和感があると(何か気になり出すと)気持ちが萎えてしまうので、
気に入った状態を作る必然性があって、細かな整備や調整を飽きもせず繰り返しています。
よって記載内容は「針小棒大」の傾向があると思われるので、
読まれる際は適当に割り引いてもらうとちょうどいいかもしれません(笑)
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先日来の試運転で気付いた点をシラミつぶしに手を入れてみました。
【フロントブレーキ】
スクランブラー純正レバー(調整式)を試した後、SS純正品に戻したところ、
制動初期の効きの唐突さが再び気になり出し、スクランブラー純正に再度変更。
ブレーキに限らず、車両の反応や挙動は、数値で計れるスペックだけでは読み切れない。扱う人間との相性や扱いやすさなどが、数値よりも大きな意味を持つこともある。
ドッグレッグ形状の曲がり位置が外寄りで、人差し指がちょうど曲がりに掛かってしまうが、
意外にもこれが好結果をもたらしているようだ。
つまり、レバー引き始めは実質的に(レバーに届く)中指一本、
僅かとはいえストローク進行と共に人差し指の関与が増える状況で、
結果としてプログレッシブな利かせ方になるようで、とりあえず様子を見る。
【リヤブレーキ】
先日ペダルの踏部を変更し、好ましい印象となったが、ペダルリターンスプリング装着を忘れていた。
スイングアームピボットの直前、吊り下げられたスプリングの下側は遊んでいる。
おそらくペダルの自重で無効ストローク(遊び)が詰まり、ソリッドな効き具合を助長していたと思われるが、ペダルに遊びのない状態は具合が悪い(フルードや各部の熱膨張で引きずり発生リスク大)。
アングル材から切り出してペダル側のアンカーポイントを作り、スプリングを装着する。
【ハンドルバー】
db1風を意識し目いっぱい絞ってみたが、タイトな右折時に舵角を使い切ってしまうことがあり、
わずかだが右のバーを開き気味に修正(写真では判らない程度)。
どうやら左よりも右を余計に絞っていたようで、不具合は減少。(Uターン時などは舵角を使い切ってしまうが)
【タイヤ内圧】
タイヤ交換後、関東遠征の際はハンドリングが軽すぎたので、
前=2,5K、後ろ=2.7Kとしていたが、乗車頻度が減り、しばらく点検していなかった。
このところ気温が下がってきたので測定したところ、前は1.8K程度しかなく、
いくらなんでも低過ぎて危険。以前から重要性を書いておきながらお恥ずかしい限り。
つい先日試運転の際、信号発進のタイトな右折時に曲がり方に違和感があり、
リーンさせずに舵角を使い切って曲がるような不自然なことがあり肝を冷やした。
交換前の擦り減ったタイヤの場合、手で押しておおよその空気圧を予測できたが、
現在の8分山程度の場合、手で押しても空気圧の変化はわからない。
上記の設定でもまだ動きが軽すぎる印象があり、前=2.1K、後ろ=2.3Kとしてみた。
特に違和感はなく、とりあえず様子を見ることにする。
温度変化が大きい時期なので、こまめに測定するようにしたいが、
エアバルブが前後とも直線型ゆえ、前輪はブレーキディスクが邪魔で非常に測りにくい。
その上、使用中のホイールはエアバルブとスポークが近接しているため、
アダプターを当てる角度が微妙で、外す際にねじ部に引っかかり、その際に漏れてしまう。
タイヤ/ホイール交換前から、向きが適切でないエアバルブには忌々しい思いをさせられていたが、
前輪側は交換後も同様で、非常にもどかしい。
かと言ってバルブ交換のためにタイヤ脱着をする(工賃を払う)のはイヤ(笑)
【フットペグ本体】
ローレット模様を刻んであるが、刻みが細か過ぎて元来引っ掛かりが弱いことに加え、
柔らかいアルミ材(安物)らしく減りが早く、滑りやすくなってしまう。

先日無造作に組み替えてしまっていたので、磨り減っていない部分が上になるように組みなおす。レース用ペグのように、粗いパターンでエッヂを残して溝を刻むのが得策だろうか。
その点、先日友人が入手したGSX-R750(L7)純正ペグの"おろし金"あるいは"のこぎり"形状、
内向きには動きやすく、外向きには動きにくい形状のパターンは秀逸と思った。
どうやら友人、いわゆる"鈴菌"に感染したらしい。かわいそうに(笑)
【フロントフォーク減衰力調整】
スタンドを使わずハンドルバーで支えた直立状態で、
ブレーキレバーを使いつつフォークを伸縮させて、伸びる速さをチェックしてみた。
伸び側減衰は、以前から最弱から2ノッチ目に調整していたが、
プリロードを減らしてストローク量が増えたせいか、ブレーキを緩めた際の伸びる動きが速すぎるように感じたので。
1クリックずつでは減衰力の変化はわかりにくく、乗ってみても判断が難しいので、
一気に1回転くらい強めてみると、明らかに伸びが遅くなった。
とりあえず「こんなものだろう」と思える中間値をとる。
ばねの調整ほど厳密でなくてもいいはずで、動きを抑え過ぎるよりは多少動き過ぎる方がマシ。
気になったら都度調整すればよいだろう。
減衰力を強めるとバイクの姿勢変化の速度が遅くなり(この場合伸び速度)、タイヤ側に荷重が残るためか、リーン開始が重くなる傾向があるので妥協点を探るが、
従来ヒラヒラと軽すぎる傾向があったので、少し重さを感じるくらいでも良かろう、と調整したところ、
リーン開始時に舵角がつく「向き変え」の鋭さ(ドゥカティらしさ)は減ったが、
いわゆる二次旋回時にフロントからも曲がっていく度合いが強まったように感じられる。
伸びが遅くなる分、僅かでも前下がりの傾向になり、
フロントタイヤの荷重が増えて、初期からコーナリングフォースの発生が大きくなったのかもしれない。
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【山間路へ出走】
雨続きの空模様だが、ちょうど前日から雨が上がっていて路面がドライと思われたので、
いつもの山間路へ出走した。
道幅は比較的広く、それほどきつくないが回り込んでいくカーブが多いため、
「開けていく」走らせ方の練習にはもってこいのルート。
いつもの折り返し地点近く、このコース常連の顔見知り二台とすれ違ったので、
「追いかけようか」と思ったが、
操縦性や走らせ方を観察したり試したりする貴重な機会なので、
ここは冷静に自身の課題に向き合うことにし、あえて単独走行を選んだ。
目いっぱいのペースで走るつもりはないけれど、もしも追いついてしまったとすれば、それは仕方がないが(笑)、
残念ながら後ろ姿を捉えることはできず。
人里離れた、カーブとカーブの間が非常に短い、ダム湖畔のタイトなセクションも試してみたかったが、
以前の大雨で土砂崩れ、通行不能とのことで断念。
◆ ◆ ◆ ◆
【出走に際しての課題】
●調子がいいとついペースを上げたくなるが、自身の技量向上と車両状態見極めが本題。
あくまでも状況の理解が目的(当然楽しめないと意味がないが)。
●できるだけ前後に距離をとって単独走行を心がけ、場合によって先行車から離れるために直線区間でペースを落とす。
●カーブ入り口で不安なく速度と進入ラインを見極めて、リーン開始で不安なく向き変えできるか。
●回り込んだカーブで、状況に合わせて低めの回転域から大きめにスロットルを開け、
トラクションを掛けた状態で見極めたラインをおおむねトレースできるか。
(膨らんだり、ラインが不安定にならないか)
そのためには加速状態でコーナリングでき、最大の速度でカーブ脱出できるように、進入速度を上げすぎないこと。
●上記に関連し、目線、身体の使い方や力の入り具合、
上半身では、ハンドルを押さえ込まないようなひじや手首の使い方、
下半身では、背中で加勢しつつ、外側のくるぶしと内ももとお尻でバイクに引っかかるようにして、
体重を内側に預けられるか、リラックスしてバイクの曲がろうとする状態を感じ取れるかを意識する。
●スロットルオフ時のアフターファイアの様子を観察する。
●走行後、トレッド面の状態からタイヤの使われ方を考察する。
●グローブやウエアが突っ張ったり動きにくかったりしないか。
◆ ◆ ◆ ◆
【走行状況回想】
●あくまでも自制したつもりのペースではあるが、今までよりも心配は少なくアプローチでき、
不安なく今まで以上に深いリーンアングルまで使って走ることができた。
いわゆる「定常円旋回」的な状態は公道において意味が薄いと考えていたが、
トラクションを掛けた、安定した二次旋回の実現のためには一定の安定感、
あるいは自身でバランスできる程度の運動性が必要と今さらながら気付いた。
「リーン初期の鋭いステアリングレスポンス」といった、
わかりやすい一次旋回(初期の向き変え)での「ドゥカティらしさ」に囚われていたことで、
スポーツバイクとして「らしく」走らせられる運転者としてのスキルを後回しにしていて、
その先にあるコーナリング性能を引きだせていなかったことが明白になったと感じた。
現状は目一杯サスペンションを動きやすくした、「ぬるい」万人向け、低速向けの設定になっているのかもしれないが、
スポーツバイクの走りの基本を身に着けてから、あらためて「ドゥカティらしい」切れ味を追求すれば良いのだ、と思いなおすことにする。
●今までは、一定以上にリーンさせることには不安があり、
挑戦しようにも目が回りそうで、何が起きるのか判らない怖さがあった。
よって「自分の理解の範囲で楽しめればよい」と考えて、範囲を広げようという気持ちは薄く、
「開けて回り込んでいく」いわゆる二次旋回の領域は、特定の場面以外に再現性がなかった。
今回は「目一杯走ってみよう」などと考えず、
スロットルを開けながら=加速しながら曲がっていく前提、
つまり加速での速度の乗りを割り引くくらいの進入速度に抑え、ブレーキは早目、強く掛けない。
特にヒジを突っ張らせないよう、内側のヒジを下げるくらいに意識しつつ、
上体ごとバイクといっしょに傾いて、身体を内側に落とし込むような感覚で、
外側のくるぶしや内もも、もも裏側でバイクに掴まるような感じ。
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【追記】
必要性を感じて不安なくリーンアングルを増やしていきながら、
曲がろうとする力に応じ、自然に駆動力と遠心力でバランスを取るように、
前方の状況を見ながらラインに乗せてスロットルを開けていくことができたことは望外だったが、
感激や驚きといったものはなく、ただ「なるべくしてなった」ことは、ある意味逆説的驚き。
例えると数独パズルで、成るべくして成ると数字を当てはめ、淡々とマスを埋めていくような、
感情とは別に「平常心で当たり前のことをしている」感覚といえばよいだろうか。
もちろん事後の達成感や今後の展開に向けての期待は大きく、
翌日の晩は、拙宅前の道路でヒザを擦りながらUターンする夢を見たほど(笑)
(追記ここまで)
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●動きやすいサスペンション設定で、ギャップを踏んでも跳ねるような挙動が減ったこともあるのか
目線がぶれにくく、恐らくは視界も今までよりもクリアで、判断・反応にも余裕があったように思う。
走りにくさを感じながら模索していた時と比べて、目や心の疲れは遥かに少ない。
ほどほどと思いながら、自分なりのいいペースで走らせていたように思うが、
「もう稲刈りをしているな」などと周囲を見ながら、気持ちに余裕のある状態で、
いつもよりも中央線側のマージンを残して走ることができた。
勘のいい運転者なら、初めからペタリとバイクを寝かせて上手に乗れるようだが、
当方は今回の走りに到達するまで40年も掛かってしまった(笑)
●走行後のタイヤトレッド面の表情
この状態が好ましいのかどうか、筆者には判断ができない。アドバイスいただけると幸いです。
汚れの少ない前輪側、いちばんふちまでまだらに接地したように見える箇所があるが、
タイヤ交換時にサンドペーパーで「一皮むいた」痕跡である。誤解なきよう。
前輪・後輪とも、溝がある範囲のトレッド面は全て使っていたようだ。
比べてみると、右の方がふちの近くまで接地痕があるが、
摩耗痕(すり減ってざらついている部分)で見ると、左側の方がよりタイヤに負荷を掛けているようで、
特に後輪左側は、ショルダーに近いコンパウンドの継ぎ目部分が判らないほど表面が減っている。
ライン取りは右回りよりもタイトなはずだが、「コースアウトに至る」までのマージンが多いせいだろうか?
確かに左回りの方が自信をもって「開けて」「体が内側に入って」走れた印象があり、
回り込んだ左カーブ出口に向けて、インべたに寄せて開けていきながら、
路傍から伸びた草や枝をヘルメットがかすめる場面もあった。
(路肩の草刈りをしてくださっている地域住人の方々がいたので、寄せすぎないよう自重したが)
◆ ◆ ◆ ◆
筆者はSS入手以来、近現代のスポーツバイクのある種の常識ともいえる
「高いシート位置からダイナミックに荷重をコントロールした効率的な走り」を念頭に置いていたが、
瓢箪から駒、たまたま仕入れた低いシートを「どうせダメだろう」と思いつつも試してみたことで、
今までできなかったような走らせ方ができるようになってきた、あるいはヒントが見つかったようで、
「先入観による損失」や「手順を踏むことの重要さ」を示されたような気がする。
そこまで言わずとも、例えばバイクの能力を引き出すことについても、
「考え方や手段は一つとは限らない」ということに気付かされた。
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恥を忍んで内情を打ち明けるような、ある意味内省的な記述になったのは意外で、
人様に公開するような内容ではない気もしますが、日頃の毒吐きの罪滅ぼし(笑)
「悩める子羊」同志諸兄姉に少しでも参考になれば、という思いもあります。
毎度ながらの取り留めない、落としどころが判りにくい長文で恐縮です。
作業と走らせ方、感じたことの経過を記録し、自分なりの考え方をまとめて、
次に向けたフィードバックを導き出す目的で書いていますので、
論理が飛躍していたり、読みづらく意味不明な箇所もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
当方の解釈の誤りや「これはどういう意味だ?」と疑問等ありましたら、
遠慮なくコメント欄でご指摘、質問いただければと思います。