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2023年11月03日 イイね!

回想 Alfa Romeo   ~ALFA ROMEO MUSEO

回想 Alfa Romeo   ~ALFA ROMEO MUSEOまだ辛うじて20世紀だった頃にイタリア本国アレーぜにあるアルファロメオ博物館(ALFA ROMEO MUSEO)を訪れる機会があったので、その時のことを想い返してみたい


イタリア本国の博物館の一部の車両が日本に運ばれ、横浜で期間限定のアルファロメオ博物館が開催されたことがあった
10年ぐらい前のことだったような印象だが、調べてみるとそれは2001年、もう22年も前のこと

今回はその横浜ではなく、もう少し前に本国の博物館を訪れた話


アルファロメオ155に乗るようになり、イタリアかぶれになった
イタリアへの旅行の機会もあり、せっかくだから本国のアルファロメオ博物館を目指すことにした



ミラノに前泊して市内を観光

市内にあるスフォルツェスコ城
ヴィスコンティ家の紋章(ビッシオーネ=人食い大蛇)とミラノ市の紋章(十字架)が壁に描かれている
左右逆だが、まさにALFA ROMEOのエンブレム



当時、アルファロメオの本社・工場があったのはミラノ郊外のアレーゼ
ALFA ROMEO MUSEOはその敷地内にあった(博物館は2015年にリニューアルオープンしている)


事前に調べると、当時は一般的な観光客が訪れるようなスポットではないため、公共交通機関で行くのは難しそう
国際免許を取得してレンタカーを借り、初の海外ドライブをしながら行くことに(海外旅行自体がこのとき初めて)

レンタカーはフィアットプントのMT
当たり前だが左ハンドル
当時155に乗っていたから左MT車には免疫があった
そのおかげもあって、このプントは初乗りとは思えないほど違和感が無い
慣れない左側通行の道やアウトストラーダも難なく運転できた乗りやすさが印象に残っている


とはいえ、料金所では緊張した


当時はまだアレーぜ工場が稼働しており、ブッソV6搭載車も生産が続けられていた時代

駐車場入口で守衛さんにパスポートを預けてアレーぜ工場に潜入

ALFA ROMEO MUSEOは、その工場敷地の中にひっそりと存在していた
平屋に見えるが、実は写っているのは最上階
建物は5階層ぐらいあるステップフロアになっており、順々に下階へ降りながら見学してゆくことになる


一応博物館となっていて、クルマも床も清掃が行き届いているが、積極的に一般公開している感じはなく、メーカーヒストリーの保管庫という印象

当時、観光客が訪れるような場所でもなく、中には誰もいなかった
静まりかえった貸切状態に興奮する

1910年頃の車両から展示されている
国産車メーカーとは歴史の長さが違う

戦前の航空機用星形エンジンなどの展示もあった



写真が残っている主なものをいくつか


8C2900(1932年) 車名からすると直列8気筒だろう




BIMOTORE(1935年) サイドにフェラーリのエンブレムが見え、グリルはキドニーグリルのよう
直列8気筒が前後に2基積まれ、テストで320km出たというイカれたクルマ
90年前にして現代のスーパーカーに伍する最高速
こんな細いタイヤで300km以上出せるテストドライバーもイカれている
現代のブガッティ・ヴェイロンのような存在だろうか



6C2500(1950年)
当時ロールスロイスぐらいの存在感だったのだろうか?
非常に美しい、そして直列6気筒
欲しい!(笑)




G.P.159(1951年)
1923年から100年間受け継がれるクアドリフォリオがこのクルマにも定位置にある




GIULIETTA SPRINT(1954年)




GTA 1300 Junior(1965年)




SPIDER DUETTO(1966年)




2600 Touring Spider?(1966年?)資料がないからはっきりわからない
6C2500と並んでエレガント路線
これも「欲しい」
Alfa Romeoの直6、どんな音なのだろう?




FF化されるGTV/SpiderのショーモデルPROTEO(1991年)
そこはかとなくSZ/RZの影が見える気がする



事前に調べた情報では乗っていた155の展示車は無さそうだったが

レース車が置いてあった
搬入されて間もないようで、説明プレートがない




155 V6 TI DTM(ニコラ・ラリーニ車 1993年?)




155 V6 TI ITC(1996年?)

フィアットに買収された直後に開発された155
市販車は何かとネガの多いクルマであったが、闘志漲る155のレース車は非常にカッコよい
これがベンツ190を蹴散らしてDTMを席捲したことで、日本では155の人気が出た
カッコが155なだけであって、中身は全く別のクルマなのだが

MISEOで155 V6 TIを拝むことができたのは予想外だった



現地では送迎でこんな車にもお世話になった

メルセデスベンツ Eクラス
ベンツでお迎えに来てもらって後席に座るなんて、人生でこの時限りだろう



ランチャ カッパ
アウトストラーダで140kmぐらい出ていたが、まるでドイツ車かと思うような安心感のある足回りに驚いた


ミラノを離れる時の空港内で写真

当時、本国で147が発表されたばかりのタイミング
空港ターミナル内にディスプレイされていた



アルファロメオ155に乗り始めて湧いた、ヨーロッパのクルマ事情への興味を満たすことができた旅行であった

これ以降、海外に行く機会自体があまり無く、ヨーロッパなんて死ぬまで行かないかもしれない

もし次があっても、国際免許を取得して海外で運転しようなんて気持ちを持てるだろうか?

初めての海外旅行ながら、事前によく調べて準備して、やりたいことを実現まで漕ぎ着けた当時の自分の行動力を褒めてあげたい

貴重な体験であった
Posted at 2023/11/03 18:38:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | V6サウンド | クルマ

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「[整備] #155 エンジンオイル・オイルフィルタ交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/1397449/car/1024578/8205424/note.aspx
何シテル?   04/27 19:27
荒々しくも滑らかで、力強さとせつなさが入り混じり、重厚で品がある6気筒の響きに心を揺さぶられます。 だから四輪初愛車のR32スカイライン以来30年以上、6...
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