
こんばんは。
自業自得なのですが,20年強もの間 手塩にかけてきたミニで自損事故を起こしてしまい廃車となってしまいました。
警察による事故処理,土木事務所とのガードレール補償処理も終わり,ミニを専門店に預けてざっと被害検証し廃車を決断,時が過ぎ心の整理はまだ付きませんが文書として残せるまでにはなりました。
こうして文字化することで客観的に少しは整理がつくかなと思って書いています。
●事象
高速道路料金所手前のランプ部で助手席に置いていた財布が落下,それを取ろうとした瞬間にハンドルが元に戻り直進しガードレールに激突。
●原因
手の届くところに転がるものを置かない,万が一 転がっても無視する・・・といった”安全運転のキホンのキ”が出来ていなかったことが原因。
20年以上クルマを運転し,都度交通安全運転教育も受けていたであろうにこのテイタラク・・・自分の未熟さを恥じます。
”愚者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ”・・・まさに愚者でした。
●被害状況(自己見立て&専門店店主見立て)
・左フェンダーつぶれ
・エンジンルーム~フェンダー隔壁ゆがみ
・ラジエター廻りが押されてエンジンと接触&破損
・左足回りもげる(自走不能)
・タイロッド変形&ステアリングラック内の歯飛び
・カウルトップ歪み&トーボード歪み
・バルクヘッド周りゆがみ
・右フェンダーが全体的に下方向に押される
・左右ドア建付け歪み・・・など
●当日の対応
近場に受け入れ可能なお店が無く,JAFで一時預かりして頂きました。
●その後の対応
JAF基地近くにミニ専門店を発見,ロードサービスで運び軽くチェック,見解を伺いました。
店主見解では,いわゆる"MK1 クーパーS"のようなvintageモデルで歴史的価値があり,数百万円をかけられるなら直す価値がありますが,この個体の場合は現実的ではないとの回答。
覚悟はしていましたが廃車を決断,車体を預け,最後の仕事として陸事で抹消処理をしてきました。
例えば今でも入手できる新車のボディを買ってきて使える部品を移し替え復活させるという,いわゆる”ハコ替え”の手もありました。
ただ,この20年を共に歩んできたこのクルマの”魂”はどこにあるのか?を考えたとき,それは”ボディそのもの”にあるのでは?というのが自分なりの答えでした。
そう考えたとき,特に今回のようなネガティブな理由による箱替えは今後の維持においてあまり良い結果にならない気がしました。
趣味のクルマですから経済合理性だけで判断は出来ませんが,20年強にわたって楽しませてもらったことに感謝し,部品取りとして生き延びてもらう方針としました。
●一連の出来事を通して感じたこと
不幸中の幸いですが自損事故で,人に被害が無かったこと。
警察,土木事務所とも事務的な対応でしたが、必要なことを淡々とこなす姿が個人的には慣れているように映り好印象でした。
受け入れてくれたミニ専門店との最初のコンタクト:”買ったところに運ぶんじゃダメなんですか?”と一言。
20年余り所有し自己メンテのため専門店との付き合いが無いことを説明,”じゃあシガラミは無いってことなんですね?”ということで受け入れて頂きました。
狭い業界ゆえ事業者側には同業者間でのシガラミはあるんでしょうが,なかなかミニのディープな世界にアウトサイダーが踏み込むのは容易でない印象を受けました。
店主も後で”実は断ろうと思っていた”にも関わらず受け入れることにしたと打ち明けてくださいました。やはりお店との適度なお付き合いは末永く趣味車生活を楽しむうえで重要なんですね。
ナローも個人売買入手で自己メンテ。今後板金や深い領域のメンテでは専門店でお世話になることもあるんでしょうが,やはりアウトサイダーゆえの”塩対応”も覚悟せねばならないんでしょうか・・・ツテもアテもないので厳しいですね。
好きで趣味でやっているのにちょっと辛い部分では有ります。
●ミニとの思い出
元はと言えば父の通勤路にあるオートザム店(懐かしいですね)の片隅に(認知しているだけで)数年放置されていたミニ。
”荒れ放題だし言えばタダで貰えるんじゃない?”と父との会話で交渉に行きローダー代のみ負担で実質タダで入手した車両でした。
当時はインターネットもあまり盛んでなく,ヤフオクもあまり活発でなく??ということで週末は父と一緒に解体屋巡りをして部品を集めたものです。
ミニのメンテをしていると父が横から首を突っ込み,手を突っ込み,主導権を握られて自分はいつの間にか助手に・・・みたいなことが良くありました。
近年は加齢とともにその頻度も減り・・・といった感じで親子関係の移ろいも見てきたミニでありました。
●最後に
上がりのクルマはこのミニだな・・・と個人的には思っていたものですから,そのプランを自らの不注意で壊してしまったことは本当に無念としか言えません。
いまは精神的支柱を失ったというと少々大げさかもしれませんが,そんな気持ちです。
今回は自分とクルマとの関係でしたが,今後の人生を歩んでいく中でクルマだけでなく,また有形・無形のものを問わずこうして”終わりは突然予期しない形でやってくる”といった出来事は多々あるのではないかと思います。
そうした場面への備えとして,一つ一つの行動や決断・出会いをぞんざいに扱わず,自分なりの考え・価値観に基づき丁寧に対処し,不測の事態が起こっても自分なりに納得のいく答えを出していけるよう人間的にも成長していきたいなと思います。
最後に,20年前の写真で締めくくりたいと思います。
この写真の主眼はモトコンポのレストア進捗写真ですが,後ろにミニ,MR2も写っていますね。
20年前はまだ学生,今も昔もやっていることは変わりませんね(笑)
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Posted at
2020/08/22 19:31:00