2020年03月05日
カメラの知識 レンズの違い
今回はレンズについて調べた事をまとめてみます。
文字だけなのにちょっと長いです、カメラに興味の有る方だけお読み下さい。
私が使っているカメラはマイクロフォーサーズと言う規格のカメラです。
このカメラはレンズ交換式カメラなので勿論交換レンズと言う物が有ります。
交換するレンズはマイクロフォーサーズ用のレンズを使います。
マイクロフォーサーズ用レンズと言うからには他のセンサーサイズ用のレンズ、フルサイズ用レンズとかAPS-C用レンズと言う物も有ります。
これらのレンズ、何が違うの?と疑問に思ったので色々と調べてみました。
まず最初に調べてみた結論から言いますと
「レンズ自体の大きさとマウントの形が違うだけ」
と言う事が分かりました。
私は最初、根本的に違う物なんだろうなと考えていました。
でも調べれば調べるほど同じだと言う事が分かって来ました、勘違いする原因だったのがセンサーの事で書いた「35mm判換算」と言う規格のせいでした。
統一規格に当てはめて考えないと比べられない物だと勘違いしていた訳です。
では何が同じで何が違うのかと言うと
1、マウントの形が違う。
コレは分かり易いですね、レンズをカメラに固定するマウントと呼ばれるリング状の形が違います。
これはレンズの違いと言うよりはレンズを製造しているメーカーの違いと言えます。
自分のメーカーで作っているカメラにだけ使える専用のレンズを自分のメーカーで作ると言う考えから自分のメーカー専用の固定形状にしている訳ですね。
カメラ自体を作っているメーカーなら折角苦労して作り上げたレンズを他メーカーのカメラに使われてしまったら正直面白くないでしょう、苦労して作り出し自信を持って販売を始めたレンズだからこそ自分のメーカーのカメラでだけ使って欲しい、また自分のメーカーのカメラに特化した設計をしているなどなど・・・アフターマーケットにマウントコンバーターなども有りますがレンズの本領を発揮出来るかは未知数です。
自分のカメラ製造メーカーとしての誇りとか拘りとかが有るんです、レンズのみを供給しているサードパーティとは違う訳です。
※サードパーティを馬鹿にしている訳では有りませんよ。
ただこれはレンズ自体の違いと言う訳では有りません、サードパーティが出しているレンズにはマウントを交換するだけで別のカメラに使える物も有りますから。
2、レンズの大きさが違う。
これも分かり易いですね、大きさの違いなので見た目で分かります。
でもこの大きさの違いって同じメーカーが同じセンサーのカメラ用に出しているレンズにだって言える事です。
焦点距離が違ったりF値が違ったりすれば必然的にレンズの大きさは変わります、代替りして新しくなったら焦点距離やF値が同じでもサイズが少し変わる事も有ります。
レンズの大きさが違う理由がセンサーサイズの違うカメラ用のレンズだからとは言い切れません。
ただフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズは間違い無く大きさが違います。
理由は次の違いで細かく書きます。
3、イメージサークルの大きさが違う。
これがフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズの決定的な違いになります。
ちなみにイメージサークルとは
「レンズを通った光が結像する円形の範囲のこと。任意の結像するような光学系において議論できるが、もっぱら写真関係で使われることが多い。」
※ネットから拝借しました
との事です・・・何のこっちゃですね、切り分けて考えると
イメージ → 像、画像、または像を描くといった意味の一般的な英語。
サークル → 周囲、範囲、かこいの事。
つまりイメージサークルとは「画像が描かれている範囲」の事を言います。
カメラが風景や物の写真を撮る為にはセンサーがレンズにより画像が描かれている範囲の中に入り切っていないといけません、その範囲から飛び出している部分が有ればそこには何も写りません、イメージサークルの外側は画像が描かれていない範囲な訳ですからね。
つまりフルサイズセンサー用レンズはフルサイズセンサーの大きさを超える大きさのイメージサークルを作れるサイズのレンズと言う訳です。
1枚毎のレンズの面積もそれ相応です、そのレンズを収めている鏡胴もそれ相応の太さになります。
対してマイクロフォーサーズ用レンズはフルサイズセンサーの4分の1のサイズをカバー出来るイメージサークルが作れれば良い訳です。
極端に言えば1枚毎のレンズの面積も4分の1でOKと言う訳で、必然的に鏡胴の太さも細くて済む訳です。
これがフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズは大きさが違うと言う理由です。
余談ですがマイクロフォーサーズのデカいレンズはかなり贅沢な様です、中にはAPS-Cセンサーをカバー出来るサイズのイメージサークルを作っているレンズも有るそうです。
殆どのレンズは中心に近いほど解像度が上がり収差が少ない造りになっています、要はAPS-Cセンサーサイズをカバー出来るイメージサークルの中心だけ使って写真を撮っている訳です。
解像度が低い、収差の多い周辺部は使わないと言う贅沢な使い方な訳です。
更に余談ですがOLYMPUSのPROレンズやPanasonicのライカレンズなどはその傾向に有るそうです、サードパーティのマイクロフォーサーズ専用レンズに比べると後玉がかなりデカいです。
とまあ、つらつらと書いて来ましたがフルサイズセンサー用レンズとマイクロフォーサーズセンサー用レンズの違いはイメージサークルの大きさが違うだけで他は全く同じと言う事が今回調べてみて分かった事です。
勿論APS-Cセンサー用レンズともイメージサークルの大きさが違うだけです。
なら何が同じなのかと言う事は次回書いてみようと思います。
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Posted at
2020/03/05 20:58:05
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