2014年01月22日
チューニングについて②
今回はエンジンヘッド系のことを書こうかと。
・・・思ったんですがヘッドチューンって物凄く深いので何がいいかな〜と考えると・・・
ヘッド系メカチューンと言うとポート修正、燃焼室修正、バルブ擦り合わせ、バルブ径変更、カムシャフト変更、圧縮率UP等が有りますが今回はカム系統を行きます。
カム交換と聞いて殆どの人がハイカムを思い浮かべると思います。
ハイカムと一口に言っても何種類かありますが大まかには
ハイリフトカム
ハイプロフィールカム
の二つになると思います。
他にも5バルブ用とかVテック用とか変わり種は有りますがロドには関係ないのでスルーです。
ハイリフトカムはバルブを押し出す量を増やす事が出来るカムです。
ハイプロフィールカムはカムがバルブを押している時間(カム一回転360°のうち何度バルブを押しているか)を長くする事が出来るカムです。
雑誌とかにもハイカムの事はよく乗ってますが
「◯◯◯°のカムに変えて点火時期を◯°進めてハイオクに変えれば20馬力アップ!」
とかしか書いてないと思います。
内容にコメントはしませんが・・・なんでそうなるの?と言った事は書いてないと思います。
まずハイリフトカムですが簡単に言うとビックスロットルと同じです。
大きく開けば空気が沢山入り易いと言う事、厳密には少し違う効果も有るんですが大体そんな感じ。
ハイプロフィールカムはオーバーラップ(イン&エキゾーストバルブが両方開いている時間)を増やす事が出来ます。
で、なんでオーバーラップを増やすのかというと、エンジンのサイクル的に混合気が爆発後に排気される訳ですが一定の空間から物体が出て行こうとすると他から代わりの物体を引き込もうとする訳です。
そこでインテークバルブが開いてるとスロットルを抜けて来た空気を燃焼室内に引き込もうとするのでピストンが下がる時の吸引力をサポートしてくれると言う訳です。
ただコレには回転数が関わってくる訳です。
ようは慣性の法則、空気の流速が早くないといけません。
なんで流速が早くないといけないのか?ですがちょっと考えるとわかりますよね、吸気工程の時にもエキゾーストバルブが開いている訳です、ピストンが下がる時に排気ガスを吸い込もうとすると思いませんか?
圧縮工程の時にインテークバルブが開いている訳です、スロットルの方に混合気を押し戻そうとすると思いませんか?
そうです、一定方向へ(インからエキゾーストへ)ある程度以上の力で空気が流れていないと悪い影響を出してしまうんです。
よってハイカムはノーマルカムより多くの空気を取り入れる事が出来るが高回転で回さないと燃焼サイクルに悪影響をあたえてしまうと言う訳。
ハイカムは高回転まで回る様になるパーツでは無く高回転で使わないと意味の無い、どころか悪影響を与えるパーツなんです。
まあ色々言いましたがハイカムのメリットは
①高回転で吸入空気量が増えるのでパワーが上がる。
②圧縮工程前半でエキゾーストインテークバルブが開いている事により圧が逃げる為高圧縮エンジンにしてもノッキングし辛くなる。
③ある程度レブリミットを上げてもトルクが落ちなくなるので最高速が上げられる。
デメリットはと言うと
①低回転でエンジン性能がノーマルより下がる。
②燃焼前の混合気も排出してしまう為燃費が悪化する。
③エンジンブレーキの時などインテークへの吹き返しが多くなるのでスロットルバルブにカーボンが付着し易くなる。
④極低回転で安定し辛くなる為にアイドリングが安定しなくなる。
⑤リフト量が増える事でバルブがカム追従しなくなるとインナーシム等の固定式のバルブヘッド、強化スプリング等への変更が必要の可能性がでる。
⑥バルブスプリングへの負担が大きくなる為にスプリングの寿命が短くなる。
などなど、他にもありますが意外とデメリット多いです。
カム交換をするとエンジンが軽く回る様になると言う人も居ますが高回転の話ですね、低回転ではトルクが落ちるのでもっさりします。
カム交換のちゃんとした効果を得たいなら一緒にECUも弄りましょう、カムだけだと大した変化は有りませんアイドリングがバタつくくらいです。
自分の使い方を思い出して5000回転以上は使わないな〜と思った方はカム交換はやめましょうね、デメリットしか有りませんから。
最近ノーマルよりもローカムに興味が有ります・・・が、アフターパーツで出ている筈も無く、同型のエンジンで使えるローカムが有ったら教えて下さると有難いです。
私のハイカムを使った感想&調べた知識はこんな感じです。
次はポートとか燃焼室の事とか行こうと思います。
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Posted at
2014/01/22 21:12:59
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