
いわゆる
『無茶しないでね』
の無茶とはどのレベルを言うんだろう。
仲良しご近所さんと1泊2日の旅行
初日の日曜日に海へ行った。
出発以前から天気予報チェックは万全だった。
台風が沖縄本島の南西部に位置していた。
出発前夜も気象チェック。
突然の晴れ予報から
曇りのち雨へ変わっていた。
少し残念ではあるがせっかくのスケジュール、
最近の予報が二転三転しているのも含め旅行は決行!
現地で判断する事と決めた。
現地では観光遊覧船は欠航していた。
岩場では大波が飛沫を上げていた。
当初予定していたシュノーケリングをあきらめて
近くの海水浴場へ変更した。
海水浴場では『遊泳注意』とのぼりが掲げられていた。
確かに打ち寄せる波の音は凄かった。
子供達の様子を監視しながらの海水浴となった。
ボクは生身の体で波に乗るボディーサーフィンをしていた。
もちろん波に揉まれる事は幾度とあったがそれも楽しんでいた。
13時過ぎ
遊泳ポイントの水深は肩の位置
これまでと同じように(あるいはやや大きめか?)絶好の波が来ることを確認。
波が立ち上がるにつれ海面は浅くなり、腰も現れる程になった。
波が頂点まで立ち上がり、倒れる少し前にボディーライドの体制に入った。
その後の事は推測ではあるが
倒れた波に首根っこを押さえつけられ海底の砂に顔面を強打
岸に向かう流れに足を持っていかれそのままバック転
一瞬意識を失いかけたが体を大きく伸ばし上下確認体制をして海底を探る。
海底を見つけた後、海面に顔を出し呼吸。
うつろな目ながら陸地側を確認。
全身を打ち身の様な痛みが襲う。
口の中では血の味がし、
ぬれた顔を拭うと手には砂混じりの真っ赤な血。
鼻の中も鮮血と砂がビッシリ詰まっていた。
後方から繰り返し襲い来る波に注意しながら浜にいる仲間の元へ向かった。
これを目撃した同行者の話では
顔面血まみれ、ヨロヨロの状態で海面から顔を出したのを見た際はビックリしたとの事。
上陸後すぐに海水浴場では遊泳禁止のコールが鳴り響いた。
事故が発生し救助活動に入るとの事。
ボクは他にも怪我をした人が居ると知り、他人事では無く思い、無事を祈った。
その後同海水浴場は遊泳禁止が解かれる事がなかった。
ボクらはその日に予定していた民宿で一泊し、
翌月曜日、南伊豆を観光。
帰路に思いがけず早い時間に帰宅出来た為、行きつけの整形外科にて診察を受ける事となった。
医師曰く
死亡してもおかしくない状態。何か見えない力に助けられたと感謝しなさい。
診断の結果は首の骨折
全治6週間
生活に支障は無いが運動や重い物を持つ事は避ける事。
左手の痺れは回復期に見られる症状。
尚、先ほどの救助をされた方は、
残念ながら亡くなってしまったとニュースで聞きました。
故人のご冥福をお祈り致します。
で、無茶ってなんだろう。
ボクはこの時、無茶をしているとは思っていなかった。
さんざん波に飲まれ、グルングルンに揉まれても『へ』とも思っていなかった。
楽しかったからなんとも思わなかった。
流血しても。。。
石垣をよじ登るのも 学校の雨どいをよじ登るのも 万が一落ちたら。。。 と判断できる。
高速道路を百何十キロの猛スピードで走るのはルールと言う基準がひとつの区切りかしら。
ノンストップで交差点を横切るのは、過去のヒヤリで判断できる。
無茶とは
知る事、想像する事から線引き出来る物だと思う。
海で気をつけるのは『引き潮だ』と思っていた。
倒れて来る波は考えていなかった。
と言うよりその危険性は知らなかった。
医師の言葉を聴き、今回の危なさを知った。
会社に来て仲間に迷惑を掛けた事にふがいなさを感じた。
嫁さんと二人っきりになった時、その表情に無茶をした自身の罪深さを知った。
今回の事がボクの無茶リストに入りました。
まだまだ夏シーズン真っ盛りです。
皆さんも無茶をせず安全に楽しい夏を楽しんでください。
そしてボクの事例報告を生かしていただきたいと思います。
ブログ一覧 | モブログ

Posted at
2009/08/11 14:16:07