EPL PL220S  

●写真左側のスプレー缶です（右はオイル添加剤PL500）。

●摩擦抵抗を減らし、エンジンの回転フィーリングを著しく改善することで知る人ぞ知る、
ボトル入りのオイル添加剤PL500（写真右側）と同じ成分とのこと。青い液体。粘度も低目のようです。
成分は明かされていませんが、テフロン系のように潤滑成分の定着を謳うものではなく、
金属表面に作用して摩擦を減らすということです。一説には純オイル成分とか（不詳）。

●スプレー缶なので、分解せず手っ取り早く細部の潤滑（要は応急処置）などに重宝します。

二年ほど前、羽根の回りが遅くなっていた扇風機の軸受け部分に吹き付けたところ、
一発で元の速度を取り戻しました。
安価なスプレー潤滑剤のように早期に乾燥してしまったりせず、
ある程度の期間にわたり潤滑力を「あてにできる」のはありがたいですね。

【総評】
原理は釈然としませんが、潤滑・洗浄効果は高いです。

ボトルのPL500を買うより遥かに手頃（とはいえ2000円位する）なので、
本品で潤滑性能の高さを試してみるのもよいでしょう。

【満足している点】
●特にクラッチ、アクセル等、ワイヤ内部の潤滑に重宝しています。
ぜひ新品にも吹きこんでみてください。動きが違います。
　ワイヤの撚線に滲みこんで、水分さえ入らなければかなり長期にわたって潤滑を保持できるようです。

●ドリル刃先、リューター超硬バー、ジグソー、エンドミル、タップ・ダイスなどの切削油として使用すると
切れ味が大変良好。刃も長持ちします。

●プラグ穴からの燃焼室洗浄時、シリンダー壁面の潤滑が不安だったので、再始動クランキング前の潤滑剤としてプラグ穴から多めに噴きこんでみました。
役目は果たしてくれた模様。

●長期放置車両など、始動前にバルブ、カムシャフト、タペット、ロッカーアーム軸などに吹きつけてやると即効性があると思います。

●浸透性もよく、ネジ緩め剤としても有用。

【不満ではありませんが】
●ホームセンターなどでの潤滑スプレーと比べると高価。

●認定プロショップ制らしく、販売店が少ない。
　ちなみに当方は、岐阜県各務原市のドゥカティ パーツショップ「ワークス ミワ」にて購入。

●独特のオイル臭（？）が家族から評判がよくない…（笑）