奥多摩主脈縦走路といえば、東は雲取山から西は瑞牆山まで繋がるロングトレイル。
途中には甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、金峰山などの名峰が連なる憧れのコースです。
一般的には西の瑞牆山荘からスタートして東のJR奥多摩駅をゴールとする方が多いようですね。(全体として下り基調になるため)
全行程を制覇すると70km近く歩くことになるので、今の自分の実力だと4泊5日が現実的なところ。(スケジュール的に難しいな・・・)
そこで今回は途中の甲武信ヶ岳から瑞牆山荘まで2泊3日のテント泊縦走に挑戦してみました。
【1日目】 9/29(金) 西沢渓谷入口~甲武信小屋
今回は縦走なので自家用車は使わず公共交通機関を利用しました。
JR中央本線・山梨市駅から市営バスに約1時間乗車して西沢渓谷入口まで。(バス運賃:900円)
終点の西沢渓谷入口バス停にて。紅葉シーズン前の平日だと10:10着が一番早い到着です。
5月末に来た時は甲武信ヶ岳まで「徳ちゃん新道」を歩いたので、今回は「近丸新道」を使います。
かつて採石場があった名残でトロッコ軌道跡があります。近丸新道はいくつか崩落個所があって少し荒れ気味。
こちらは火薬庫跡だそうです。
こんな白い石がたくさん落ちていました。
近丸新道と徳ちゃん新道との合流点で小休止。ザックの重量は約15kg。急坂が体に堪えます。
晴れ予報が出ていたのにこのありさま。ここから富士山や広瀬湖が見えるはずだったのに・・・
木賊山(とくさやま)に到着。この先に見えるはずの甲武信ヶ岳の勇姿もガスの中。
4か月ぶりの甲武信小屋。この日のテントは5張でした。(テント泊:1,000円、水:100円/L)
【2日目】 9/30(土) 甲武信小屋~国師ヶ岳~大弛小屋(大弛峠)
前日の夕方からパラパラと雨が降りはじめ、明け方になっても厚い雲の不安定な天気。日の出時刻を過ぎてもなかなか明るくなりません。ちなみに気温は一晩中11~12℃程でした。
雨に濡れて重くなったテントを撤収して甲武信小屋を出発します。
15分ほどで甲武信ヶ岳のピークに到着(2,475m)。例によって展望なし。先に進みます。
小雨の中、湿った樹林帯をひたすら進みます。雨音以外の音が聞こえない静かな山行となりました。
跨いで越えるには高く、リンボーダンスでくぐるには低いやっかいな倒木の連続。地味に体力を削られます。
国師ヶ岳までの5時間ですれ違ったのは3人だけ。ほぼ一人旅。まあこんな天気ですからね。
国師ヶ岳(2,582m)にたどり着きました。例によって眺望なし。ここからハイカーさんが増えてきました。(でもこの季節の土曜日としては少なめ)
次は少し寄り道して北奥千丈岳へ。奥秩父最高峰(2,601m)なのにイマイチ知名度が低いように感じます。
大弛小屋のテント場で寝床を設営したら遅めの昼食。
小屋で幕営の手続きをしているとき管理人さんが翌日の天気を心配していました。なんでも20~30m/sの予報が出ているらしい・・・ 果たして無事に下山できるのか?
ラジオで気象情報を集めるも『大気の状態が不安定』を繰り返すばかり。そんな事わかってるつーの。 雨量は?風速は? 結局天気はどうなの?
【3日目】 10/1(日) 大弛小屋(大弛峠)~金峰山~瑞牆山荘
不安なまま迎えた3日目の朝。雨と風は一晩中続いたものの、管理人さんのアドバイスで樹林帯にテントを張ったので、風の影響を受けず熟睡することができました。
風雨は朝になっても止まず・・・ もう一日待機して天候回復を待つか迷っていたところ、急に風が弱まってきたので山行を決断。(無理だと思ったら引き返す前提で)
お世話になった大弛小屋。
こんな天気なのに大弛峠の駐車場には車両がいっぱい。さすが人気の山域ですね。
レインウェアを着て最終日を頑張って歩きます。
五丈石(五丈岩)
ここから先は岩稜帯
山梨県側(左側)が切れ落ちています。(ガスで下の方が見えず、絶壁の恐怖感が無かったのは良かったのか悪かったのか?)
鎖場は3か所。雨に濡れて滑りやすかったので助かりました。
富士見平小屋に到着。ゴールまであと少し。赤コーラ購入。
瑞牆山。このあと道を間違えて15分ロスするという失態。
瑞牆山荘。目の前にバス停があります。バスが来るまでの1時間こちらでコーヒータイムにしました。
美味しいコーヒー。(実はこのあと缶ビールを追加w)
山梨峡北交通の路線バス。日曜日の午後2便目なのに乗客は4人。やはり雨の影響か?
みずがき山荘から約1時間半でJR韮崎駅に到着。(渋滞のため5分遅れ) 運賃は2,100円。
予定していた列車に乗車することができました。甲府から八王子までは特急あずさに。お~快適快適!
GPSのログによると、合計距離:28.1km、累積標高(上り):2807mとのこと。
今回はテント装備に悪天候が重なってコースタイムがガタ落ち。それでも無事に下山できて良かった~
自分にとっては修行のような山行となりましたが経験を積めたので良しとします。
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山登り・ハイキング | 日記
Posted at
2023/10/05 12:48:07