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灸太郎くんのブログ一覧

2018年10月09日 イイね!

2018日本GPも終わって② ― 今シーズンの流れに思うこと ―

先のブログの続きです。
相変わらずの画像なしですが、ご容赦願います。

    ◇    ◇    ◇

◆相変わらずの「汚いライン変更」マグヌッセン

ほぼ毎レース、殆んど全員のドライバーが指摘していることです。
今回は対 ルクレール、1コーナー入口のライン変更です。
フェルスタッペンとリカルドの同士討ちの際とよく似た状況と思いました。

マグヌッセンのガッツは大いに認めたいところですが、
この手のライン変更は見ていて後味が悪いものです。

危険視されたグロージャンの場合は、基本的に上位を窺う中でのクラッシュながら、
マグヌッセンの場合は、過剰なまでの闘争心からか?
戦略が違う相手との無駄なバトルも多く「往生際が悪い」印象が強いです。

チームはマグヌッセン擁護に終始していますが、
なぜ追突されたか理解していない(ふりをする)ようなコメントですね。
今季前半戦、好不調の波の激しいチームメイトを横目にポイントを獲得し続けた功績はあれど、
マシンの能力をフルに発揮しているとは言い難く、
(好調時の)グロージャンには速さも上手さも及ばないように思います。

他に速さと実績を兼ね備えた「浪人」が大勢いる中、
彼をあえて起用する意義があるのか、率直に疑問に思います。



◆来季が限りなく不安なマクラーレン

物事には理由があるものです。

何度も書きましたが、ここ10年ほど、マクラーレンのシーズン展開は、
開幕時の開発の遅れを終盤まで「怒涛の空力アップデート」で取り戻す、
そして来季の開発が遅れる…(?)といういたちごっこが恒例のようになっていました。

今更書くのも何ですが、
「シャシーはレッドブル以上」と豪語した昨シーズン。。。
今シーズンはルノーと組んで「飛躍を期した」はずが、
なぜかアップデートはスペインGPの一回のみ。

夏休み後はシンガポールGPのアロンソを除けば殆んどテールエンダーで、
ロン デニス時代には想像すらできなかった「あきらめムード」…
チームのコメントにも倦怠感が漂っています。
「来季マシンに全力傾注」という声すら聞こえてきません。

風洞やシミュレータのデータと、実走での結果が一致しない、というような、
かなり深刻な公式コメントがありましたが、その後どこまで解決されたのやら…
代わりに聞こえてくるのは「来季インディカー参戦どうしようか」だそうで。。。

”因縁の”トロロッソから、ジェームズ キーを引き抜いた発表があり、
「遠からぬうちに実務に入る」と自信ありげなコメントに対し、
トロロッソ側は態度を硬化させたと報じられ、その後は音沙汰なし…

どの道キーが基本設計に関われるのは2020年モデル以降で、
離脱したメンバーを呼び戻したりと報じられましたが、
来シーズンに向けて、技術的にはどんな目算なり計画があるのやら。

ドライバー布陣は早々と発表したものの、マシンの開発力は全くの未知数。
来季は「繋ぎのシーズン」というような発言がありましたが、
今シーズンのウィリアムズ同様、かなり危険なシーズンになる予感がします。

不振の泥沼に喘ぐマクラーレンとウィリアムズ、
果てはフェラーリにも欠けているものは…

大口スポンサーや強力パワーユニット、天才技術者やカリスマドライバー以前に、
トト ウォルフのような「分別ある」リーダーの存在のように思います。



◆ストロール親子は非難されるべきなのか?

「ペイドライバーに実力派オコンが追い出される」と不満の声も上がる、
富豪ローレンス ストロールによるフォースインディア買収ですが、
オコンの去就はともかくとして、
ランス ストロールはF1ドライバーとして不適格とする見方は
いかがなものかと当方は思います。
(オコン自身も、ランスは親しい友人であり優れたドライバーと評しています)

思えばモーターレーシングがスポンサーカラーに「毒される」前の時代、
ファクトリーチームに伍して戦うエントラントは、
強大な「匿名の」後援者に支えられた少数の実力派(例えばJ.M.ファンジオ)以外は、
チームからの契約金どころか「身銭を切って」マシンを購入して出走する、
裕福なジェントルマンドライバー(例えばキャリア初期のS.モス)たちでした。

当時はそれこそマシンもドライバーも、相当に格差がある状態で出走していたようですが、
現代のF1では、トップとテールエンドのラップタイム差は3秒くらいのものでしょう。

ランスの父、ローレンス ストロールは、
ファッションブランド「トミー ヒルフィガー」(フェラーリ時代のシューマッハーの個人スポンサーでお馴染み)などを傘下に置く大立者で、
クラシックカーファンの間では、何年か前、
ワンオーナー(単一家族保有)のフェラーリ275GTB/4NARTスパイダーを
空前の巨額ビッドで競り落としたことは記憶に新しいところです。

クルマにかける情熱では、われわれ市井のマニアに劣るものではないでしょうし、
「金のために走る」というような不純な動機(?)でなく、
特にランスの場合は、F1初年度はレースに先回りして、
型落ちのウイリアムズのマシンを使い(当然専属チーム帯同)、
「自腹」で世界中のサーキット(鈴鹿含む)で完熟走行を行ったほどで、
熱心さにおいて誰にもひけをとるものではないでしょう。

そんな初年度は、先輩ドライバー、マッサの助力もあってか、
バクーでは見事3位表彰台に登壇を果たし、
今シーズンはチームが極度の不振をかこつ中、
首尾よくポイント獲得も何度か果たしています。

苦労知らずの声もありますが、今季のウィリアムズでの出走はかなりの悪条件で、
レッドブルを一旦クビになって呼び戻されたクビアトのように、
トップチーム育成ドライバーも得てして有難みを認識しきれていないものです。

トップ3チームに続く実力を持つフォースインディアから出走することで、
ランスのドライバーとしての実力がある程度測れるわけで、
ペレスとチームを組むことになるかと思われますが、
伍して健闘する姿を楽しみにしたいと思います。

   ◇   ◇   ◇

蛇足ですが、今シーズンのウィリアムズに「JCB」のロゴがありますが、
これは日本の信販会社(クレジットカード)ではなく、英国の建設機械メーカーです。

社主のアンソニー バムフォード氏は古くからのフェラーリマニアで、
これは当方の想像ですが、ウィリアムズへのスポンサリングは、
ランスの父ローレンスとは「GTO仲間」同士として、
ランスへのいわば「ご祝儀」ではないか?と思います。
Posted at 2018/10/09 12:04:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | モーターレーシング | 日記
2018年10月08日 イイね!

2018 F1日本GPも終わって① ― レースウイークの流れに思うこと ―

.
こんにちは。昨日も昼間は暑くなりました。

一日の中での気温の変化は、だいたい10℃くらいと思います。
温度変化の幅が、25℃あるいは30℃をまたぐと、
結構きつい気がしますね。

当方は25℃以下なら普通に長袖で過ごせるんですが、
昨日は30℃近くまで上がり、
所用でネクタイ締めて出かけたので、くたびれてしまいました(笑)

*******************************************

さて、無事に(良くも悪くも…)終わったF1日本GP、
予選まではFIAのライブタイミングでチェックしていたのですが、
https://www.formula1.com/en/f1-live.html
(今は会員登録(無料)が必要になっているかと思います)
決勝は不覚にも、昼寝をして寝過ごしてしまいました(笑)

リザルトやダイジェスト記事を読むと「順当かな」という印象でした。
いくつか思ったことを挙げて見ましょう。

   ◇   ◇   ◇

◆円熟の域に達したハミルトン

10年前(2008年)は、マッサとのタイトル争い、
両者とも初タイトルを掛けてのドタバタ劇の連続で、
何とも低次元の争いに見えたシーズンでした。
(最後はあまりに劇的で、そんな流れは忘れさせましたが)

今や発言にも余裕が感じられ、精神的にも動ずることが少ないようです。
予選でのハミルトンのアタックラップの動画がありましたが、
全く修正舵もない、非の打ちどころのないドライブでした。

後半のスプーン~フィニッシュラインあたりは降雨が見え、
結果論ですが、アタックラップのタイミングもほぼベストだったといえます。

円熟した強さに至る変換点は、チームメイト間での熾烈なタイトル争いで破れた、
2016シーズンの修羅場をくぐったことが大きいように思います。

チームボスの干渉が多く、ストレスを溜めていたらしきマクラーレン在籍時と比べ、
”課外活動”が認められている現在の方が平常心でレースに向き合えているように感じます。

あと数年でシューマッハーのタイトル回数を塗り替える可能性が視野に入ってきたことで、
彼のモチベーションも維持されるのではないでしょうか。



◆トト ウォルフのリーダーシップが確立したメルセデスAMG

夏場頃、チームの会長職(実質はアドバイザー)ニキ ラウダが、
病気で手術・療養が必要となりました。
今シーズンは最前線に出る機会は減っていたようですが、
報道では役職復帰は難しいかもしれません。
(そういわれた76年シーズン、大事故後3レース目に実戦復帰しましたが…)

一時期は4頭体制をとって迷走しているかに見えたメルセデスですが、
最終的にトト ウォルフがリーダーシップを確立していました。
(彼はチームの共同出資者でもあり、当然ではありますが)

C. ホーナーや、E. ブーリエらとほぼ同時期にF1界に進出してきた彼ですが、
ウィリアムズ時代を含めて、非凡な才覚を発揮しているといえます。

特にメルセデスを率いてからは、失策や弱点を率直に認めて、
素早く対処することでチーム力を比類なく強化していることは、
エゴの集団のような(笑)F1の歴史において非常に稀有な、
傑出したリーダーといえるのではないでしょうか。

2013シーズン初め、トトがメルセデス入りすることで有力後継者候補を失ったウィリアムズ、
同じ年、ニキ ラウダの説得でルイス ハミルトンを失ったマクラーレン、

このタイミングで強豪2チームは、ともに重要な核を失い、
今に至る大低迷期の始まりだったといえるのではないでしょうか。



◆予選が良すぎたトロロッソ勢

パワーアップした”スペック3”パワーユニットを得て、
初の二台揃ってQ3進出、6位・7位グリッド獲得と
期待も大きかったトロロッソ勢ですが、
終わってみれば二台とも得点圏外でのフィニッシュとなってしまいました。

予選結果は実力以上のものだったと見るのが妥当でしょう。
・リカルドのペナルティ降格
・ベッテルのQ3アタック失敗
・降雨に阻まれた、好調フォースインディア勢のアタックラップ
・ヒュルケンベルグのFP3でのクラッシュ
上記5グリッド分を加えて見ると、だいたいいつもの序列といえます。

上位グリッドスタートで「抜けないスズカ」ということに期待したのですが、
スタートで数台に先行されてしまい、これでQ3進出の優位はほぼ帳消し。
そうなると後続勢よりも早いタイヤ交換ピットインのタイミングで、
遅い車列に呑まれてしまい、「抜けないスズカ」で万事休す。。。
という、事前に想定できた悪い結果となってしまいました。

新パワーユニットの安定した運用が確認できたのは幸いでした。



◆勝負を焦るベッテル

今シーズンはミスの多さを指摘されるベッテル、
日本GPでも勝負どころを誤ったように思います。

Q3でのインターミディエイト装着をチームのミスとする論調が殆んどですが、
だとしても同条件でライコネンは二列目、4番グリッドを確保しています。
初めのアタックで時間を残していたとはいえ、
降雨を予想したタイヤ選択下のラップをまとめられなかったのは
ベッテル自身の責任に帰すべきでしょう。

決勝では1周目スプーン入り口でフェルスタッペンのインを刺しましたが、
深く曲がりこんでいくクリップ手前では、
フェルスタッペンは先行されていない以上、インに寄せる以外に選択肢はありません。

先のモンツァでのハミルトンとの件同様で、接触しなかったとしても、
まともに曲がりきれないようなラインどりのベッテル。
90度未満の浅い角度のコーナーならさておき、
フェルスタッペンも言うように「ここでは抜けない」と思いました。

ベッテルの卓越したドライビング能力は超一流として間違いのないところですが、
勝負どころでの判断力やとっさのアクションは、
先に書いた、ハミルトンの2008年シーズンを見るような思いです。

シューミのような勤勉さには定評あれど、「煮詰まり気味」のようで、
ハミルトンのように、レースや家庭から離れた「非日常」を楽しんで、
気分をリフレッシュするのも有意義ではないかと思います。


書いているうちに長くなったので、続きは別の記事にします。
Posted at 2018/10/08 11:04:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | モーターレーシング | 日記

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灸太郎くん(キュウタロクン)です。 職業・思想・信条・立場など違えど 共通の話題で交流できるのは良いですね。 記述は残ることを意識しています。 ...
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