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6気筒ライフのブログ一覧

2023年11月10日 イイね!

回生 Alfa Romeo   ~お目覚めプロジェクト始動

回生 Alfa Romeo   ~お目覚めプロジェクト始動最後に乗ったのは2003年の夏

最近になって20数年前を回想してきたのは、手元に置いていた155をそろそろ復活させてみようかと思い立ち、そのための復習というか勉強し直し。
気分を盛り上げよう、という意味もあった





家庭の事情、経済的な事情で20年前にナンバー外し

いつかまた乗りたいと思い、ガソリン満タン状態にて密かにガレージの奥に放置





20年間、一度もエンジンを掛けることなく仮死状態
いちど踏んだことがあるクラッチペダルは戻ってこない
ハンドブレーキは固い





ガレージ内は湿っぽく、室内はカビだらけ




なんで少しも手を掛けなかったんだろうと後悔
復活させるには、内装の脱臭がいちばん厄介かもしれない









古いイタ車の面倒を看てくれそうな整備工場探し

「アルファロメオ レストア」など様々なワードでWeb検索して調べた整備工場
置いてあるクルマや工場の雰囲気に可能性を感じて通りすがり駆け込んだ整備工場
ヤングタイマー車に乗っている人からの口コミ情報で知った整備工場

そうした旧車が得意そうな整備工場を10カ所近く訪問して対面で相談に乗っていただいた



「エンジンも掛けず20年放置ならガソリンがドロドロになって燃料パイプやポンプ、タンクがダメじゃないか?」
「修理に金と時間かけるぐらいなら、動いてる中古車買ったほうがいいんじゃないか?」
「部品がなかなか無いね、自分で集めて持ってきてくれるならやるよ」

概ねそんなリアクションの整備工場さんが多かった




比較的ポジティブに対応していただけそうで、長期放置車の再生ノウハウもありそうな整備工場にお願いすることに

3年も費やして、ようやくかかりつけ医を決定
そこはWeb検索では見つけ出すことができず、口コミから得られた情報であった




牽引ロープでガレージから引っ張り出し、20年ぶりに白日のもとに晒す。



ザラザラ言わしながら転がったタイヤの軌跡には大量の錆び






まず、復活が現実的なのかを診断してもらうために検査入院

不動車だからロープで積車に引き上げてもらう

眠りについたのが平成15年、いまは令和、薄暗い車庫から久しぶりに日の光を浴びるクルマにとっては浦島太郎状態だろう

記憶の中の155よりもコンパクトに見える
発売されるクルマのサイズが徐々に大きくなってきたからだろう






エンジンがかかるのか?
タンク内の燃料がどうなっているか?
車検取って乗れるようにするまで、最低限何を交換してどのような作業が必要なのか?


そもそもエンジンを回す前の準備が必要
いきなりクランキングしてタイベル切れれば、逃げのないピストンでバルブクラッシュしてお釈迦になってしまう構造のエンジン

まず、タイベルやファンベルト、ベルトテンショナー、水、油類、バッテリーなどを交換してもらう





まだ復活できると決まったわけではないが、また乗れると思うと楽しみではある



昔の自分の車がタイムマシンに乗ってきて目の前に現れたかのような感覚

EV専業への移行を宣言しているALFA ROMEOの最後の純血エンジンと言われているブッソV6
155に積まれているのは、その原設計に近いSOHC2バルブ
性能では156以降のDOHC版やGTA3.2リッターには敵わないが、フィーリング面ではSOHC版のほうが良い、という声もある

20代でそんな車を購入した当時の自分に対する謎と感謝

復活できたら、たぶん最初の納車よりも嬉しい
一台で2回もときめきを味わえるなんて

これはなかなか得られない感覚かもしれない

そんなプロセスも楽しみながら、復活に向けて行動開始
Posted at 2023/11/16 02:20:10 | コメント(1) | V6サウンド | クルマ
2023年11月03日 イイね!

回想 Alfa Romeo   ~ALFA ROMEO MUSEO

回想 Alfa Romeo   ~ALFA ROMEO MUSEOまだ辛うじて20世紀だった頃にイタリア本国アレーぜにあるアルファロメオ博物館(ALFA ROMEO MUSEO)を訪れる機会があったので、その時のことを想い返してみたい


イタリア本国の博物館の一部の車両が日本に運ばれ、横浜で期間限定のアルファロメオ博物館が開催されたことがあった
10年ぐらい前のことだったような印象だが、調べてみるとそれは2001年、もう22年も前のこと

今回はその横浜ではなく、もう少し前に本国の博物館を訪れた話


アルファロメオ155に乗るようになり、イタリアかぶれになった
イタリアへの旅行の機会もあり、せっかくだから本国のアルファロメオ博物館を目指すことにした



ミラノに前泊して市内を観光

市内にあるスフォルツェスコ城
ヴィスコンティ家の紋章(ビッシオーネ=人食い大蛇)とミラノ市の紋章(十字架)が壁に描かれている
左右逆だが、まさにALFA ROMEOのエンブレム



当時、アルファロメオの本社・工場があったのはミラノ郊外のアレーゼ
ALFA ROMEO MUSEOはその敷地内にあった(博物館は2015年にリニューアルオープンしている)


事前に調べると、当時は一般的な観光客が訪れるようなスポットではないため、公共交通機関で行くのは難しそう
国際免許を取得してレンタカーを借り、初の海外ドライブをしながら行くことに(海外旅行自体がこのとき初めて)

レンタカーはフィアットプントのMT
当たり前だが左ハンドル
当時155に乗っていたから左MT車には免疫があった
そのおかげもあって、このプントは初乗りとは思えないほど違和感が無い
慣れない左側通行の道やアウトストラーダも難なく運転できた乗りやすさが印象に残っている


とはいえ、料金所では緊張した


当時はまだアレーぜ工場が稼働しており、ブッソV6搭載車も生産が続けられていた時代

駐車場入口で守衛さんにパスポートを預けてアレーぜ工場に潜入

ALFA ROMEO MUSEOは、その工場敷地の中にひっそりと存在していた
平屋に見えるが、実は写っているのは最上階
建物は5階層ぐらいあるステップフロアになっており、順々に下階へ降りながら見学してゆくことになる


一応博物館となっていて、クルマも床も清掃が行き届いているが、積極的に一般公開している感じはなく、メーカーヒストリーの保管庫という印象

当時、観光客が訪れるような場所でもなく、中には誰もいなかった
静まりかえった貸切状態に興奮する

1910年頃の車両から展示されている
国産車メーカーとは歴史の長さが違う

戦前の航空機用星形エンジンなどの展示もあった



写真が残っている主なものをいくつか


8C2900(1932年) 車名からすると直列8気筒だろう




BIMOTORE(1935年) サイドにフェラーリのエンブレムが見え、グリルはキドニーグリルのよう
直列8気筒が前後に2基積まれ、テストで320km出たというイカれたクルマ
90年前にして現代のスーパーカーに伍する最高速
こんな細いタイヤで300km以上出せるテストドライバーもイカれている
現代のブガッティ・ヴェイロンのような存在だろうか



6C2500(1950年)
当時ロールスロイスぐらいの存在感だったのだろうか?
非常に美しい、そして直列6気筒
欲しい!(笑)




G.P.159(1951年)
1923年から100年間受け継がれるクアドリフォリオがこのクルマにも定位置にある




GIULIETTA SPRINT(1954年)




GTA 1300 Junior(1965年)




SPIDER DUETTO(1966年)




2600 Touring Spider?(1966年?)資料がないからはっきりわからない
6C2500と並んでエレガント路線
これも「欲しい」
Alfa Romeoの直6、どんな音なのだろう?




FF化されるGTV/SpiderのショーモデルPROTEO(1991年)
そこはかとなくSZ/RZの影が見える気がする



事前に調べた情報では乗っていた155の展示車は無さそうだったが

レース車が置いてあった
搬入されて間もないようで、説明プレートがない




155 V6 TI DTM(ニコラ・ラリーニ車 1993年?)




155 V6 TI ITC(1996年?)

フィアットに買収された直後に開発された155
市販車は何かとネガの多いクルマであったが、闘志漲る155のレース車は非常にカッコよい
これがベンツ190を蹴散らしてDTMを席捲したことで、日本では155の人気が出た
カッコが155なだけであって、中身は全く別のクルマなのだが

MISEOで155 V6 TIを拝むことができたのは予想外だった



現地では送迎でこんな車にもお世話になった

メルセデスベンツ Eクラス
ベンツでお迎えに来てもらって後席に座るなんて、人生でこの時限りだろう



ランチャ カッパ
アウトストラーダで140kmぐらい出ていたが、まるでドイツ車かと思うような安心感のある足回りに驚いた


ミラノを離れる時の空港内で写真

当時、本国で147が発表されたばかりのタイミング
空港ターミナル内にディスプレイされていた



アルファロメオ155に乗り始めて湧いた、ヨーロッパのクルマ事情への興味を満たすことができた旅行であった

これ以降、海外に行く機会自体があまり無く、ヨーロッパなんて死ぬまで行かないかもしれない

もし次があっても、国際免許を取得して海外で運転しようなんて気持ちを持てるだろうか?

初めての海外旅行ながら、事前によく調べて準備して、やりたいことを実現まで漕ぎ着けた当時の自分の行動力を褒めてあげたい

貴重な体験であった
Posted at 2023/11/03 18:38:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | V6サウンド | クルマ
2023年10月25日 イイね!

述懐 Alfa Romeo   ~ブッソV6

述懐 Alfa Romeo   ~ブッソV6初愛車R32スカイラインのタイプMに乗っていた頃、何かの媒体を見て目に突き刺さったスタイルと、ちょっと背伸びすれば6気筒モデルでも手が届く価格であることを知り、アルファロメオ156に強烈に興味が沸いた。
1998年、自分はまだ20代での出来事。


実車を見たいのと、現実的な購入金額を知りたいと思い、さっそく取り扱いディーラーへ。


156の赤い試乗車があり、乗せてもらうことに。
エンジンはツインスパーク(4気筒)。
「イタ車」だから国産車とは全く違うだろうと想像したが、乗り味は意外と普通なクルマ、という第一印象だった。


V6の試乗車は155ならあるとのことで試乗させてもらうことに。
未経験の左ハンドルのマニュアル車ということで、たどたどしい試乗ではあったが、V6エンジンの音・フィーリングに心を撃ち抜かれた。これでいーじゃん、と。


156と155では相当に世代が異なる印象を受けた(155がかなり旧世代に思える)。

当時の自動車業界では経済のグローバル化に合わせてインターナショナリゼーションが進められていたせいなのか、1992年登場の155と1997年登場の156を比べると、156はかなり国際基準に基づいた製品、言うなれば共通語としての「英語」という印象を持った。
対する155は、国産車しか乗ったことがなかった当時の自分には、「聞いたことがない言葉」という印象で、文化の違いのようなものを感じた。



156と155価格差を訪ねると、V6同士の比較で155在庫車のほうが6~70万円安価に購入できることがわかった。
当時のクルマ選びでは(今でも)、エンジンの音を重要視していた。
156のデザインのインパクトで興味を持ったアルファロメオではあるが、その価格差なら(デザインには目を瞑って)155の新古車もアリだと考えた。
当時お付き合いしていた女性(今の嫁)にカッコつけたかった気持ちも押印を後押ししただろう。
そんな流れ、勢いでR32タイプMから155に乗り換えることに。




155購入の検討段階、あるいは購入直後、アルファロメオの情報を収集するために、当時は関心がある記事が載っている雑誌を買い漁っていた。



156のムック本や、CAR MAGAZINE誌、Tipo誌など。
記事のポイントは今でも覚えているが、20年ぶりぐらいにCAR MAGAZINEのページを開いてみることに。






155と156 V6同士の新旧比較記事は、自分にとって非常に興味深いテーマであった。


「DOCH化によりハイパワー化された156のV6よりも、2バルブSOHCの原形を留めている155のV6のほうがフィーリング的には勝ちだ」といった結論の記事は、155を購入した自分の選択を肯定してくれているように感じて、読んでいて嬉しかった。





155を自分で乗るようになり、ますます惚れ込んでいったV6エンジン。

そのエンジンの設計者、ジュゼッペブッソ氏のインタビュー記事が掲載された号もあった。


「フェラーリ要らず」などの表現で音・フィーリングが絶賛され、純血アルファロメオの設計で最後(2006年)まで生産されていたこと、生産終了からわずか3日後に開発者(ジュゼッペブッソ氏)が亡くなったという伝説もあって、今でこそ「ブッソV6」と呼ばれ名機とされるエンジンだが、これら記事が書かれた当時は、まだその開発者の名前は一般にはあまり知られていなかったように読み取れる。自分もこの記事を読むまでは知らなかったと思う。



今回、CAR MAGAZINEなどを読み直しながら初めて知ったこと~

そうした、156よりSOHCの155のほうが良いという記事とか、ジュゼッペブッソ氏のインタビューの記事を執筆しておられたのは、最近、時々カーグラフィックTVに出演されている齋藤浩之氏なのだと今回気が付いた。


つい先週の放送でも、アルファロメオ トナーレ/ホンダ Z-RVの比較試乗でご出演。



当時のCAR MAGAZINEでは「職人 齋藤浩之」と紹介されている。

CGTVを視聴しながら、25年前にあの記事を書いていたのはこの人だったのか、或いは、この人が当時あの記事を書いていたのか、というちょっとした驚きを覚えた。



そんなAlfa Romeo、なんとEV専業ブランドになると宣言している。
しかも、内燃機関からの転身メーカーとしては最速ではないかと思える2027年、あと4年後には。

内燃機関だからこそAlfa Romeoの素晴らしさが表現されていたと感じる自分にとっては、ショックである。
果たして、EVでどのようにAlfaRomeoらしさ、個性を表現してくれるのだろう?


早々とエンジンを諦めてしまう、いや前向きに新しい時代にチャレンジしていくAlfa Romeoの歴史において、ブッソV6はますます語り継がれる存在になっていくのだろう。
自分がそれに触れる機会があったことは良かったと思う。
Posted at 2023/10/30 01:04:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | V6サウンド | クルマ
2023年09月25日 イイね!

S660の純正足回り

S660の純正足回り納車から1年半、5000kmを超えました。
足が馴染んできたのか、多少はしなやかさとフラット感が出てきた気がします。

とはいえ、ショートホイールベース故のぴょこんぴょこんや、オープンボディ故のフロントウインドウのぶるぶる感は変わらず、ドラレコのGセンサー反応しまくりですがね。

SPOONのスティフプレートとかリジカラなんかでの補強に興味あります。
フロントウィンドウのブルブル=屋根が無いことによる前後のねじれだと思うので、前後バラバラに車体強化するタワーバー装着から始めることには懐疑的。
64馬力縛りのせいか、中間域からブースト圧を抑えている感じのエンジンも、せめて90馬力ぐらいまではパワーアップして、気持ちよく吹け上がるように覚醒したい。
でもチューニングはまだやりません。



屋根を開けて風を浴びながら走る爽快感、これは何物にも代えがたいオープンカーだけで得られる体験。
2輪だとヘルメット被らなきゃいけないし、半袖Tシャツで乗るわけにもいかないでしょう。

初めてのオープンカー所有、もう少し早く手を出していても良かったかも、と思います。
運転好きな人でまだの人は、ぜひ一度は2シーターのオープンモデルを所有されることをお勧めします。
Posted at 2023/09/26 07:19:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 直3 | 日記
2023年05月25日 イイね!

M2(G87)試乗

M2(G87)試乗新型M2クーペ、G87の試乗機会を得ました。





スタイリング
ぱっと見の第一印象、写真で見るよりいいと思いました。



光沢があるアルピンホワイトの現車を見ると、以前に書いたような、赤い車体の写真で感じたフロントバンパーの雑な感じは控えめに。



ボンネットの長さ&幅はかなり大きく見えて、F22(私が乗っている旧型M240i)と同じ車格とは思えませんでした。

フロントにメッキなどの金属(または金属風)パーツによる縁取りが一切無い外車というのも珍しいような。写真で見ると安っぽく見える原因だけど潔くパフォーマンス追及、ということなんでしょうか。34GT-Rもそういうテイストでした。

あとで、というか今さら気づきましたが、キドニーグリルの内側は横桟なんですね。このサイズのキドニーグリルで横桟は初めてでは?
縦のほうがビーエム感ありますね。




やっぱりエンブレム下流のレインガーターはちょっと・・・(^.^;




真横から見ると安定のビーエムフォルム。フロントオーバハングも極少で好感持てます。
ファストバックスタイルによりリヤ周りが間延びして見えてしまうM4より、凝縮感あるノッチバックスタイルのM2のほうが断然好み。



蹴り足の力強さを感じさせるCピラーからリヤフェンダーにかけての造形。この辺もノッチバッククーペならではの魅力。
自分のF22もそうですが、2シリーズクーペは、斜め後方から眺めるのがいちばんカッコよく見えます。



細部を見ていくとフロントフェンダー後部やリヤフェンダー前部には、前から後ろへの流れを阻むような垂直の折れ線が。ちょっと気になります(悪い意味で)。





前後のエアインテーク・アウトレット風の張り出し感も悪目立ち。
好きずきだとは思いますが、個人的にはもう少しシンプルでいいのに、と思います。



それと、気になったのはブレーキ。

フロントは穴あきローターに6ポッド?
かなりデカく立派なブレーキ



それに比べてリヤは・・・

ローターは穴あきですが、わざわざ赤く目立てせている小さい片押しキャリパーは非常に残念。
ベンツなんかもそうですが、最新のジャーマンハイパフォーマンスモデルたち、リヤブレーキが見た目に貧弱になってますね。ばね下重量軽減策?
性能は問題ないという判断なんでしょうけど。



↓↓↓こちらは旧型M240iのブレーキ

キャリパーはこっちのほうが上等に見えます。
穴こそ開いてないけど、心なしかローター径もこっちのほうが大きいような?(ホイールが1インチ違うので、ローター径同じでも隙間は変わりますが)

Mパフォならともかく、純Mモデルなら見ため的にもブレーキは「スゲェー」って思えるようなものを着けてほしいですね。
自分がもしM2オーナーになったとしたら、大人しく走るとしても真っ先に変えたいポイント。



せっかくなので、駐車場に停めていた自分のクルマと並べてみました。

見劣りするかと思いきや、むしろF22のほうが凝っていて男前なような・・・
G87の直線的で四角い穴がたくさん開いてる感じは、やっぱり34GT-Rを想起させられます。
「フロントに開口部が多すぎる」と34GT-Rを当時酷評していた自動車評論家さん達は新型M2のデザインをどう評価するのでしょうか。



ドアを開けると、シート肩やドア内張に大胆に入れられたMカラーが目に飛び込んできます。


こういう原色使いで見せつける感じの内装、若々しいと言えるのかもしれませんが、個人的には好みではないし飽きてしまう気がします。



シートに腰を降ろすと、着座位置が低い!
ハイトアジャスターはいつでも最低にセットしてますが、それでもいつも目線が高いと感じるF22よりもだいぶん低い印象。このぐらいの低さいがいいです。
フロア高はそんなに変わらないのだと想像しますが、シートの構造とかレールで下げてるんでしょうね。




チルトを最低にセットしてもF22同様に高めになってしまうステアリングは、着座位置が低いぶん相対的にさらに高い位置にある印象。
そして目の前にカーブドディスプレイが壁のようにそびえ立ち、圧迫感を感じます。
取って付けたようなディスプレイのデザインは「敢えて」なんでしょうけど馴染めません。
また、フル液晶インストルメントパネルにも憧れを感じません。やっぱりアナログ、針がいい。
世の中のクルマがみんな液晶メーターになってしまえば、きっとそういう声が増えるでしょう。



エンジンを掛けて軽く空ぶかししてみると、吹け上がると同時に車体が捩じられるようにロールするのはM240iも同じだけど、吹け上がりの鋭さにびっくりしました。さすがSエンジン。
試乗車は8ATでしたが、これはMTのほうが遥かに面白いクルマかも。



足やボディの印象
走り出すと、オブラートに包みつつも路面のザラザラ感を多少伝えてきます。
脚は柔らかくはないので凹凸も伝わってきますが、高剛性なボディに守られ洗練されたゴツゴツ感、そんな印象で不快感は少ないです。
旧型となったF87M2Cと比べていいなぁと思うのは、可変制御ダンパーが備わり、足をモード変更できること。
しかもエンジン、トランスミッション、足回りをそれぞれバラバラに自分好みに設定できるindividualはわがF22M240iにはできない芸当で羨ましい。

単体で乗ってる分にはF22M240iもボディ剛性に不満ありませんけど、路面が悪くてもよりブルブル感が少ないM2のボディは骨太感があり、快適性にも寄与している印象。そこは明確な違いを感じます。

コンフォートモードでスタートしましたが、外観から想像するほどスパルタンではなく、思いのほかジェントル。



エンジンの印象
サウンドはもちろんB58より迫力ありますが、S55エンジンのF87M2C(旧型)のほうがドスが効いていたような気もします。
スポーツモードにしてもストリートで4000回転ぐらいまでで走るぶんには、力感はM240iと大して変わらないような?
サーキットで思う存分高回転まで回さないことには、真正Mモデルの本領を発揮できないのでは、と感じました。
MTならまた印象が異なるでしょうけど。



足もエンジンも、外装から想像するほど辛口・過激な印象は無く、ストリートでも不満ないよう洗練されていました。でもMならではの性能を公道で発揮するのは難しいと思います(Mパフォモデルでも)。




試乗を終えて総括
F87のM2Cはカッコいいと思えていましたが、新型G87のブラック内装に散りばめられる原色使いの差し色や、突出感を強調して凄みを出そうとしているエクステリアデザインなど、誇張された内外装の演出は、個人的には少しこれ見よがしな印象を受けて馴染めません(仮に自分で乗るなら、の話です)。
(たぶん)高回転まで回さないと大きな違いが感じられないエンジンも、自分には持て余すというか、勿体ないというか。
サーキットを走らず、目立ちたくもない自分の場合は、F22M240iから買い替えたいという動機を見い出せませんでした。

このパフォーマンスのまま、ストリートでさり気なく乗れるモデルがあればいいのに・・・なんてほざく自分のようなわがまま人に向けて、ちゃんと「Mパフォーマンスモデル(M240i)」を用意してくれているBMWには感謝。
M2に過剰さを感じるということは、自分の場合はM240iが正しい選択だったんだな、と再確認することとなりました。

我が家は当てはまりませんが、例えばハイパフォーマンスな車が欲しいけど、奥様と共用するために、普段乗りの実用性や乗り心地、適度なサイズ感や普通っぽさも重要、そんな人にはM240iはかなりおすすめできます。

パフォーマンスを追求したい、リセールバリューが良いほうがいい、或いは優越感を感じたい・・・そんなクルマ選びならば、迷わずM2、というところでしょうか。


でも、もし自分がそういうポイントでクルマ選びするならば、2ドアセダン的パッケージのM2だけではなく、もうひと頑張りしてスーパーカー的内外装のクルマにも視野を広げて比較検討したくなります。
例えば********
Posted at 2023/05/27 15:45:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 直6サウンド | クルマ

プロフィール

「[整備] #155 エンジンオイル・オイルフィルタ交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/1397449/car/1024578/8205424/note.aspx
何シテル?   04/27 19:27
荒々しくも滑らかで、力強さとせつなさが入り混じり、重厚で品がある6気筒の響きに心を揺さぶられます。 だから四輪初愛車のR32スカイライン以来30年以上、6...
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