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6気筒ライフのブログ一覧

2022年05月08日 イイね!

S660 雑感

S660 雑感まったく荷室の無い2シーターなんて、ストイックすぎて購入することは無いと思っていたが、ひょんなことから予定外に所有することになったS660

とはいうものの、過去ブログを読み返してみれば、プロトタイプの時点でしっかりマークはしていたんだな。
M240iと同じく、最初に興味を持ってから7年も経って所有することに。


まだ乗り始めたばかりの慣らし段階ですが、少し走ってみて感じた第一印象をダラダラと書き出してみたい。



多くの割り切りのもとに作られているだけに、他のクルマではまず味わえない楽しさがたくさん詰め込まれている。



◎なポイント(エクステリアデザイン)
・世界一カッコいいと思っているミウラと同じ横置きミッドシップレイアウト
・世界一カッコいいと思っているミウラと同じ、サイドウインドウ後端にあるエアインテーク
・前後に長く天地が狭いサイドウインドウ
・世界一カッコいいと思っているミウラと似たような、前下がりのウエストラインと後下がりのルーフライン(平行じゃない)による、絶妙なアンバランス感
・スポーツカーらしさのあるフロントウインドウ下端のラウンド感
・前後オーバハングの小さい凝縮感・緊張感あるサイドビュー






◎なポイント(乗った楽しさ)
・開く小窓、外せる屋根
・6気筒をチープにした感じの、息遣い丸出しなエンジンサウンド
 ある回転域では、昔の12気筒スーパーカーにも通じるビートが(笑)
・遮音性が低いことで、現代のクルマには無いエンジンの息遣いが聞こえ、昭和50年代のクルマのような懐かしい味わいがある。
・ミッドシップならでは、すいすいコーナリング
・スピードを出さなくても普段が楽しい日常スーパーカー、これは本物のスーパーカーでも得られない魅力


◎なポイント(その他)
・世界一カッコいいと思っているミウラと同じような、若き20代中心のプロジェクトとなった開発ヒストリー
・軽=低税金、レギュラーガソリン、好燃費=低ランニングコスト


△割り切るべきところ
・ひとり日帰りドライブでも少し手狭
・音楽を聴く気にならない・・・透過してくるエンジン音を聴くべし
・路面が悪いところは揺れが大きい


×なポイント
・フロントマスクのデザイン(ヘッドライト~グリル形状)
・普通に洗車すると水がダダ漏れするエンジンフードやフロントウインドウ下端の構造
 面倒だが、フロントウインドウ、幌、エンジンフードには水をかけないように洗車。
・オープン状態だと60km以上は風の音がボーボーうるさい。タルガトップの宿命





眺めてみて~
 シートのベージュのセンターラインはオシャレ
 Modulo Xに対するひがみではないが、黒内装で良かった。
 ホンダファミリーフェイスのフロントマスクは、写真も載せたくないぐらい全く好みではない
 斜め後ろか真横から眺めた姿が良い
 フェンダークリアランスはちょっと大きい



初めて乗り込んだ時~

 ドア閉め音は普通車のよう。
 想像はしていたが、乗り降りを繰り返すのはキツい。
 肘回り(横方向)が若干狭いが、前後方向にはガマンが無い。

 ミッドシップの幌車だからか、窓も屋根も全て閉まっているのに、どこかが開いてるのかと思ったほど遮音性は低い。
 停車時でも、腰~背中がブルンブルンと揺すられるアイドリング振動

 こんなに騒々しくてガサツなフィーリング、昭和50年代ぐらいのクルマのイメージ
 肯定的な意味で、今どきなかなか無い感触=懐かしい・温かみがある、このクルマのキャラを考えれば許せる

 保安基準改正でどうしようもないが、ヘッドライトの自動的にAutoになる制御は気に入らない。Offにしても走り出すとAutoになる。



少し乗ってみて~

 角は丸められているが、ストロークが短い感じの足回り
 ホイールベースが短いし、タイヤ外径も小さ目だから、路面凹凸にはどうしても揺すられ気味に。
 路面が悪い補修だらけのところでは、フロントウインドウやルームミラーが目に見えて揺れる(震える)こともある。
 全般的にブルンブルンした感触ではある。ボディ剛性に関してはさすがにクローズドボディのクルマと同列に語ることはできないのだろう。
 なぜか、ルーフを取り外しているときのほうがしっくりくる(嫌な動き・音が無く、乗り心地良く感じる)。

 乗り込むとき、他車と横に並んだ時には低く感じるが、走行中には極端に低く感じない。
 目線が低い割に、スピード感が高い訳でもなく、メータを見て「あれ、こんなに出てるんだ」と思ったりする。



 幌の開け閉め、難しい訳じゃないが意外と面倒。
 ロードスターのように乗ったままパッと開け閉めできると良いなぁ。

 オープン状態でスピードを上げてゆくと、Bピラーに当たる風の音が煩くなり、60km以上でのクルージングは非現実的。タルガトップの宿命だろうけど何とかならないものか。風切り音を低減するアフターパーツでもあれば助かる。

 寒い時、リヤウインドウを開けたほうがエンジンの暖かい空気が入ってくる
 ミッドモードの温風は期待以上にありがたい
 後期型から装備されたシートヒーターも◎



 ホンダ車らしく加速は軽快
 4000回転以内、アクセル深く踏まない慣らし中だが、普通に街乗りするには十分な力はありそう。
 3~4000回転あたりでは、6気筒どころか12気筒に通じる音が聞こえる。
 動画で見たジャガーEタイプとか、ミウラとか、250GTあたり、50年ぐらい前の12気筒の、低~中回転域の粒立ち感と共通性がある。
 鼻で笑われるかもしれないが、自分には本当にそう感じられる。恐るべし直3。

 ジャガーEタイプ https://www.youtube.com/watch?v=xkG09gcIGXA
 ミウラ https://www.youtube.com/watch?v=7JLTK4HjNwk


 クラッチは繋がりに多少癖を感じた。軽なのでトルクが小さく、アクセル踏んでからクラッチつなげないとエンストしそうになる。慣れの問題だが。


 ホンダ車の例に漏れず、ハンドルは軽い。
 スポーツカーだし小径ステアリングからイメージするに、もう少し重み・ソリッド感があってもいい気がする。
 センターの締まり感ももう少し欲しい。
 前にエンジンが無いのだから、いっそ重ステでもいいのでは?

 フロントの動きは、違和感を感じるほどではないが、過去経験の中ではさすがに最も軽い。
 操舵フィールの軽さと相まって、力づくでグイグイというよりは、自然にすいすいと曲がっていく。
 よく言われているように、下り低・中速コーナーは、外側前輪に負担のかかるフロントエンジン車では無理なほど軽快で速い。




良くも悪くも突き抜けたクルマ。
現代にこんなクルマが新車販売されていたのは、確かに奇跡かも。
さすがホンダならでは。

そんな第一印象でした。
Posted at 2022/05/08 16:44:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | 直3 | クルマ
2022年01月07日 イイね!

M240i 雑感

M240i 雑感納車から9カ月を過ぎたM240iの印象


普段乗りしようと思って購入したが
好みなクルマだし、高い買い物だったこともあり
結局は溺愛気味で温存し過ぎている。


■大人しく流せばジェントル
EcoProモード時の足回りはかなり柔らかく、カントリーロードのクルージングや街乗りはサルーン的な快適さ。
ただかなりダルで抑えの効いていないハンドリングになるから
そのまま峠道に入って飛ばすと非常に危ない。
モード切り替えでいろんな顔を楽しめるのが良い。

 ■Confort
   エンジン始動後のデフォルトモード。
   街乗りにはいちばん適している。
 ■EcoPro
   アクセルに対する反応はConfort以上に鈍くなり
   1200~1300回転になればシフトアップ
   さすがにシフトタイミングは早すぎる。
   アクセルOFFでコースティングが使え、郊外路では燃費はかなり良くなり、
15km/lぐらい走ってしまう。
   コースティングは任意にオン/オフの設定が可能
   足はユルユル。
   EcoProの足+Confortのドライバビリティで郊外クルーズや街乗りしたい。
   路面の悪い高速道路ではヒョコヒョコと落ち着かない。
 ■Sports
   ステアリングは重くなり、足はConfortと比べて明確に明確に締まる。
   とはいえ、峠道ならもっと締まってほしい、と思う程度の硬さ。
   アクセルレスポンスは敏感に、中回転以上は野太いサウンドが充満
 ■Sports+
   DSCがオフになる自己責任モード。
   公道上では、Sportsとの乗り味の違いがあまりわからない。



■内装
 全く色気のないインテリアだが、イヤではない。
 軋み音のする個体もあるようだが、私のは今のところ凹凸路面を走っても殆ど軋み音は発生しない。
 内装が発する雑音は結構気になるから、このまま静かであってほしい。


■パワー感
 とにかく低速からのトルク感は充分。登り坂でも1500回転ぐらいからグイグイ加速する。3000回転までに抑えても自分的には峠道をそこそこ気持ちよく走れてしまう。
 低速から力強いぶん相対的に高回転の伸びが感じられず、敢えて抑えつけられての340馬力という感覚。
 抑えを解き放てば、新M240iやM340iの380馬力~M2Cの400馬力越えぐらいになりそう。
 高回転でのパワー・気持ち良さを望むならM2を選べ、ということだろうが、公道では340馬力でも殆ど使いようが無いから、自分としては充分。
 高回転の切れ味はRB26のほうがさすがに鋭かった。

 現行国産車の0-100km加速に当てはめてみると、RCFやLC500などレクサスの5リッターV8勢とM240iが同等、それより速い現行国産車となるとGT-R(2.6秒!)とNSX(3.0秒)、スープラぐらい(スープラはM240iと同じパワートレーンを積む事実上BMWの従兄弟車であり国産車とは言えない?)。
 もう販売していないがランエボXは3.8秒とかなり速かったらしい。




■直6サウンド
 はじめはスピーカーから音が出ているとは思わなかったが、慣れてくると、SPORTSモード以上では多少味付けされてる感じがある。でもそれほどわざとらしくなく、直6らしさもある音。
 エンジン特性からすると、高回転の雄叫びよりも、どちらかといえば低中速の野太いサウンドを楽しむイメージか。



■トランスミッション
 これまでの趣味車はずっとMTで、ハイパワーなAT車を初めて保有する。
 8速あるので、つぎつぎにシフトアップしていくリズム感は面白い。
 ただMTと違って、いざというときに瞬時にパワーをカットする動作(MTのクラッチを切る操作)ができない。
 そして自分の感覚ではAT車は(どのクルマでも)アクセルを戻しても瞬時に減速に転じないオーバーシュート感がある(0.0x秒のレベルの感覚的な話だと思うが)。
 M240iの8ATは、2~3段一気にシフトダウンしたいときに、変速動作が遅い。
 それらの組み合わせで少し怖い感覚がある。
 やっぱり自分にはMTが良かったのか、楽ちんで加速性能も燃費も良いATで良かったのか、未だに何とも言えない。





■スタイル
 全体的なフォルムは好みのノッチバッククーペ。
 白いM240iの多くはアルピンホワイト(ソリッドな白)と思われるが、こちらはミネラルホワイト(いわゆるパールホワイト)。
 やわらかな陰影の出方が気に入っているが、追加コストの割に他人からは気付かれない自己満足だろう。

 クーペにしては高い全高と短い全長で「寸詰まっている」という意見もわからなくはない。
 だが自分としては、先代~現行の4シリーズのような一般的に「流麗」といわれるファストバックスタイルよりも、凝縮感があって、Cピラーから後輪にしっかり荷重が伝わるかのようなイメージのノッチバッククーペのほうが好み。

 クルマに関心を持った頃の初代~2代目ソアラや、R30~34スカイラインはいずれもロングノーズ&ショートデッキで、特にスカイライン(33は除く)は上記のどの世代でも存在感のある太いCピラーがリヤタイヤからの力をしっかり受け止めるかのようなノッチバックスタイル。その時代に刷り込まれた感覚だと思う。
 そういう目で見ると、M240iのCピラーは後ろ過ぎる。個人的にはリヤウインドウの傾斜を少し立てて(トランクリッドを長くして)、リヤサイドウインドウを少し小さくしてCピラーを前進させたい(そうしたらスカイラインか)。

 丸みを帯び過ぎて盛り上がったルーフと、テールランプ~リヤバンパー辺りのずんぐりした感じがイマイチ。
 でもまあ、多少欠点があったほうが案外長く愛せたりもするし、NewM240iよりまとまりは良いと思える。
 車高に関しては、見た目的にもあと2cmほど下げたいし、乗り味的にももう少し固くしたい。だが純正車高でもカッコ悪くはないと思っているで、保証が効いてるしばらくの間はメーカーが仕上げたアダプティブサスの乗り味を純正状態で楽しみたい。


■今後のカスタムイメージ
 フロントリップスポイラーは装着したが、あとサイドスポイラー、リヤアンダースポイラーはカーボン柄で控え目サイズなものを装着して、下回りは整えたい。あくまでさり気なさを重視、外装はその程度までにして、シンプル・きれいに保ちたい。
 純正の黒ホイール(同じ719M)を収集中。タイヤ交換のタイミングで片側のイメージを変えてみたい。
 とりあえずメーカー保証が効いてる間は、ローダウンもECUチューンも各種コーディングも封印。
当面はノーマルを楽しもう。
Posted at 2022/01/07 22:38:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | 直6サウンド | クルマ
2021年11月11日 イイね!

S660

S66010月26日のネット記事



実用性が全くないS660は、所有できる人はそんなに多くはないと思った。

ところが今年の春先、生産終了がアナウンスされると、1年先までの生産予定台数が瞬く間に埋まって受注終了。そんなに人気車だったのか・・・


S660は、デビュー前から気になる存在だった。
コンセプトカー(といってもほぼ販売モデルと同じ)の時から気になっていて、そのことを6年前にブログにも書いた


3気筒・オープンという辺りが気にはなりつつ、割り切られ過ぎた実用性の問題と、入れ込むほど好みではないスタイリングもあって、現実的には購入したいとまでは思えなかった。
とはいえ、生産終了と聞いて「もう購入したくてもできないのか」と思うと、一抹の寂しさを感じるもの。


そんな一連の流れがありつつの、冒頭のネット記事。
こっちにも10/26の記事







本当なのか? と思いつつ、経験的にこういう話、火のない所に煙は立たない。
追加生産、あり得るのかも?という予感。
こういう時は、とにかく早く情報を集めて早く判断し早く動くことが大事(本当に買うんだったら、の話だが)。
とりあえず真偽を確かめたい気がして、記事の翌日、仕事終わりにホンダディーラーへ。

「もう何カ月も前に受注終了していて、そういう話は全くありません」

翌日も別の2店舗で同じことを聞く。
「そういう話は全くありません、もうとっくに終わってますよ」

・・・
最初に行ったお店には「もしそういう話が出たら、連絡欲しい」と、連絡先を置いてきた。

11/1、追加生産の公式発表がネット記事で一斉に広まった。
「やっぱりな」
と思ったが、記事を読むと600台のディーラー割り当て分は「受注終了前に商談していた客を優先的に受付」だと。事前に商談してないから、自分には権利が無さそう。

その日、ディーラーの若い営業マンは律儀に電話をくれた。
「この前の話、言われたとおり正式にそういう発表がありました。但し、当社全体(10~20店舗ぐらいある)で割り当ては4台しかありません」

続けて
「申し込む人は結構いそうなので、難しいと思いますが、抽選のお申込み受けられます。どうしますか?」

??早く動いたことが奏功したのか?
いや、「誰でも受け付けます」だと(この辺は販売会社によって対応が違った)。

事前に商談していなかった自分にも申込権利が与えられるのはありがたいが、誰でも申し込めるということは、それだけ競争率は高まる。

だから、まず当たるわけない。
だから、(可能性ほぼ0%と思える)ダメ元で、申込書を書いてみた。
万が一当たった場合、とりあえず置き場所はあるから。

抽選が行われたであろう日に、そのディーラーから携帯に着信があったが、気付かず。
翌日、改めて電話をくれた。


「おめでとうございます」


え?
まったく くじ運が無い自分が当たったのか?

聞いたところによると、申し込めた人だけを分母にしても、競争率は軽く10倍以上。
4台割り当てのこの販売会社は十数店舗あるが、自分が申し込んだ店だけでも20人以上が申し込んだという。
その中をすり抜けてしまったらしい。


心の準備も(当然、おカネの準備も)全くできてないのに、急にクルマ買うの?
置き場あるとはいえ、生活車含めて何台も維持大変だなぁ・・・
家族にはなんと説明しようか・・・
頭の中が混乱し出す


だけど、せっかくのこんな幸運(?)を自ら放棄すると、この先の人生、幸が薄くなりそう・・・
いつかオープンカー乗りたいとは思っていたし
「いつか」はそろそろ実行しておかないといけない年齢だし
意外と嫁は寛容だし





ということで

一生乗ることはないと思っていたミッドシップスポーツカー
この2週間ほどの急展開に乗っかり、



装備・オプションと金策を考えつつ
αの6MTをオーダー。


クルマを手に入れるときは、いつも末期モデル

おもちゃみたいなクルマだから、カラフルなのがいいと思って、はじめは濃いブルーを考えていた。
だがいろいろ見てると、いまいちしっくりこない。
S660ってチビのくせにキリッとしてるのが持ち味だと思えてきた。
ということで、最終的にはシャープに見えるプレミアムスターホワイト・パールに決定。
未だに白・黒・シルバーのクルマ3原色しか買ったことがない。
定番色になってしまうが、ホンダのスポーツカーはやっぱり白が似合う。


M240i + S660
   アルファベット1文字+数字3桁
   実用性の低い2ドア
   パールホワイトに黒の刺し色
   生産終了間近の最終型
 そんな共通点のある2台
  6気筒ターボ×3気筒ターボ
  ジェット機とプロペラ機といった感じか。
 S660のリヤタイヤはALFA155と似たサイズだったりもする。


クルマのことだけ考えれば贅沢なカーライフ
おカネのこと考えれば身の程知らずの・・・・・
でも生活が苦しくなった時には、きれいな状態で手放せば、そんなに損はせずに取り返せるクルマだろう。


納車は来春
未だ「オマエ本気か?」と脳内で自問自答が続く。

でも、いろいろ調べてるうちにS660が無性に好きになってきた。
楽しみで仕方ない。

巡り合わせ と考えるようにしよう。

~どうなることやら~
Posted at 2021/11/12 00:36:24 | コメント(1) | 直3 | クルマ
2021年08月08日 イイね!

自分にとっては理想のクルマに限りなく近い

自分にとっては理想のクルマに限りなく近い他人からは普通のクルマに見えつつ、スムーズでパワフルな直6の走りを楽しむドライバーは車内でほくそ笑んでいるアンダーステートメント性。
スカイラインやマークⅡなど古き良き時代の日産・トヨタの直6高級車に親しんだ方には懐かしく感じる乗り味と思います。
Posted at 2021/08/08 14:34:31 | コメント(0) | クルマレビュー
2021年08月07日 イイね!

M2Competition ではなく M240i のワケ

M2Competition     ではなく     M240i     のワケM240iに乗り始めて数カ月、とっても気に入っています。



F87(M2Competition)とF22(M240i)で迷って、どちらも試乗(F22はM235iでしたが)して、どうしてF22を選ぶことになったのか、その想いを備忘録的にダラダラと書き出してみたいと思います。








M2CompetitionとM240i

新車では150~200万円ぐらいの価格差があります。
インテリアやユーティリティが同じなので実用性は変わらず、そのうえで走りの装備差、それがもたらす性能差、乗り味の差、ドスの効いたサウンド、程よいカッコよさ、存在感など、いろんな「差」を考えれば、コストパフォーマンスはむしろM2Competitionのほうが高いと思えます。
リセールバリューの差もあるでしょうから、そこそこの年数で手放すのであれば、新車時の価格差は埋まるどころか逆転するのかもしれません。

そういう理屈で考えれば、M2Competitionとの比較でM240iに価値を見出す人は、かなり少ないはず=現実的に売れてなさそう。
普通に考えればM2だろ!、一般論としては異論は無く、私もそれが正解だと思うし、実際いまでもM2Competitionはかなり魅力的に映ります。


では、なぜM240iなのか?


どちらも選べるタイミングで、なぜM240iを選んだのか・・・

まず自分の車の使い方として、サーキットは走らない、ロングツーリングで使いたい、6気筒を味わいたい、ガレージに仕舞い込まずに乗りたい、という前提条件があります。
そして、車を人に見せびらかす気がない、他車と(性能やスタイルを)比べたり競おうと思っていない。



そんな自分の価値観でM2CompetitionよりもM240iが優れている点を挙げてみると、

1 公道ではM240iですら過剰性能だが、M2Competitionは更にその性能を活かせるはずもなく、実は公道での動力性能の差はそう大きくないらしい

2 公道メインと考えるとM2Competitionはタイヤにしてもブレーキにしても過剰装備で、消耗品交換コストが高そう


3 M240iはモード選択できる可変ダンパーで脚の性格を変えられる=スポーツクーペと快適サルーンの2面性(街乗り快適&ロングツーリングの疲労軽減)

4 52リッターの小さ目な燃料タンク同士、ならば燃費の良いM240iのほうが航続距離が長い=ロングツーリングで給油回数が少ない

5 AT同士で比べた場合、M2の7速DCTよりM240iのトルコン8ATのほうが信頼性が高そうなイメージがある(ランニングコスト、長期保有した場合の故障可能性の低さ)
  但し変速機に関しては、もし自分がM2Competitionを手に入れるならまだ選べた6MTにしたはず。

6 M240iは、G系BMWを先取りした、ひと世代新しいB58エンジンを搭載

7 M2は、フロントタイヤが撥ね上げた石が張り出たリヤフェンダーに当たるらしい(心が傷む)。

8 M240iは良くも悪くも特別感が無い=「アンダーステートメント性」は高い
  一般的にはデメリットと感じる人のほうが多い?


要は「好きな乗り味のクルマを肩肘張らずに気軽に乗れる」ということ。
GT-RじゃなくてタイプMということ。
M2Competitionを気軽に乗れればすべて丸く収まるのですが、気を使って過保護にしてしまいそうで、自分の性格的にムリそうです。

ほどほどのカッコよさと愛嬌が同居した小さめボディに、密かに高性能で大きめの直6を積んで、目立たず普段乗りもでき、今風の高級車っぽい装備も必要以上で、スポーティにも安楽・快適にも乗れるM240iは、「屋根が開く」を除けば自分がクルマに求める要素のほとんど全てを満たしているように思えました。
本当はM240i Cabrioletが一番乗りたいのだけれど、正規輸入されていないので、諦めてM240iにサンルーフで我慢。



「BMW乗るならせめて3からだろ!」という人もいます。クルマにステータス性を求める、見栄を張りたい、高級感を求めるならそれが正しい。カローラとほぼ同寸の2シリーズクーペではどう見ても車体700万円オーバーの車には見えないので、全く見栄は張れません。サイズ、見映え、高級感重視なら5~600万で318とか320買ったほうが確実にコスパは高いでしょう。



でも私の場合は「BMW乗るなら直6だろ!(V12も可)」という思い入れがあります。人にどう見られるかは関係なく(むしろ目立ちたくない)、エンジンの味わい重視。
価値観・好みの問題ですから、3発、4発、8発、10発のBMWに乗ってる人に対して異論を唱えるつもりは全くありません。むしろ自分のようなひねくれ者は少数派でしょうから。


「resale value=売る時の価値」=誰か他人から見た場合の価値ではなく、「value for me=自分本位でクルマの活用方法を考えた場合の価値」を最大限に優先して、じっくりクルマ選びを楽しんでみた結果として、M240iを選択したのでした。


F22のマイナー度

F22デビュー時のM235iは注目モデルでしたが、M2クーペ登場以降は陰の存在となり、でも廃止されずにエンジン換装までしてマイナーチェンジ。
240になってからは完全にマイナー車。限定車でもないのにけっこう珍しいクルマに。
自分の活動エリアでは235も含めて2シリーズクーペは珍しいというか、つい最近までディーラーの車以外でF22は見たことがありませんでした。


そして、新型2シリーズクーペのスクープも見てから注文した私のは、240の中でも更に極少と思われる最終型。末期モデルフェチなんです。

F22乗りでも知らない人が多いのではないかと思いますが、じつは2020年6月以降は型式が変わっています(みんカラの車種の選択肢にも出てこない「3BA-2J30」)。
排ガス基準やWLTC燃費表示の関係らしいですが、新たな型式認定の手間コストをかけてでも、2シリーズクーペの販売を最後まで継続してくれたインポーターに感謝。

外観上は、最近のM Performanceモデルのシンボルカラーであるセリウムグレー(あまり好みじゃない半光沢のブロンズカラー)をあしらったグリル枠やエンブレム、ホイールなどと、黒いドアミラーが識別点。



間違い探しレベルで良ーく見れば、テールランプも「ブラックライン」と呼ばれるそれ以前のモデルとは微妙な違いの第3のデザイン(よーく見ると、白丸部分が黒っぽいのが最終型の微かな特徴らしい、M2Compも同様)。


外観の細かい変更はあれど、燃費値が悪化した以外にカタログ上の性能差は無く、最終型に何ら特別な「価値」も「優位性」も無いけど、珍しい存在であることは間違いありません。


ほんの少しだけ自分好みに仕立てて、大切に乗っていきたいと思います。

結局はガレージ保管、雨天未走行の過保護ちゃん、いまのところ。
Posted at 2021/08/07 22:26:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | 直6サウンド | クルマ

プロフィール

「[整備] #155 エンジンオイル・オイルフィルタ交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/1397449/car/1024578/8205424/note.aspx
何シテル?   04/27 19:27
荒々しくも滑らかで、力強さとせつなさが入り混じり、重厚で品がある6気筒の響きに心を揺さぶられます。 だから四輪初愛車のR32スカイライン以来30年以上、6...
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[ホンダ S660]SHIBATIRE / シバタイヤ G23 
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