
試運転でのフィーリング、点火プラグの焼け、吸排気音を基準に、
「まだ伸び代があるのでは?」と、気付いたアイデアをいろいろと試しています。
というか、変化の面白さに 『試さずにはいられない』 のが真相なのです。
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【ヒーターグリップ再装着】
この春に取り付け記事を書いた覚えですが、夜間の試運転では手が冷えて辛いので、早目にヒーターグリップを装着。
右グリップはスロットルスリーブごと交換。
ついでにケーブルに注油し、ホルダー内やハンドルバー摺動部に「マイクロロンペースト」をごく薄く塗布。作動は良好。
左グリップはハンドルバーにアルミテープ(マフラー補修用耐熱仕様)を貼って嵌め合い調整。
なお、配線は以前に整理しておいたので、接続はラクラク♪
最弱でもほんのり暖かく、辛さがないのが嬉しい♡ 安全にも寄与していること間違いなし。
【ジェットニードルクリップ位置変更】
パイロットスクリュー調整を、リーン側から攻める先日の調整で、
中低速すなわち一般ツーリング領域のツキや吹け上がりが大きく改善され、
燃料消費も20㎞/ℓに近いところまで大幅に伸びました(多少誤差の可能性あり)。
とはいえ、点火プラグの焼け色を見ると、碍子部分がまだ茶色掛かって、
外側電極の外面は煤が付いています。
これは「まだ伸び代があるのでは?」と考え、もう少し手を入れてみました。
以前記したように、ジェットニードルは純正品の”丸太のような”太くテーパー角の浅いものから、
明確なテーパーの付いた、ヤマハTRX/TDM用社外リペアキットに入っていた細身のものに交換しています。
まだ燃料吐出量を絞ることができると踏んで、クリップ位置を一段上げて、上から2段目に変更。
(=ニードルが下がるので、テーパー部分のニードルジェット(穴)とのすき間(=ノズル開口面積)が小さくなり、燃料吐出量が減る)
それでもメーカーオリジナルよりノズル開口面積はかなり大きいはず。
チョークを使えばエンジンの掛かりは悪くなく、とりあえずアイドリング~暖機しながらの市街地走行は問題なし。
若干発進時の力感が弱くなっているので、若干回転を上げ気味にして発進。
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【試運転】
いつものテストコースから、国道のバイパス道路へ向かいます。
高速道路の場合、何かあっても次のPA/SAか料金所まで停車(再調整)できないのと、
全長数キロとはいえ、高架の片側二車線なので、対向右折車のリスクがないのが理由。
※但し途中に一箇所、高速道路的な高架の自動車専用道路からは想像できないほどの大きな段差(陸橋の継ぎ目?)がある。
今回も多分に漏れず、確認しづらい夜間に思い切り踏みつけてしまい、車線キープで走っていてもかなり怖い思いをした。
うっかり車線変更しながら踏みつけると転倒リスク大と思えるほどで、事故が起こらないのが不思議。
周囲の安全を確認の上、4~6速の高いギヤで、3000rpmあたりから大きく開けて(=高負荷を掛ける)、
ニードルジェット~メインジェットの繋がり領域の吹け上がり・失速を確認し、
また、大開度から急に閉じた場合の反応(例えばアフターファイヤーの有無)を調べるのが目的。
→とりあえずは問題はなし。
欲を言えば4000rpmあたりから上で、回転に比例してもう少しトルクの立ち上がり感があれば、というところ。
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その後、例のごとく人家から離れた、街灯のある交差点隅で停車し、点火プラグの焼けチェック。
暗がりで見る限り悪くはなさそう。
4000rpm以上のトルク感は、シムを使ってクリップ位置を上から2段目と3段目の中間あたりにすると良い気がするが、逆にいちばん上というのもありかも。試してみたい。
とりあえず発進時領域補正のため、パイロットスクリューをほんの少しだけ(マイナス溝一本分くらい)戻してみると、再始動時の掛かりが良く、発進時のトルク感や開け始めのツキが改善。
開閉時の「ドンツキ」もなく、扱いやすさも問題なし。
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改めて点火プラグの焼けを、撮影のため蛍光灯の下で見てみると…
外側電極は白っぽくなっているが、碍子部分はさほど変わらないような気もする。(写真で見るよりは焼けているのですが)
もうしばらく、いろいろと試してみたいと思う。
人車とも「まだ伸び代がありそう」と思えるのが、明日への活力の源なのである(笑)
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何度も書いているように、筆者の観点では、
「トルク感を伴った、2ストローク的なシャープでストレスのない吹け上がり」こそが、
ドゥカティVツインデスモならではの、他に類を見ない最大の美点。
手を入れていくと、よくも悪くも変化が明確に体感(味覚以外の4感で(笑))でき、
これほど面白い”素材”はなかろうと改めて思う今日この頃。
ベベルSS/MHRやF1、851や916らの系統の車両群から自然に漂う
「レース車両の生き写し」的オーラに欠けるのは認めざるを得ないところですが、
SSにせよ、モンスターにせよ、台数が多い分、入手にもすそ野が広く、
サーキットで華麗な活躍を見せる”手本”たる存在がない分、
固定概念に縛られず、いじり方や使い方の自由度が高いのがメリット。
旧世代のドゥカティに強烈に憧れ、親しんだ身としては、
「やせ我慢」の度合いが限りなく少なく、自然体で接することができるのが嬉しく感じられるのは、歳をとったせいなのかな?(笑)
「釣った魚にエサはやりたくない」あるいは「余計な刺激は欲しくない」向きにはお勧めしかねますが、
掃除やメインテナンス、チューンアップといった手入れや工夫を楽しみとして捉える愛好家には、
ぜひ一度接してみられることをお勧めします。
当方車両にご試乗いただくこともやぶさかではないので、ご希望があればお声掛けください。