ONKYO DP-X1A  

HHERIX DSP PRO Mk.2 に取り付けた "USB HD AUDIO INPUT MODULE" に USBケーブルで接続しています。

この使い方では SONY製のハイレゾウォークマン 《NW-WM1》シリーズが実績・評判ともに高いのですが、車で使うにあたり、大きくて見易い画面と使い勝手の良さが欲しかったので、DAP専用機の中で最大の画面を持つこの製品を選びました。

ぶっちゃけ、製品としての出来は極めて悪いです。(爆)

買ってきたままの状態では、数回に一度しか HELIX DSP を認識できず、一度認識に失敗すると車のイグニッションを切って完全に電源を落とさないと再認識のトライができません。

ミュージックプレイヤーアプリの使い勝手も極めて悪く、せっかくの大画面を生かし切れていません。

メーカーの窓口に相談しましたが、「製品に問題は無い」「HELIX側の問題です」「相性の問題だから関知しない」等と一切非を認めず。(怒)

Android OS なので、試しに 《USB Audio Player PRO》という有料アプリを入れたらサクッとつながるようになりました。しかも bit Perfect モードでデジタル直結できてるし...(^_^メ）

もう、純正のアプリは邪魔以外の何物でもないので、無効化して画面から消してしまいました。

音質はさすがに DAP専用機だけあって、今まで使っていた予備役のスマホとは情報量が違います。(^^)

ただ、USB 接続のファームウェアの造り込みが未熟なようで、どうやっても 96kHz までしか接続できません。
※ 192kHz のハイレゾデータは 96kHz に変換して出力されています。

予備役のスマホだと 192kHz のハイレゾデータもそのまま bit Direct で再生できるので、ケーブルの品質云々の問題ではありません。

USB 接続で 192kHz のハイレゾ音源データを扱うためには HELIX DSP側の USB設定を USB2.0 《High-Speed》（高速）にする必要があるのですが、このモードではスマホは問題なく接続できるものの、本機（DP-X1A）は全く認識できなくなってしまいます。(;_;)

ですので、本機（DP-X1A）を使う場合は HELIX DSP側を USB2.0《Full-Speed》(低速)設定にしておく必要があります。

また、USB のデジタル出力に使う USB micro_B端子が充電用を兼ねているため、再生しながら充電することができません。

バッテリーの持ちが悪く、車載で HELIX DSP に接続して使っていると 4時間ちょっとくらいしか使えないようです。
※遠出した際、往復で延べ 4時間半使って、帰宅時のバッテリーの残り 7% でした。

しかも、接続したままイグニッションを切って車を降りると、次の始動時に USB 端子を引っこ抜いて挿入しなおし、HELIX DSP を再び認識させなおす必要があります。

とはいえ、音は良いし、《USB Audio Player PRO》のおかげで見易さも使い勝手も素晴らしく良くなったので、何とか満足できる状態になりました。

何より、予備役のスマホ用に現物合わせのエイヤーで自作して使っていたスマホホルダーとピッタリサイズが合ったのでビックリです。

USBケーブル差込口のために切り欠きを設ける以外は全くと言ってよいほど無改造で使用可能できており、側面のガイドに至っては偶然にも本機(DP-X1A）側面の物理操作ボタン全てをきっちり使えるギリギリの寸法で出来上がっていたという、もはや《巡りあわせ》というか《運命》のようなものを感じるしかないほどです。(苦笑)

まとめると、

【問題点】
・製品としての完成度が低い。
・メーカーの対応は最悪レベル。
・純正のアプリは使い物にならないので、他のアプリを入れないと HELIX DSP との接続・認識すら怪しい。
・USB機器としての造り込みが未熟で、まっとうなアプリを使っても、現状で再生できるのは 96kHz データまで。
・バッテリーの持ちが悪い。
・再生しながら充電する手段が用意されていない。
・現状、イグニッションを切ると、次回の起動時には USB ケーブルを挿しなおして HELIX USB の DACを再認識させる必要がある。

【良い点】
・音は良い。
・良いプレイヤーアプリを使うと、画面の大きさを生かして、見易く操作性が抜群になる。
・プレイヤーアプリは《USB Audio Player PRO》がお勧め
・自作のスマホホルダーと奇跡のベストマッチ！(笑)　もはや宿命を感じるくらい(笑)


※なお、本機(DP-X1A) は生産終了となっているようで品物は流通在庫限りで値段は高騰しています。(2019年3月末時点）

Pioneer製の XDP-300R は、内蔵メモリの容量を除き、おそらくハードウェア的には本機とほとんど同じものと思われますが、こちらはまだネット通販で購入できるようで、しかも安いです。(^^;


関連情報URL：https://minkara.carview.co.jp/userid/138092/car/1959694/8648038/parts.aspx