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2022年01月14日

オールシーズンタイヤの燃費

オールシーズンタイヤの燃費
 カングーのタイヤをオールシーズンタイヤ(MICHELIN CROSSCLIMATE+)に替えて1年が経ちました。

 1年間乗ってみて乗り心地に関する大きな不満は無し。走行中のノイズがENERGY SAVER+と比べてほんの僅か大きくなった気がしますが、カングーに過度な静粛性を求めていないのでこれも問題なし。ウェット性能も1年間運転していて気にならなかったので問題なし。(雨の高速道路でも不安を感じませんでした)
 履き替えた直後は低速時のステアリング操作で少しだけコシの弱さを感じることがありましたが、これはすぐに慣れました。(大昔のスタッドレスタイヤのようなグニャグニャ感ではなく十分許容範囲内の挙動です。)

 では本題の燃費の話に移ります。オールシーズンタイヤを検討している方は気になるのではないでしょうか?

  結論・・・・ 明らかな優位差は認められませんでした。

 私のカングーは2011年8月に納車され、その1年後の2012年8月から給油の度に燃費に関するデータを記録しています。(例外はリコールで燃料タンクを交換した時と故障したフューエルポンプを交換した時)
 燃費の計算方法はいわゆる満タン法。ノズルの自動ストップが掛かった時点での給油量を燃料消費量としています。走行距離はカングーのトリップメーターの値を用いて計算しました。一応オンボードコンピューターでも燃費が表示されますが、給油量とトリップメーターから求めた燃費との差が大きいので、こちらは参考程度と考えています。(若干良い値が出る)

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 これは2012年8月から2022年1月まで約10年間の全燃費データ175回分です。平均速度との相関が高いのでグラフにまとめました。
 平均速度が大きいほど燃費が良い傾向が見られますね。対してストップ&ゴーを繰り返して平均速度が小さくなると燃費が悪くなるのは想像に難しくありません。

 平均燃費と平均速度の関係は30km/hまでリニアな相関がありますが、平均速度が30km/h以上になると傾きが寝てきて燃費の伸びが緩やかになります。速度が上がり過ぎると空気抵抗の影響が顕著に表れるのか?それともローギアードなギア比によるエンジン回転数の限界か? (詳しい方教えてください。)

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 続いてこのデータをタイヤ別に色分けしてみました。これでタイヤの種類と燃費の関係がわかるはずです。
 平均速度が同じなら上に行くほど燃費が良いことになります。このグラフを見ると概ねスタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤ、ノーマルタイヤの順で燃費が良さそうです。
 ただこの結果には注意が必要で、季節要因を考慮する必要があります。スタッドレスタイヤは冬だけの使用であるのに対し、ノーマルタイヤとオールシーズンタイヤは夏も使用します。夏と言えばエアコン。これが結構燃費低下に影響を与えます。
 つまり、スタッドレスタイヤの燃費が良いのではなく、エアコンの多用による夏場の燃費低下を含まないため、燃費の悪いデータが少ないというのが本当のところだと思います。


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 次にノーマルタイヤとオールシーズンタイヤの比較を示します。単純にするためにノーマルタイヤだけで過ごした2020年とオールシーズンタイヤだけで過ごした2021年のデータを比較しました。走行距離は2020年が6,853km、2021年が7,130km。(ウイルス蔓延に伴う外出自粛の影響で走行距離が伸びていませんねw)

  2020年 ENERGY SAVER+ (ノーマル) 4年目
  走行距離 6,853km 燃料消費 649L 平均燃費 10.6L/km 平均速度 31.4km/h

  2021年 CROSSCLIMATE+ (オールシーズン) 初年度
  走行距離 7,130km 燃料消費 697L 平均燃費 10.2L/km 平均速度 26.3km/h

 平均燃費の値はノーマルタイヤの方が若干良いですが、平均速度(の平均値)が高いことが影響していると思われます。またノーマルタイヤの方は4年目なので厳密には摩耗を考慮しなければなりません。タイヤサイズが195/65R15なので、仮に5mm摩耗していたとすると距離計は実際よりも約3%長くカウントされる計算です。(実燃費よりも計算上の燃費が約3%良くなります)
 その他、クルマのメンテナンス状況、搭乗者数、荷物の重量、天候、路面状況、渋滞の有無、タイヤの空気圧・・・etc 燃費に影響を与える要素は数々ありますが、すべての条件を合わせて比較することは難しいため、長期運用して傾向を比較するのが現実的です。

 これからも継続して記録を取りますが、今のところオールシーズンタイヤに替えることで気になる程の燃費の低下は無さそうです。(機会があれば雪上の走行性能も試してみたいですね~)

ブログ一覧 | カングー | 日記
Posted at 2022/01/15 22:16:34

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この記事へのコメント

2022年1月16日 20:02
こんばんわ~

いやぁ膨大な量のデーターと分析で説得力ありますね!

私もPIRELLI Cinturato All Season Plus履いてますが、MICHELIN ENERGY SAVER+と比較しても燃費的には優位な差は無いという結論です。

Cinturato での関東近郊スノーエリアでの雪道走行は全然問題無しでしたよ。

CROSSCLIMATE+はCinturato より雪道性能も良さそうな感じなので、関東近郊のスノーエリアの雪道であれば問題無いのではと思います。

ノーマルタイヤに比べると舗装路の性能が低かったり減りが早いのかもしれませんが、ノーマル、スタッドレスの2組保有して交換の手間を考えると関東近郊に住んでいる限りはオールシーズンタイヤ以外のチョイスは今後無いのかなと思っています。

CROSSCLIMATE+での雪道走行の機会があればレビューお願いします!

ではでは~
コメントへの返答
2022年1月17日 11:57
こんにちは。
コメントありがとうございます。

カングーに乗り換えた当時は新潟で生活(単身赴任)しており、スタッドレスタイヤの恩恵を最大限授かりました。
その後、関東平野のはずれに戻ってからも冬キャンプやスキーで役に立ちましたが、最近はその機会も減り、冬場でもドライ路面ばかり走ることに・・・
そこでスタッドレスタイヤの寿命が来たタイミングでオールシーズンタイヤに替えたのでした。

心配していた燃費の悪化については、タイヤ以外の要因が支配的なので、少なくとも私にとってはデメリットではありませんでした。耐久性については今後継続して観察します。

kuta.さんはピレリなのですね。このジャンルは海外ブランドが先行している印象ですね。

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「鉄砲木ノ頭・三国山・大洞山 http://cvw.jp/b/1418295/48331270/
何シテル?   03/24 21:25
ハンドルネームはフランスの偉大な自転車レーサー”Laurent Fignon”から頂戴しました。 これまでカングーに荷物を目いっぱい詰め込んでオートキャンプを...
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