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2015年11月28日 イイね!

ビッザリーニ A3C その1 ― 二台の1965セブリング12H出走車 ―

ビッザリーニ A3C その1 ― 二台の1965セブリング12H出走車 ―.
先日のコッパディ 東京に突如現れたビッザリーニA3C






(画像はWebCG下記記事より借用しました)

http://www.webcg.net/articles/gallery/33629?ph=24

上記解説によると、65年セブリング12時間出走の二台中の一台とのこと。

フレーム番号をご存知の方は是非お知らせください。

ヒストリックカー=歴史的車両、というものは、
足跡をたどるだけでもとても興味深いものです。

※本記事は歴史を探究するものであり、現存車両やその来歴をあれこれ考察することは文化的行為であり、難癖をつけるつもりは毛頭ありませんので、その点ご承知の上でご覧になってください。

レストア車両は一般の中古車鑑定からすると「修復あり」に分類されるのでしょうが、必要に応じ正しく行われたものは価値を損なうものではありません。

歴史ある車両に関しては、焼け跡や土中・水中から残骸を掘り起こされての修復(復刻?)も行われています。

******************************************

”あの”250GTOの開発エンジニアとして知られる
設計者 ジョット ビッザリーニですが、
完成間近の1961年秋、
カルロ キティ、フィル ヒルらとともに
フェラーリから謎の大量解雇の憂き目にあっています。

その後、ほぼ同時期に(!)
■ベネチアのヴォルピ伯爵のスクーデリア セレニッシマで
GTOに対抗すべく二週間の突貫工事(!)で作られた
有名な250GT SWBベースの”ブレッドバン”、
続くATSのF1及びミドシップスポーツカーのプロジェクト、(62年-63年)

■加えてランボルギーニの350GT用新規エンジン設計(63年)、

■不思議なことにフェラーリ肝いりのASA1000GTやレースカー開発への関与(62年-?)


と、恐るべき多作を残しています。

そしてATS頓挫の後、

メインのプロジェクトとなったのが
シボレーV8搭載の高級GT、イソ グリフォの開発と、
それをベースとしたレース車両A3C(ビッザリーニ5300GT)の
製作・開発でした(62年?-69年(イソから独立したビッザリーニ経営破綻))。


ATS以降のプロジェクトは、このための資金稼ぎだったのでしょう。
何しろ自らの手によるGTOが62、63、64年と
GTクラスを総なめにしていたのを横目で見ていたわけですから。

*****************************************

こちらのページに、1965年、アメリカはセブリング12時間レース出走時の
二台(#8、#9)の模様が収められています。
http://mycarquest.com/2014/12/wanted-one-lost-iso-grifo-a3c-bizzarrini-race-car.html

#8はブレーキが湧いてしまい、止まれずコースオフ。
何と観客エリアまで進入し、最終的に来場者のVWバスに衝突!

#9はレース後半、降雨で大クラッシュ。
こちらも何と前後に真っ二つになる惨状!!


同時期のフェラーリやマゼラーティのようなパイプ製フレームを持つものと違い、
アルミボディのアバルトよろしく(構造・工作は入念でしょうが)、
鋼板組み立てモノコックのイソ市販車のシャーシを短縮したものに
アルミのレースボディをかぶせた構造ゆえの破壊状況と思われますが、
どちらも大けがをした人が出なかったのが奇跡と思えるほどです。

その後の状況を判りにくくしているのが修理後の写真。
グレーのサーフェーサー仕上げの部位からすると
真っ二つになった#9の前部と#8のキャビン以降を継ぎ合わせた(!)
と思われ、後部のカーナンバーは#8となっています。


この「縫合車」、mycarquest.comの記事では
どうやら米国内にとどまっている模様で、
その後の行方を捜している、というのがテーマです。

******************************************

となると、WebCG記事にある、
65年ルマン出走のリザルトを追わねばなりません。
最高速300km/h以上を記録し、
総合9位に食い込んでいますが、シャシーナンバーは?

これがフェラーリや戦前のアルファなら
残ったゴミ同然の部分を「根拠」に
一台作り上げられたりする事も少なくないようで、
同じシャーシナンバーを持つクルマが存在します。

出来ることなら、モデナを中心とした激動の北イタリアと
北米の60年代前半にタイムトラベルしてみたいものです!


上記参考資料
二玄社刊 世界の自動車第30巻(マセラーティ、ランボルギーニ、イソ、デトマーゾ)
同 スーパーCG 37(イソ)、40(ASA)、
双葉文庫刊 幻のスーパーカー(福野礼一郎著)
Wikipedia、その他

(その2へ続きます)。
Posted at 2015/11/28 14:28:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | モーターレーシング | 日記
2015年11月13日 イイね!

くまモンのモトGP日本ラウンド訪問記♪

くまモンのモトGP日本ラウンド訪問記♪
手抜きです(笑)

くまモンのレース用?ニューマシンお披露目!

超大物の伝説の人物たちも登場するよ!

くましくは↓をチェックマ!(くどくてすいません)

http://kumamon-official.jp/%e2%99%a62015-motogp%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%aa%e2%99%a6.html
Posted at 2015/11/13 19:31:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | くまモン | 日記
2015年11月07日 イイね!

超絶福祉車両発見! ― CAROL i ―

超絶福祉車両発見! ― CAROL i ―.
久方ぶりの更新です。
一年以上前の写真ですが、思い出したので掲載します。

*******************************************

近年は車イス対応のいわゆる福祉車両もよく見かけるようになり、
ホンダなどは家庭向けカタログモデルとしても発売していますね。

さて、今回とりあげるクルマが登場したのは90年代前半だと想像します。

まずは発見時のアングルから




20年程度経過していると思いますが、外装の程度は良好です。
ナンバーは3ケタ区分なので、何ヶ所か目の”雇用先”と思います。
納車ディーラーステッカーがないので判りませんが。

側面です。なかなかまとまっています。
サイドウインドウの描くラインと後付け部分見切りが同心円上にできなかった事情がありそうですね。


後ろに回って、驚いたのがリヤゲートの処理。






後端部は直角にして平面扉にしてもよかったようにも思うのですが、
流用品が無かったのでしょうか。。。
もともとのリヤゲートドアを無理やり位置と角度を変えて使っています。
リヤウインドウ下の”おでこ”がバンパー下端と揃うくらいのところまで
支点(ヒンジ)の位置を後方・上方に移動させているようですね。

バンパー部分は下側がヒンジの手前に開くゲートになっているのだと思いますが、
あまりキズが見受けられないので上手に使われ続けているのか、単に使用頻度が低いのか…

テールランプ(後期型かな?)は元来の位置だと思います。
ゲートとの位相(ずれ)が面白いですね。

後席は取り払われて、車イスでの乗車スペースになっているようでした。

自身は初めて見る車両なので、おそらくは極少数しか作られなかったと想像しますが、
もしかするとマツダの地元方面では普通に見かけるクルマだったのでしょうか?

そのあたりの事情など、当該地域の皆様(笑)ぜひぜひお知らせくださいませ♪
.
Posted at 2015/11/07 23:49:39 | コメント(4) | トラックバック(0) | GO! GO! 車いす | クルマ

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