2016年02月05日
吸排気系のなんたらかんたら 〜純正インテーク編〜
文字だけブログ、続けて書かないとグダグダで終わりそうなので連投します。
今日は純正のインテーク系の事です。
純正はエアクリーナーボックスとパイプ、その全てが樹脂で作られています。
これはコストの兼ね合いも有るのでしょうが大きな理由は吸気音の減少、遮断を狙った物でしょう。
金属は硬い為に音を反響させてしまい吸気音を増音させてしまいます。
アルミ製のインテークパイプにすると純正エアクリボックスでも「シュゴー!」と言う感じの吸気音が車内で聞こえる様になるのはその為です。
逆に弾力のある樹脂は吸音、減音させる性質が有る為に音が静かになります。
余談ですが以前ARCから金属のエアクリボックスを使った物が販売されていましたがエアクリエレメントをスポーツタイプの物にするとボックスなのに中々の音になっていました。
次はパイプ、純正のインテークパイプをよく見ると意外と複雑な形状をしている事が分かります。
パイプ自体も真円では無く楕円だし、太くなったり細くなったり、これはチャンバー効果とか絞り効果を狙っているんだと思います。
絞り効果は低回転での吸気流速向上、チャンバー効果はアクセルを踏み返した時のエンジンレスポンス向上を狙っているのでしょう。
NA6のインテークパイプに至ってはスロットル手前にお弁当箱みたいな物が着いていて「ここに空気溜まりが有るよ」と主張した物になっています。
更に純正インテークはエアクリボックスの更に前にもパイプが有ります、これは外気が入り易いところに吸い込み口を持って行く事で吸気温度を下げる為です。
吸気温度の影響ですが70℃を越えるとエンジン出力が2、3割下がる様にECUが制御してしまう様です。
これは異常燃焼を防ぐ為に燃料を制御する為です。
で、なんで70℃かと言うと空気中の酸素濃度が70℃辺りから極端に薄くなるからの様ですね。
純正の樹脂製インテーク系はその辺も良く考えられています、樹脂は断熱効果も高いですから吸い込んだ空気が低い温度なら低いままエンジンに送る事が出来ます。
エアクリーナー編で書きましたが純正エアクリボックス用のエレメントに吸気抵抗の低い物が少ないのは、このエアクリ前のパイプが細い為にエアクリの吸気抵抗を低くしても高回転で極端に効果を発揮させる事が出来ない為だと考えられますね。
まあ純正を愛用する人にそう言った効果を期待している人が少ない為に売れないからと言う理由が1番でしょうけど・・・
エンジン編で書きましたが純正の吸排気系が低、中回転の事を1番考えた造りになっています。
吸気系はその代表でアイドリングを安定させる為に、街乗りが快適に出来る様に低、中回転のトルクを太くする為にわざと吸気抵抗の大きいレイアウト、私はデコピン効果とか言っちゃいますが低回転でも吸気流速を上げる為にわざと引っかかりが有る造りになっている訳です。
以上、良い事ばかり書きました。
純正は本当に良く考えられた造りになっています、これだけの物を変えるのなら確かな目的とか使い方を明確にする必要は有ると思います。
街乗りしかしないのにただの見た目や吸気音だけの為に変えると数値的には完全にデチューンになります、これが街乗り100%の人は純正が1番とお勧めする理由です。
・・・ただし!
チューニングは自己満足の世界です、深く考えずに勢いだけで換えるのも大いに有りです。
見た目だけの為にアルミバフ掛けのパイプにするとか、吸気音の為だけに剥き出しのエアクリをエキマニの真上に付けるとか。
最後まで深く考えなければ後悔もしません、勢いは大切です。
え〜と、次回はアフターパーツのインテーク系について書いてみます。
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Posted at
2016/02/06 00:50:48
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