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2016年05月15日 イイね!

初夏の情景 -美瑛-

初夏の情景 -美瑛-この季節に
この場所を訪れたのは
はじめてのこと。

その情景が
ここまで 美しいもの だとは
思ってもみませんでした。


ラベンダーをはじめとした 花の季節 には
まだ少し早い5月初旬。

この地を訪れる人は
意外と少ないように思います。

丘と空


あるのは
ただ空と丘だけ… ですからね (^_^;)

赤屋根のある景色



それでも
その空と丘だけの景色は
空にたなびく雲と
丘に育つ命の芽吹きによって
心に残る情景へと変わっていくのです。

その丘に立って感じるもの。
それは…

風の音。

初夏の整列



牧草の匂い。

丘の守人



揺れる木々。

ひとり佇む



空の色のうつろい。

いくつもの空色



湛えられた水。

青き水



あまりにも 心地よい情景 が
現実にいながらにして
別世界に来ているかのような
そんな心持ちにさせてくれるのです。



この地の
冬の記憶は白と青。

それは 荘厳な世界 で
自然の力をまざまざと見せつけながら
心洗われるような情景。

空は広く


それに対して、
初夏の印象は緑と青。

雲は流れて


それは 心地よい世界 で
人の営みと自然の理の調和を表しながら
心をほぐしてくれる情景。

“あるがまま何も考えなくていいんだよ”

そんな言葉が
聞こえてくるようでした。


人の営み



そもそも
今回の旅のキッカケは 北の大地の桜 を
撮りたいと思ったから。

北の大地に咲く桜


新緑と桜色の出会うところ



桜は満開…

というには
少し早かったのですが、

青空に咲く


それでも
カメラを持って こんな素敵な場所 にいると
時間は あっ という間に過ぎていくもので


やさしさ色の世界


ピンクのバンビ


ひかりの礫


みつける情景すべてを
カメラに収めないと もったいない と
思ってしまうような

はるのひかり


足もとの空色


たんぽぽのざわめき


そんな 情景ばかり 見つけてしまい

やすらぎの場所


お腹を満たそうと
お気に入りの場所で休憩していても

美瑛の恵み


その時間ですら
なんだか 惜しい と思えるほどなのです。



そんな今回の小旅行で
心に残った いちばんの情景 は
マイルドセブンの丘の辺り。

初夏への坂道


この坂道の
反対側に車を停めたところから
始まります。


草原を風が通り抜けていく…


それを実感として
感じたのは はじめて で

風の姿


それに 心が震える のを感じながら
見上げた 丘の稜線 には
逆光のなかで
風に揺さぶられながら並んでいる木々。

空に揺れる


それだけでも十分に美しい情景であるのに
丘の反対側にまわってみたら
そこに在ったのは息を飲むほどの情景。

大地と空と雲と


それは
大地の緑と 空の青と 雲の白が織りなす世界。

こんな世界が現実に存在すること自体に
思わず感謝してしまいました。







夕日の時間になると
この日のその時間を過ごす場所を
決めなくてはなりません。

たくさんあった候補から
居座る場所は
やっぱり ここ に決めます。

夕日射して


その選択は
間違いではなかったようで
その時間になって訪れたのは
美しい彩りの世界。

ただ…
夕闇へと向かう時間になると
結構な寒さで

夕日に佇む


太陽が沈んでしまうと同時に
退散することとなりました。

夕闇のはじまり




そして、夜。

気温はさらに低下して
車についている温度計は 2℃ を表示します。

さらには風も強く吹くものだから
とても長い時間の撮影なんて出来やしません。

木々の願い


何枚かシャッターを切って
早々に引き上げることになるのですが
それでも宿に帰り着いたのは
日付か変わってから(笑)

灯火の木


なんだかんだ言いながら
撮影三昧な小旅行なのでした。



美瑛で過ごした初夏の1日。

あまりに充実していて
ちっとも飽きることなんかなくて
楽しい時間でした。

美瑛への想いは深まるばかりです。



【本日の一枚 〜絵本の世界〜 】



今回は
いつもの 日帰り弾丸ツアー とは異なり
1泊2日の小旅行でした。

当初は
2泊3日の予定の予定だったのですが
3日目に抜けられない会議が入ってしまい
泣く泣く
ひとりだけ先に離脱したのです。

ひとりだけ… (*^^*)

そうなんです♪

今回は珍しく ひとり旅 ではなく
たくさんの仲間たちと一緒に
美瑛を訪問してきました。


写真という趣味を共有している
仲間たちとの旅は
時間の使い方というか 行きたい場所というか
そういうものが自然とシンクロしていて
気兼ねなく過ごせるのです。

もちろん
撮りたいものは 微妙に違う のですが、
美瑛に連れ出してしまえば
こっちのもの(笑)

みんなも満足してくれたかな??

少なくとも
私は満足… というか
もっともっと
この場所が好きになってしまいました。

次はいつ行こうかな (*^^*)
Posted at 2016/05/15 15:01:20 | コメント(11) | トラックバック(0) | わざ撮り | 日記
2016年02月22日 イイね!

静かなる世界 -美瑛の丘-

静かなる世界 -美瑛の丘-今年も 懲りずに やってしまいました。

美瑛への弾丸ツアー♪



これで 冬の美瑛 は
4年連続。

“さすがに飽きるかな…”

そんな予想をしていたのですが、
生憎の 曇り空 だったのに
ギリギリまで撮影する有様… (^_^;)

また来年、
今度は お泊まり で行きたいと思っています。

許してもらえれば… ですが(笑)


未明の羽田空港


この日の出発は午前5時。
羽田空港までは Pirelli でびゅん♪
いつものように 6時40分羽田発の
ANA便で旭川空港に向かいます。

8時25分。
順調に旭川空港に着いたのですが、
レンタカーの march を受け取る頃には
晴れの時間 は既に終わっていて
そこにあるのは白の世界 (*_*)

これまでの美瑛訪問のなかでは
間違いなくワーストのコンディション です (๑•̆૩•̆)


ところが
こんな天気でも 撮りたくなる情景 には出会えるもので、
美瑛に向けて march を走らせていると
空に 光のリングを伴った太陽 を見つけます♪



その情景に
思わず 合わせる被写体 を探して
本日の撮影活動の開始です (•̀ᴗ•́)و ̑̑

太陽のリング


車から外に出ると冷たい空気。

思いっきり深呼吸してから
まずは 3本の木 に向かいます♪


やっぱり…
というかなんというか (*^_^*)
相性がいいんでしょうね。

さっきまで雲に閉ざされて
白の世界だったのに
空が俄かに青を帯び始めます♪

薄青世界


まさに
美瑛から私への贈り物 ♪

この場所との不思議な縁を感じるのでした。


このあと
近くにある 哲学の木 に立ち寄って


【謝罪について】

この箇所には 哲学の木 を撮影した写真を載せていました。
私は迂闊にも 撮影禁止 となっていることを知らずに
去年と今年と撮影をしてしまっています。
関係するすべての方に謝罪したいと思います。
哲学の木は いろいろなご事情から既に彼の地には存在しません。
その責任の一端は自分にあると自覚し深く反省したいと思います。
本当に申し訳ありませんでした。


宛てもなく走って
気になった場所で車を停めては
撮影を楽しんでいると

雪道の行方


薄雲がやってくる


世界はまたもや
白に閉ざされた 静かな世界 へと
帰っていきます。


なので、
撮影からロケハンに切り替えて

道の途中で


夕闇の手前の時間のような
好きな色合いを見ながらのドライブ♪


四季彩の丘のハートの木。
美馬牛小学校の三角校舎。

これまで撮ることのなかった 被写体候補 を
この目と足で確認してまわります。


とはいえ、
太陽が隠れてしまうと 情景が単調 となって
そこのあるのは静かすぎる世界。

さすがに
寒さが身に沁みてきて… (^_^;)

Valore


はい。

少し早いけどランチタイムです♪

午前中の撮影を
すっぱりと諦めての行動ですが、
ひとり旅は気楽なものです。

記念写真


選んだのはイタリアン。

予約の電話をすると
開店時間の 11時半 なら席があるとのこと。

それに間に合うように…
と March を走らせるのですが
速く走りすぎました(笑)

到着したのは 11時 (^_^;)

開店前


しょうがないので
店のまわりで撮影タイムです… な〜んて
すべて計算ずくの行動だったりして(笑)

白樺の約束


どんな場所でも初めて行く場所ならば
カメラと一緒に楽しめる自信だけはあるのです(笑)


電話での当日予約はパスタランチのみ。
でも、おひとり様 には十分です。







どれも美味しかったのですが、
パンの味が とっても印象的 でした♪



実はこの日。

撮影仲間のみんなは別行動で帯広に行ってて
LINEを使って画像や文字で連絡を取り合います。

ひとり旅でも
そんな 連帯感 が私を寂しさから救うのです。



そして、
お腹が満たされたところで気を取り直して
午後の部がスタートです♪

最初は
セブンスターの木のあたりで
丘全体を俯瞰することに。

白に静か


去年の夕方に
最後の夕焼け空を楽しんだ場所ですが、
今年は期待できそうもありません。

なので、
他のポイントを探そうと
旧マイルドセブンの丘に回ることに。


そこで
ようやく撮影意欲が戻ってくる情景に出会います。

魔法の杖で


それは太陽の復活。


その丘にて


薄い青空こそ一瞬で消えてしまったものの
薄雲を通して降りてくる 太陽のひかり は
淡くてやさしい穏やかなひかり。

ひかりをその手に


雪丘を登りゆけば


こんな曇り空であっても
幸せな気持ちになれる情景があるなんて
やはり 美瑛という場所 は
私にとって 特別な場所 なんだと思います♪


こうなると欲が出てきて
行きたくなるのは 3本の木 のところ♪

太陽が隠れてしまわないうちに…と
march を飛ばします。

降りてくる


間に合った (•̀ᴗ•́)و ̑̑


ここの情景が
やっぱり一番好きかな… (*^-^*)

ここから受け取った イメージ を
できるだけ表現しようと
カメラの設定を変えては撮り続けます。

一筋の


それは
なにものにも代えられない
私にとっての至福の時間なのです。

時 満ちて


このまま
ここに留まり続けようかとも思ったのですが、
まだ クリスマスツリーの木 のところに
行ってないことを思い出して動くことを選択します。

その場所は すでに身体が覚えていて(笑)
迷わずに到着です。

ほのかな太陽


ここ クリスマスツリーの木 のところも
やはり白一色の世界。

静けさだけに満たされていました。



それから
この日の夕方を迎える場所にしようと決めていた
マイルドセブンの丘に向かったのですが
太陽は再び 雲のなかへ。

隠れるとき


それを見届けると
素直に 今日はこれでお終い という気持ちに。


撮りたい情景に出会えて満足したからでしょう。
今度は食欲です(笑)

ということで、
まずは美瑛で気になっていた
パン屋さん bi ble に立ち寄ります。



入ると
洋風の囲炉裏に炭火がおこされていて
居心地が良さそう♪

テイクアウトで買って帰った
美瑛の小麦だけで作ったハード系のパンが
とっても美味しかった (๑´ڡ`๑)


それから
ちょっと距離があるので躊躇していた
ふらのデリス というケーキ屋さんに
向かいます。



ここでは
仲間たちへのお土産を調達して

一人前です (^^;


おやつを食べてから(笑)

あとは 真っ直ぐ
旭川空港へと帰るつもり…だったのですが (^_^;)
帰り道に すっかり暮れた空を見ていたら
ふと思いついて
午前中にロケハンしていた美馬牛小学校へ♪


そこに来てみれば
薄雲が広がる空には 朧三日月 が見えたり隠れたり…

朧三日月


午後6時を少しまわったくらいなのに
すでに学校に子供達の姿はなく
あるのは 静けさ だけ。

雪の学び舎


その イメージ があまりにも
クリスマスの夜を思い起こさせる情景だったものだから
それに相応しい場所も見たくなってしまい
さらに寄り道が続くのでした (^_^;)

クリスマスの夜のように


かつて仲間とともに訪れた情景。
あまりの寒さに ひとりで来ることはない と
思っていたのですが慣れとは恐ろしいものです(笑)

月夜の街あかり



こんなふうに結局は
時間ギリギリまで撮影を楽しんだ私。

今年も 楽しい時間を美瑛の丘から
貰えました♪

そんな 美瑛の丘 に
山場なのに休ませてくれた仕事仲間に
受験の真っ最中なのに許してくれた家族に
感謝したいと思います。

ありがとう (*^_^*)


【本日の一枚 〜スノーマジックファンタジー〜 】



今回の旅は
march で 214㎞ 走行したのですが
そのために使ったガソリンは たった11リットル…
Pirelliでは考えられない数値です♪

帰ってから
Pirelli のハンドルがやけに重く感じました (^_^;)


今回は備忘録。
費用と装備を記載しておきたいと思います。
参考に… する人はいないですよね(笑)


▶︎費用◀︎
航空券 : マイル使用につき 0円
レンタカー : 5,380円(免責0特約含フル保険付)
ガソリン代 : 1,243円(113円×11ℓ)
駐車代(羽田) : 1,500円
高速代(横浜羽田間) : 1,640円
この他に 昼食 カフェ お土産

▶︎装備◀︎
スノーブーツ(キャラバン)
雪山用パンツ(ノースフェイス)
ハイネックヒートテック(ユニクロ)
カシミアセーター(ユニクロ)
ダウン(スノーピーク)

▶︎持ち物◀︎
カメラバック(レンズ3本)
トラベル用三脚(マンフロットbefree)
財布・携帯


カバンひとつで気軽に楽しむこの旅。
やめられそうにありません(笑)
Posted at 2016/02/22 22:22:19 | コメント(11) | トラックバック(0) | わざ撮り | 日記
2015年09月26日 イイね!

北の大地から -終章-

北の大地から -終章-北海道は 帯広から美瑛まで
仲間と旅した 長い長〜い報告 も
今回で最後 (๑′ᴗ‵๑)

計4回もの Blog に
おつきあいいただいたみなさま (*^_^*)
ありがとうございました。


最終回の今回は
帯広の森と糠平湖の森 で見つけた
私色の世界♪

ひと珠の


花忍者


なにも北海道に来てまで こんな絵 を
撮らなくてもいいものを…

と言われてしまいそうですが(笑)
そんな絵をもって 結び とするのが
私らしいと思うのです (*^_^*)


豊頃町のハルニレ



まずは帯広。



ここは
あの 六花亭 の経営する森で

バターサンドの気持ち


序章において
予告として載せたレンゲショウマは
ここ 六花の森で見つけたもの。

雨のランプ


雨がものすごく降っていたので
早々に 辞去 することになるのですが、
見つけた 私色 はたくさんあって、
その中でも…

雨粒の糸


紅色ファンタジー


こんな感じの 雫の世界 に
捕らえられてしまう 私 なのでした♪


帯広では このほか
偶然 通りがかった この駅舎 に
立ち寄ります。

幸せの駅


祈りのあと


みんなが駅舎に夢中になる頃、
私の興味は その道端♪

不死鳥のように


雨に負けないっ とばかりに
精一杯 揺れている秋桜 を見つけてしまったら、
撮らないわけにはいきません (*^^*)

雨の情景


雨が降るなか… だからこその情景。

金魚鉢


雫界


雨だというのに
なぜだか楽しいと思う気持ちが どんどん と
膨らんでいくのです。



そして、糠平湖周辺。

アーチ橋梁のうち
一番奥にある 十三の沢橋梁 は特に美しいアーチ橋梁で

いにしえの森


それがあるのは、
林道の奥まで車で乗り入れてから
歩かないと辿りつけない
隔絶された場所。

轍のあと


だからなのでしょう。

ここを撮った写真を見たことがなかったので
みんな 夢中 になってしまうのでした。

渡れない橋


私は…

といえば、
いつものように 早々に 飽きてしまいます(笑)

最初は
秋を探そうとしていたものの…

秋色はじめ


一枚の秋


手持ち無沙汰で
あちこち ウロウロ した挙句、

紫の的


零れるとき


またもや 雫の世界 に
ひとり夢中になるのでした(笑)

水の実



そこからの帰り道。

今は使われていない
古いホームのある場所に立ち寄ります。




そこは
野の花が雫と戯れる 天然の花園 で

森の宝石


今度ばかりは
みんなして 雫の世界 に捕まるのでした♪

滑り台は順番待ち


あなたへ




この森に住む 小さな妖精 と
出逢えた 気分です(๑′ᴗ‵๑)



糠平湖の辺りは
かつての賑わいが 過去のもの と
なっているようで

バンビ♪


街中でも普通に鹿を見かけるくらい
自然と人間生活がシンクロしています。


人の場所として拓いた場所であっても
役目を終えたならば自然に返すべきなのかも
しれませんね。


【本日の一枚 〜タウシュベツの神さま〜 】



この 本日の一枚 は
タウシュベツ橋梁で撮ったもの。

虹の情景に 出逢う 少し前に
無意識に撮った一枚ですが、
現像していたら浮かび上がってきて… (^^


今回の旅の目的地である糠平湖周辺には
小さき妖精や天を駆ける神さまが棲んでいたとしても
おかしくない場所でした。

人の住む すぐ側で
こうして 自然の化身ともいえる者たちに会えるなんて
なんて 素晴らしい場所 なんでしょう。

この地のように
人と自然が共に尊重しあって生きていけたなら
どんなにいいだろう…

そんなことを 最後に思った旅となりました。


いい旅を一緒に過ごした仲間たちに
化身を遣わして歓迎してくれた北の大地に
最後まで読んでいただいた皆さまに
心から感謝したいと思います。

みんなみんな ありがとう♪
Posted at 2015/09/26 19:25:25 | コメント(11) | トラックバック(0) | わざ撮り | 日記
2015年09月22日 イイね!

遺したい情景 -タウシュベツ橋梁-

遺したい情景 -タウシュベツ橋梁-1939年。

その橋が 架けられた のは
そんな昔。

仲間内の TATさん が
どこで見つけてきたのか
この橋を 見てみたい と言い出したのをキッカケに
わざ撮りの 目的地 となったのでした。


タウシュベツ橋梁


タウシュベツ橋梁は
廃線となった 士幌線 の橋梁として架けられたもので、
ダム建設に伴い1955年に線路は撤去。
コンクリート造りの橋梁だけが残されたのです。

今でも
タウシュベツ川の河口付近に存在してはいるものの
秋から冬にかけてダム湖に水没し、
冬から夏にかけては水のないところに立つので、
橋としての 勇姿 が見られるのは
僅かな期間だけ (*^_^*)

そんな幻のような橋を 橋として 見ようと
時期を合わせて出掛けてきたのでした♪

川にも命


今回 訪れた糠平湖付近 には
実は たくさんのアーチ橋梁 が残されていて

第4音更川橋梁


タウシュベツ橋梁以外のアーチ橋梁群は
北海道遺産に登録されています。

しかし…
立地が悪いことを理由にタウシュベツ橋梁は
保存対象外… (^_^;)

そのため 手入れなどされず
普段あまり人が足を踏み入れない場所で
朽ち果てていく運命となったのです。

滅びの情景


立地が悪い…

ということはすなわち
その場所に行くこと自体が 困難 ということで

一般的には
少し離れた 展望台 から
眺めることとなります。

展望台から


が、しかし。 ( ̄O ̄;)

そんな絵で
納得できる 人たち ではない訳で… (^_^;)

案の定、
ヒグマがお住まいになられている 場所 に
足を踏み入れることとなるのです (>_<)


(iphone撮影)

森に入るための鍵と通行証は
帯広の街から程近い
森林管理局十勝西部森林管理署東大雪支署で
貸していただきます。

鍵のかかったゲートを越えて林道を4Kmも進むと
車では乗り入れられない小道に出るので
そこからは徒歩。

森のなかへ


熊除けの鈴を鳴らしながら歩いて
ようやく その場所 に辿りつくのです♪

森のロールケーキ


そんな風に
幾重にもわたる困難を乗り越えて
到着したタウシュベツ橋梁。


その第一印象 は
“思っていたより小ぶりだな”
というもの。

荒涼と


とはいえ、
十一も連なるアーチの造形は美しく
その崩れかけている 儚さ と相俟って
見る者の目と心を奪います。



最初に訪れた時の それ は
小雨そぼ降る霧のなか。

白の世界


霧のなかへ


静かに 霧のなかに建ち
霞のなかに消えゆく姿は まさに この橋の
イメージそのもの。

雨のなかの撮影だったのですが
だからこその情景♪

雨に濡れることなど
たいしたことではないと思えるのでした。



そして、
再び 逢いにいった のは
夜明けの時間。

空が明るくなり始める頃。
暗闇の中から姿を現すタウシュベツ橋梁。

星とともに


静かに 静かに
その姿を現してくる その瞬間 は圧巻。

なにか 神聖や気持ち になるのでした。

夜と朝の狭間に


そして、このあと
思いもしなかった 朝焼け が始まるのです。

雲が染まり


宿を出発する時に見えていた星空は
ここに到着すると同時に雲に隠れてしまったので
残念に思っていたのですが、
逆に美しい景色を見せてくれるための
舞台装置に。

朝のひかりを映して


夜明けは終わりを告げて



こんな感じで 朝焼けの美しい時間 は
あっという間に終わりを告げる…

朝のはじまり


かと思ったのですが、

なんと…

茜に染まる


空を染める オレンジ が
蘇ってきたのです

幻の朝景色


夜明けの残り香


慌てて再びシャッターを切る私たち。

こういうことがあると
この場所から撮ることを 許された ような
そんな気持ちになります。

朝へ


撮影を終えると
俄かに怪しくなる空。

雨が降り始めるのでした。


美しい彩の朝は
私たちだけが見ることができた幻。

雨の帰り道


そんなふうに思えるほど
不思議な天候だったのでした。


タウシュベツ橋梁が
今回、私たちに見せてくれた情景は
実は これだけ ではありません。


それは
朝から降っていた雨があがったので
予定を変更して
タウシュベツに逢いにいった時のこと。

私的タウシュベツ情景


くもり空の下の 絵 は
私らしい色合いの世界♪

それが楽しくて、いろいろと歩き回って
いろんな角度から橋を観て回ります。

すると… 少しずつ 少しずつ
太陽のひかりを得て
情景自体に命が生まれ始めます。

タウシュベツの心


切り株にも命


そして、
太陽のひかりが差し込み始めると
一気に命が吹き込まれます。

夕焼けの使者


雨の花に


ひかりに煌めく


俄かに空が明るくなり
太陽の光がタウシュベツ橋梁を
金色に浮かび上がらせます。

金色の橋


その情景に見とれていると
今度は空に虹が…♪

虹の情景


一瞬の出来事でしたが、
タウシュベツ橋梁に架かる虹に
気持ちは焦るばかりで
何度も転んでしまいます(笑)

弧を縦に


朽ち果てても美しく


しかし、
転びながらも撮影を続けたからか (^^;
レンズを落として割ってしまったからか(ToT)

いずれにしても
虹が消え去ったあとに
神様は さらなる情景 を見せてくれたのです。


それは、再びの虹。

再びの虹


しかも
その虹は最初の虹よりも強く濃い虹。

夕陽色に染まる空をキャンバスにして
架かるのでした♪

夕暮れ空に


別の位置にいた私は再び走ります。

今度は転ばずに走りきり、
夕暮れ時の薄い紫とピンクの夕焼けのなかの
美しすぎる虹を撮らえるのでした。

瓦礫の見る夢


あまりにも
大きく美しく 描かれた孤は
私の持っているレンズの画角の限界を超えて
輝きます♪

弧を描こう


カメラで写し撮ることなど
もはや どうでもいい ように思えて
ただただ 夕焼けのなかの虹を見上げていると
今度は西の空が誘惑してきます。

空分けの水面


西に広がる糠平湖の湖面は
夕日を受けて金色に輝いていて

陽が落ちる


ついには
夕闇の少し前だけに見える複雑に光が織り混ざった
彩の世界が広がるのでした。

夕闇の彩


存在証明



夜の手前…

東の空は陽が暮れて


すっかり辺りは暗くなって
そこは人間が居てはいけない世界。

ヒグマたちの活動時間ではあったものの
不思議と 神様に守られている ような気持ちに
恐怖も不安も感じないのでした。

静かな時間へ



雨ばかりの今回の旅。

しかし、
この朝と夕だけ太陽が顔を出してくれました♪

神様に心から感謝です。


【本日の一枚 〜タウシュベツの窓から〜 】



自然に還る

この橋を見た時に
最初に思い浮かんだ 言葉 です。


それほどまでに
朽ちていくという言葉 そのもの であった
タウシュベツ橋梁。

おそらく
あと数年… いや もしかしたら来年にでも
崩れてしまうかもしれない…
と感じました。


人が造ったモノは
いつの日にか必ず 無くなる のだと思います。

それでも
きちんと役目を果たした それ は
確かな存在感で
過去の記憶を放ちます。

タウシュベツ橋梁も
何もない原野に鉄道を轢くべき理由と
たくさんの苦労や努力があったのだと思います。

だからこそ
遺跡のような存在感で
私たちに訴えかけてくるのでしょう。


私たちにできるのは
それが忘れ去られる前に記録にとどめること。
そして、
多くの人にその存在を知ってもらうこと。

その思いが
天に届いたのではないか…と思う
今回の旅でした。



次回はエピローグ。

今回の旅の記録も 終わり となります。
もう少しだけお付き合いくださいね。


この記事は、会いたかった景色へ…タウシュベツ序章について書いています。
Posted at 2015/09/22 23:11:56 | コメント(21) | トラックバック(0) | わざ撮り | 日記
2015年09月18日 イイね!

雨の丘 -モノクロームの世界-

雨の丘 -モノクロームの世界-美瑛に到着したのはお昼前。

お腹が空くと 機嫌が悪くなる のは
人間の性質なのでしょう。
まずは カフェ へと急ぎます(笑)


ここ ries Cafe は
去年の2月にも立ち寄ったところで
私のお気に入り♪

お気に入り


ただ…
食べたかったアップルパイは冬季限定とのこと。
冬の再訪を誓うのでした(笑)


気がつくと雨はあがり
窓の外には少しばかりの青空と虹♪

丘の虹


なので
せっかくのカフェも食べるだけ食べたら
ゆったり過ごす… なんてことはなく
そそくさと撮影に出掛けるのでした。


ところが…

撮ろうと思うと雨が降るもので
なかなか思うような 絵 は撮れません。




ということで、
今回は モノクロ撮影 にチャレンジ(笑)
ピレリんさんの領域です♪

モノクロームの空


風雲


丘を越えて


思い出は滲んで


嵐の前


モノクロームを前提とした撮影は初めて♪

出来上がりを意識して
被写体を探す行為は 新鮮で楽しかった のですが、
いつもと 勝手の違う世界 に戸惑う私。

写真の持つ 奥の深さ を
痛感させられるのでした。


と… (^_^;)

大人ぶってはみたものの…(笑)
やっぱり撮りたい彩の世界♪


雨の丘で感じた
印象的な色は土色と草色。

土色の丘


草色の丘


それぞれの色で
雨の予感に満ちた空を受けとめていているように
思えます。


どんな天気であっても

かすかな青空


くもり空の下で



人の営みが入り込もうとも

丘を走る


丘の稜線


ココロ安らぐ 丘景色 には
やっぱり 彩 が似合うと思うのでした♪



翌日…

朝から激しい雨が降るなか
向かったのは青の池。



その 美しさ は
雨が降っていても いささかも 損なわれることなく

青の残像


空の 抜けるような 青 とは違う
溶け込むような 青 を魅せてくれました (*^_^*)

白樺ブルー


その 青 は初めて見る 青 で
ずぶ濡れになってしまうことを承知でも
見ていたくなります。

ひとりっきりだったら
間違いなく ずっとここにいた ことでしょう。


秋の結晶



この日は
帯広に戻って飛行機に乗らなければならない日。

雨鏡


それまでの時間を
美瑛で過ごすか 帯広で過ごすか
カフェで過ごすか 撮影に使うか

そんなことを話し合いながら
結局は 丘を見渡せる場所 で過ごします。

冬に見た景色


木は見ている


どんなに天気が悪くたって
なんだか去り難い気持ちになるんですよね。

この場所は… (*^_^*)

メルヘン世界



そうは言っても、時間がくれば
帯広に向けて
帰途につかなければならないわけで
寄り道撮影をしながら帰ったのは
既報の通り(笑)

寛ぎの時間




こんな 寄り道 もしながら
最後は 十勝帯広空港 に辿りつく… のですが、
その前に

飛行機の着陸地点の真下から
撮影できるポイントを見つけてしまったので
フライト時間ギリギリまで 撮り続ける
私たちなのでした。



こうして
楽しい旅は終わりを告げるのですが、
この Blog は時を遡って まだまだ続いていきます。

クライマックスはこれから です。
(ちょっと引っ張りすぎ!?)


【本日の一枚 〜雨に歩こう〜 】




美瑛編をお届けいたしました。

天気が悪く
思ったように 撮れなかった ともいえますが、
撮った絵は どれも愛おしい一枚。
ここに載せたいと思えるものたちなのです。

やっぱり この場所は
私にとって 特別 なのかもしれません。


次回は
時系列的には 遡る ことになるのですが、
今回の旅のメインである タウシュベツ橋梁 の絵を
お届けいたします。

現像は これから なので
私自身も 旅を振り返り 楽しみながら
時間を過ごしたいと思います。

それでは♪
Posted at 2015/09/18 23:14:47 | コメント(5) | トラックバック(0) | わざ撮り | 日記

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