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秋晴れの週末になりましたね。
稲刈りシーズンのところも多いかと思います。
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見出しのように、今後の出走が不安視されたケータハムF1チーム。
泥仕合のような旧オーナーと新オーナーの非難の応酬の末、
夏場からの新オーナー陣営が退陣、
正式に管財人の手に委ねられ、新たな買い手を探すこととなりました。
http://f1-gate.com/caterham/f1_25407.html
http://f1-gate.com/caterham/f1_25409.html
http://f1-gate.com/caterham/f1_25415.html
結果、船積(航空便?)に間に合わず、
次戦、アメリカGP、ケータハムは欠場確定、
その間、次の買い手を待つことに。
http://f1-gate.com/caterham/f1_25416.html
加えて同様に資金難で不安定な運営が伝えられる、
マルシアチームも欠場が噂されています。
http://f1-gate.com/marussia/f1_25414.html
<追記>
その後、ケータハム同様の破綻、管財人の管理下に置かれ、次戦欠場が公表されました。
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51962448.html
報道される内容から察するに、
・債務不履行は参戦権を持つチームではなく、
実質的にチームの子会社であるところの車両製造者CSL社。
・新オーナー側: 「株式購入代金を支払ったが譲渡されていない」 (債務のうち)「給与は払った」
「株式が譲渡されていない以上、債務を含め今後の責任は旧オーナーにあり」
(このコメントの段階で、すでにオーナーシップ/マネジメント放棄ととれます)
・旧オーナー側: 「債務支払義務を果たしていない」
「物を得るには対価を支払うのは当然」
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両者のコメントを総合すると、
●すべての債務を含めた支払いの後、株式を譲渡。
●新オーナー、給与以外の債務支払いは済ませていない
とも読めます。
正体不明の謎の出資グループ”エンゲーヴェスト” 対 やり手のビジネスマン。
どうやら旧オーナー(売り手)、T. フェルナンデスが一枚上手だったようです。
<追記>
こちらに事態の推移を判り易く解説した記事群があります。
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51962384.html
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◆まず気になるのは、可夢偉選手の今後です。
鈴鹿で大事故、今も意識不明のエース、ビアンキ選手を欠くマルシアや、
同様に資金難が噂され、発足以来の不成績(未だ今季得点なし)が続くザウバーに
これを機に助っ人として残りの今季、参戦できるといいのですが…
可夢偉選手との契約(支払い済みのファンの募金含め)も、チームの資産に含まれるのか?
◆そして、チームの買い手がつくのか?
既に打診ありとの報道ですが…
車両の戦闘力があれば、来季の分配金も見込めるのでしょうが、
かなり厳しい現況で債務も残っているとすると、
参戦権以上の価値は見込みにくいところで、株はタダでもキビシイ?
同様に売り出し中といわれ、既にポイント獲得済みのマルシアはその点優位か?
◆買う可能性があるのは?
・すでに新規参戦枠を獲得したハースは、
拙速な参戦を避けたい旨のコメントも出ており×。
http://f1-gate.com/haas/f1_25411.html
・下位フォーミュラからの昇格を狙うチームも今のところ聞きません。
・時々噂に上る、東欧の怪しげな「ステファンGP」が再度名乗りを上げるでしょうか?
過去と同様、FIAの審査で却下の可能性も高いと思いますが…
・別の出資者(東欧)とともに新規参戦を申請していた、
エンゲーヴェスト”インサイダー”(職名アドバイザー)コリン・コレスによる
MBA(マネジメントバイアウト)はあり得ないだろうと思います。
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◆個人的希望的展望
・噂が絶えない、VW系メーカー(ポルシェ?アウディ?)の参入はあり得ないだろうか?
<追記>
これについては、先日の元フェラーリのチームマネージャー、ドメニカリのアウディ移籍、
さらにはアロンソのフェラーリ退団予測と絡めた、アウディのトロロッソ買収推測記事が出ました。
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/51962214.html
・いっそのこと、ホンダが出資。マクラーレンに次ぐセカンドチームにできないか?
(※2015年シーズンはマクラーレンにパワーユニット独占供給契約と報道済みですが…)
・マルシアの場合、3台エントリーをかねてから希望しているフェラーリが買い取り、
セカンドチームにする可能性はないものでしょうか。
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今季の可夢偉選手の参戦が決まった時には、
入賞の実績がないとはいえ、
財政基盤は安定していると誰もが疑わなかったケータハム。
成績不振だけならともかく、よもや途中での売却、
挙句に債務不履行でチームが管財人に渡るとは、
想像だにできなかった事態であります。
そのあたりも”ピラニアクラブ”と呼ばれるF1ならではの、
とてつもない魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界なのでしょうね…
参戦費用の際限ない膨張から、予算制限も叫ばれましたが、
モズレー前FIA会長失脚(SMナチプレイ発覚…)とともに頓挫…
今季からの複雑な新エンジン(パワーユニット)規格も、
さらに高騰化を招く結果に…
噂されるアロンソやハミルトンあたりの年棒で、
一チーム運営できそうな気もしますね。
なんの助けにもなれませんが、
ケータハム、マルシア両チームの存続と、
可夢偉選手の参戦継続(来期以降も!)を願い、
筆を置きます。
今回も画像なしの長文、読破ありがとうございました。
多謝!!
P.S.
ケータハムチームのイメージカラーのブリティッシュグリーンに黄色のストライプ。
元をたどればチームロータスの塗色を引き継ぐ由緒あるもの、という意図は判りますが、
どうにも古臭過ぎるというか、時代ずれしているように違和感を感じてなりません。
子供の頃雑誌で見た、
末期の予選落ちを繰り返すBRM(塗色は違ったけど)の悲惨さを思い出すくらいに…
次のチームオーナーには、心機一転、せめて明るいセンス良い塗色を期待したいです。