フライホイール交換 その１

昨年車検の際にエッセのクラッチを交換してもらったものの直後から異音が発生し、場合によってはフライホイールの交換も必要となるかもと言われ（結局全く別の原因でしたが）、それならと軽量フライホイールを購入していました。
ところが交換の必要がなくなったのでそのまま保管していましたが、せっかく買った軽量フライホイールなので交換する事にしました。
全ての工程を書くととんでもない量になってしまうので、ミッションを降ろすまでは以前投稿したMTミッション取り外しの整備手帳を参照してください。

前回ミッションを降ろした時と異なる点があります。
前回はエンジンを支えるのにジャッキに木片を挟んで支えましたが、フライホイールの取り付けボルトの締め付けトルクは高いためジャッキが外れてしまう可能性があります。
そこで今回はエンジンを支えるのにバイク用のジャッキを用意しました。
これなら支える面積も広く、安心して作業できます。

ミッションが降りました。
今回は撮影せずに作業を進めていたので、朝から作業を始めて昼前には降ろすことができました。

ミッションを取り外したエンジン側。
まずはクラッチカバーとクラッチディスクを取り外します。

クラッチカバーを固定しているボルトをそのまま外そうとしても、そのままだとクランクシャフトが回ってしまいます。
そこでフライホイールに回り止めをするのですが、前回はL字のステーを使って対応しました。
しかし今回はフライホイールのボルトの締め付けもあるため、アストロプロダクツより回り止めツールを買ってきました。

こんな感じでフライホイールに引っ掛けて使用します。
ただこれって片手で保持しないといけないので強い力は掛けられないような…
とりあえずクラッチカバーはボルトはそんなに強くは締まっていないため、外すことはできました。
なお写真ではクラッチの芯出しツールを付けていますが、これはカバーを外した際にディスクが落ちてしまうのを防止する目的で付けてます。

クラッチカバーとクラッチディスクを取り外しました。
これはコペン用ですが、交換してまだ１年ちょっとなので特に問題はありませんでした。

フライホイールが現れました。
真ん中の６本のボルトを外す必要がありますが、高いトルクで締まっているうえ緩み止めが使われているため簡単には緩みません。
フライホイールの回り止めを片手にもう片方の手でレンチを持って緩めようとしましたがびくともしませんでした。

あまり使いたくはありませんでしたが、結局インパクトレンチで緩めました。
インパクトを使ったらあっさり緩みました。
６本のボルトを全て外してもクランシャフトにフライホイールがはまっているため落ちてはきません。
フライホイールは重量があるので慎重に取り外しましょう。

フライホイールが外れました。
早速新しいフライホイールをというわけにはいかず、この後ちょっとやっておかなくてはならないことがあります。

フライホイールの取り付けボルトには緩み止めが使用されています。
その緩み止めのカスがボルト穴に残ってしまっているので除去する必要があります。
除去するにはタップを使用します。
フライホイールのボルトは径10M、ピッチ1.25となります。

タップホルダーを付けて全てのボルト穴をタップで掃除します。
念のためタップを使った後、ボルト穴をエアーで吹いておきました。

写真が多いのでその２に続きます。