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2013年09月08日 イイね!

Audi R18のLEDヘッドライト

Audi R18のLEDヘッドライト ルマンの画像を見るとAudiR18e-tronのLEDは他の車に比べ桁違いに明るいと感じましたが、調べてみるとHIDを使う一般的なレースカーの照射距離が3~400m(市販車はLo80m/ Hi200m程度)のところ、R18のライトは800m以上の照射距離と群を抜いた明るさのようです。
市販車レベルでもハロゲンからHIDになったときに桁違いの明るさに感動したものですが、HIDの倍の明るさを持つとは凄い進化です。


 ヘッドライトの進化についてですが、光源に対し背後にリフレクターをつけ照射範囲拡大するだけだったのが、ガラスカバーにレンズカットを付けることによって配光を制御(光源→リフレクターで照射範囲拡大→レンズカットで配光)するようになり、長らくこの時代が続きました。

 80年代後半に大きな変化が生じます。
 一つはマルチリフレクターの登場。
これはレンズカットの機能をリフレクターの造形で行えるようにしたもので、カバーの透明化が可能になりレンズカット透過で生じる光量減衰がなくなり、またガラスカバーにレンズ効果をもたらす厚みが不要になったことで光量UP,軽量化,カバーデザインの自由度UPなどの進化がおこります。
つまり(光源→マルチリフレクターによる照射範囲拡大+配光) となりカバーは単に覆いとしての機能をもつのみでよくなりました。
 もうひとつはプロジェクター式の登場。
これは外観は小さなレンズのみで奥に光源とリフレクターを内蔵し、配光特性が実現されています。しかし従来のライトと大きく異なる構造であったことや当時の光源の性能面から、マルチリフレクターより先に登場したもののすぐには普及しませんでした。その後HIDなどによる光源性能の向上もありますが、デザインからライトの小型化が必要とされたことや可変配光が可能であるなどからこの方式が現在主流になっています。

 これらの進化により大型リフレクター・ガラス製ヘッドライトレンズが不要になり、軽量化・衝突安全性・デザインおよび空力面で要求される複雑な造形が可能などの理由から樹脂製に変わっていきました。
 ライトカバー樹脂化はコストダウンではありません。ガラスである必要がなくなったからです。
リトラクタブルヘッドライトがライトの小型化で空力向上可能になったため消えたのと同じ理由です。

 樹脂=コストダウンというものもたしかにありますが、レカロにしてもインマニにしても軽量化や機構の複雑化により樹脂化を必要としただけでけっしてコストダウン目的ではないものも多々あります。
現行上級車のヘッドライトユニットAssyには高度な機能を搭載しコストはかかっており、設計思想も構造も全て異なるので一概には比較できないものの、旧時代のAssyよりはるかに性能も値段も高いです。

 雑誌の受売りや偏見ではなく、その背景や実際にそれらの構造を目にするなどよく知っておかないと。
Posted at 2013/09/08 22:24:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記

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2002年~500E(92')に乗っています。 2013年11月 AMG6L(正確には5,956cc)エンジンに換装。 500Eに関する情報、流用できるも...
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