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こんにちは。昨日も昼間は暑くなりました。
一日の中での気温の変化は、だいたい10℃くらいと思います。
温度変化の幅が、25℃あるいは30℃をまたぐと、
結構きつい気がしますね。
当方は25℃以下なら普通に長袖で過ごせるんですが、
昨日は30℃近くまで上がり、
所用でネクタイ締めて出かけたので、くたびれてしまいました(笑)
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さて、無事に(良くも悪くも…)終わったF1日本GP、
予選まではFIAのライブタイミングでチェックしていたのですが、
https://www.formula1.com/en/f1-live.html
(今は会員登録(無料)が必要になっているかと思います)
決勝は不覚にも、昼寝をして寝過ごしてしまいました(笑)
リザルトやダイジェスト記事を読むと「順当かな」という印象でした。
いくつか思ったことを挙げて見ましょう。
◇ ◇ ◇
◆円熟の域に達したハミルトン
10年前(2008年)は、マッサとのタイトル争い、
両者とも初タイトルを掛けてのドタバタ劇の連続で、
何とも低次元の争いに見えたシーズンでした。
(最後はあまりに劇的で、そんな流れは忘れさせましたが)
今や発言にも余裕が感じられ、精神的にも動ずることが少ないようです。
予選でのハミルトンのアタックラップの動画がありましたが、
全く修正舵もない、非の打ちどころのないドライブでした。
後半のスプーン~フィニッシュラインあたりは降雨が見え、
結果論ですが、アタックラップのタイミングもほぼベストだったといえます。
円熟した強さに至る変換点は、チームメイト間での熾烈なタイトル争いで破れた、
2016シーズンの修羅場をくぐったことが大きいように思います。
チームボスの干渉が多く、ストレスを溜めていたらしきマクラーレン在籍時と比べ、
”課外活動”が認められている現在の方が平常心でレースに向き合えているように感じます。
あと数年でシューマッハーのタイトル回数を塗り替える可能性が視野に入ってきたことで、
彼のモチベーションも維持されるのではないでしょうか。
◆トト ウォルフのリーダーシップが確立したメルセデスAMG
夏場頃、チームの会長職(実質はアドバイザー)ニキ ラウダが、
病気で手術・療養が必要となりました。
今シーズンは最前線に出る機会は減っていたようですが、
報道では役職復帰は難しいかもしれません。
(そういわれた76年シーズン、大事故後3レース目に実戦復帰しましたが…)
一時期は4頭体制をとって迷走しているかに見えたメルセデスですが、
最終的にトト ウォルフがリーダーシップを確立していました。
(彼はチームの共同出資者でもあり、当然ではありますが)
C. ホーナーや、E. ブーリエらとほぼ同時期にF1界に進出してきた彼ですが、
ウィリアムズ時代を含めて、非凡な才覚を発揮しているといえます。
特にメルセデスを率いてからは、失策や弱点を率直に認めて、
素早く対処することでチーム力を比類なく強化していることは、
エゴの集団のような(笑)F1の歴史において非常に稀有な、
傑出したリーダーといえるのではないでしょうか。
2013シーズン初め、トトがメルセデス入りすることで有力後継者候補を失ったウィリアムズ、
同じ年、ニキ ラウダの説得でルイス ハミルトンを失ったマクラーレン、
このタイミングで強豪2チームは、ともに重要な核を失い、
今に至る大低迷期の始まりだったといえるのではないでしょうか。
◆予選が良すぎたトロロッソ勢
パワーアップした”スペック3”パワーユニットを得て、
初の二台揃ってQ3進出、6位・7位グリッド獲得と
期待も大きかったトロロッソ勢ですが、
終わってみれば二台とも得点圏外でのフィニッシュとなってしまいました。
予選結果は実力以上のものだったと見るのが妥当でしょう。
・リカルドのペナルティ降格
・ベッテルのQ3アタック失敗
・降雨に阻まれた、好調フォースインディア勢のアタックラップ
・ヒュルケンベルグのFP3でのクラッシュ
上記5グリッド分を加えて見ると、だいたいいつもの序列といえます。
上位グリッドスタートで「抜けないスズカ」ということに期待したのですが、
スタートで数台に先行されてしまい、これでQ3進出の優位はほぼ帳消し。
そうなると後続勢よりも早いタイヤ交換ピットインのタイミングで、
遅い車列に呑まれてしまい、「抜けないスズカ」で万事休す。。。
という、事前に想定できた悪い結果となってしまいました。
新パワーユニットの安定した運用が確認できたのは幸いでした。
◆勝負を焦るベッテル
今シーズンはミスの多さを指摘されるベッテル、
日本GPでも勝負どころを誤ったように思います。
Q3でのインターミディエイト装着をチームのミスとする論調が殆んどですが、
だとしても同条件でライコネンは二列目、4番グリッドを確保しています。
初めのアタックで時間を残していたとはいえ、
降雨を予想したタイヤ選択下のラップをまとめられなかったのは
ベッテル自身の責任に帰すべきでしょう。
決勝では1周目スプーン入り口でフェルスタッペンのインを刺しましたが、
深く曲がりこんでいくクリップ手前では、
フェルスタッペンは先行されていない以上、インに寄せる以外に選択肢はありません。
先のモンツァでのハミルトンとの件同様で、接触しなかったとしても、
まともに曲がりきれないようなラインどりのベッテル。
90度未満の浅い角度のコーナーならさておき、
フェルスタッペンも言うように「ここでは抜けない」と思いました。
ベッテルの卓越したドライビング能力は超一流として間違いのないところですが、
勝負どころでの判断力やとっさのアクションは、
先に書いた、ハミルトンの2008年シーズンを見るような思いです。
シューミのような勤勉さには定評あれど、「煮詰まり気味」のようで、
ハミルトンのように、レースや家庭から離れた「非日常」を楽しんで、
気分をリフレッシュするのも有意義ではないかと思います。
書いているうちに長くなったので、続きは別の記事にします。