2014年09月30日
快適性を求めて
ボディチューニングネタ続きです。
①強靭と言える剛性を持っている事。
②寿命、耐久性が高い事。
③車内環境が快適である事。
④軽い事。
今回は①と②を踏まえた上で③の内容をメインに行きます。
今回も長いし文字ばかり・・・(汗
まあ興味の有る方だけ読んで下さい。
一般的に考えて快適な車ってどんな物でしょうか?
まず日本の環境を考えるとクーラーとヒーターがちゃんと効く事は絶対条件かと。
次にボディや内装の軋みやロードノイズ、機械的な音などが小さく静かな車内だと快適かなと思います。
そして不快な微細振動が無い事、これも大きな要因かなと考えられます。
最初のエアコン関係は少しジャンルが違うのでまた別の機会にでも。
まずは異音関係から。
どんな車でも新車当時は内装の軋み音はほぼ有りませんよね、でも何年かすると「あれ?」て感じにカタカタと内装が言い出すのに気づくと思います。
これは内装で使われている樹脂が劣化して来ている為ですね。
樹脂は製造から時間が経つと含有している油分が無くなり硬く柔軟性が無くなる事が原因の一つ。
そして油分が抜ける事で若干ですが縮みます。
そうなると縮む前は軽く圧着されている為に微振動でも音が出ないのですが、年数が経ち縮むとパネル毎のクリアランスが広がる為に微振動で音が出ると言う訳です。
対策は幾つか有りますが、分かり易いのは広がってしまった部分に何かを挟みクリアランスを無くすのが一つ。
そしてこちらが今回の本命、ボディの微振動を減少させれば音も減ると言う事です。
まず知っておかなければならない事に車はほぼ「鉄」で出来ていると言う事。
鉄に限らない事ですがこの世界に有る物質には固有振動数と言う物が有ります。
微細振動を減らそうと思った時に私はトコトン調べたのですが、かなり難しいので興味の有る方だけ調べてみて下さい。
ネットで簡単な事から難しい事まで詳しく調べられますよ。
と、まあ内容はさて置き殆ど同一素材で作られている車の場合、その固有振動数が車体の殆どの所で同じなので特定の速度(その時の振動数)やエンジンの回転数(こちらもその時の振動数)で極端に振動が大きくなる事が有ります。
これは同一素材による共振が起こるからです。
共振についても原理は難しいのでこちらも調べたい方だけ調べて下さい、でも理解すると面白いですよ?
余談ですが同じ様な原理でマフラーからの音が特定のエンジン回転数だけ大きくなる現象を共鳴と言います。
話を戻し・・・切れてませんが(汗
固有振動を分かり易い現象で説明するとですね。
ロードスターで高速道路を時速110km〜120kmくらいで巡行しているとフロアーやドアパネル、ダッシュボードなどがブルブルする事が有りませんか?
この現象が固有振動です、ホイールバランスが取れていない時と似たような感じなので間違え易いですが・・・まあホイールのバランスが取れていなくて出るのも振動ですから同じなんですけど今回は車体の事なので別にして考えます。
細かく言うとロードスターの固有振動はだいたい約60km、120km、180km、240kmと言った感じに60km刻みで発生しています。
60kmだと大体街中を走っているので気づかない事が殆どなのですが新しい舗装路を気にしながら走ると解ると思います。
逆に180kmになるとサーキットなどがメインになると思います、気分も絶好調の興奮状態だろうしその他の音も大きいのでこちらも気づかないかな?
分かり易いのはやっぱり120km付近だと思います。
スカットルシェイクとは少し違うんですが根本的にはどちらも振動なので対策は同じやり方で対応できます。
固有振動もスカットルシェイクも車両によって個体差が有るので±15kmくらいはバラツキが有るかもしれません。
今度こそ話を戻して
この辺を覚えて色々考えると剛性とは別の剛性感を上げる為にはどうしたら良いのかも分かってくるので本気でボディを作り込みたい場合は是非覚えましょう。
で、難しい事を抜きにすると鉄の固有振動を打ち消すような事をしてあげれば車内の不快な異音や微振動が減ると言う訳です。
簡単なやり方だと鉄では無い素材のブレースバーを取り付ける事、これが一番簡単です。
アルミ製やステンレス製のブレースバーは結構有りますからね。
ここで注意しなくてはならないのが鉄製のブレースバー、車体と同じ固有振動数なので打ち消すどころが共振してしまいます。
材質的に値段も安めで硬いので剛性も上がりますが本当に快適になるかと言うと・・・疑問です。
ステンレスのブレースバーを付けた場合は鉄より硬い為、固有振動数も上がります。
なので車体の固有振動時に振動しない+車体より硬いので鉄の固有振動を抑え込む事が出来ます。
アルミのブレースバーを付けた場合、鉄より遥かに柔らかい為固有振動数が全然違います。
剛性の有るブレースバーの場合は抑え込めるし、剛性の低いブレースバーの場合は車体の固有振動を柔らかさで減衰させる効果が期待できます。
この辺がボディチューニングの面白い所で硬いブレースじゃないと剛性は上がりませんが、柔らかいブレースでも剛性感は上げられるんです。
こんな感じに色々な方法、アプローチで剛性を上げる為だけでは無い補強も有ると言う事を覚えておくとボディチューニングの幅も広がり、より理想に近づけると思います。
とここまで長くなりましたがボディチューニングについてはこれくらいにしておきます。
追記、最後にまとめは書こうと思います。
④の軽さについてはしっかり補強の重さを計っておく事、そしてその他のパーツを交換した時に何kg軽くなったかをちゃんとデータとして残して計算すれば自ずと出て来ます。
・・・体重管理と一緒です、無頓着だと増えちゃいます(汗
ちなみに私の黒ロドは軽量化と補強の加重を計算するとですが、純正Sパッケージを980kgとして計算すると現在は986kgになります。
・・・私が弄り始めてからの計算で6kg増えていると言う事で別に車重を計った訳では無いので大体です。
ここ最近の静音化が重さに効いてます(汗
ホントはテンパータイヤ・・・外したいんだよな・・・
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Posted at
2014/09/30 19:08:54
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