
今回のタイトルは、志賀直哉の作品名からいただきました。
彼は山手線に跳ねられた怪我を癒すためにここを訪れ、
小説「城の崎にて」を書いたと言われています。
先週末に、突然の高熱に襲われた私。
崩れた体調を整えるために、ここを訪れた…
というわけではありませんが(笑)、
奇しくも2泊3日の湯治となりました。
投宿したのは、志賀直哉と同じ「三木屋」。
当時の面影そのままに、ものすご〜く古い建物でした (;^_^A
城崎温泉には外湯が7つもあり、それを巡るのがしきたり♪
私は2日間で 4つの外湯 に入ってきました♪

ここは柳湯

こちらは御所の湯
趣がある…といえば、そうなのですが…
2日間とも 夜 は、冷たい雨…
いや、雷雨ときどき暴風&雹…(驚)
こんな雨のなかを そぞろ歩き なんかするものだから、
まったくもって、湯治にもなんにもなりゃしませんでした(笑)
・・・閑話休題・・・
到着した時の天気は曇天で、雨も降れば晴れ間も見えるという
日本海側の土地特有のクルクル変わる天候。
そんな天気だったので「撮影可能」と判断した私は、
彼の小説のなかで、川や雨といった水にまつわる物語が展開されていることを尊重して、
川沿いを散歩してみました。

落ち葉の行方は川の水面

そのままナガレユク

油絵のような水面が印象的
でも…
今回、私がとくに気に入った場所は 東山公園 という森♪
もう見飽きたでしょうか、
今年三度目の 紅葉模様 のご報告であります♪
いつもの私の色調ではありませんが、雨の森はこんな感じに見えました。
温泉に入りにきた人には、見向きもされないのかな…
誰も来やしません (;^_^A
もっとも雨だったからかも。
行ってみれば、誰もいないのが もったいないくらい の紅葉が
広がっているのに…
森に降る雨は、赤を紅に変えます♪
赤に紅
仄暗いなかの深紅
かなりの勢いで降っていた雨も、気がつけば止んで、空には晴れ間が…
夕方の僅かな ひかり が、森のなかに射し込んできました。
晴れ間の雫
我慢できずにいつもの感じ(笑)
少ししたら、またもや雨。
でも、雨のなかの紅葉は、
しっとりとした 秋の彩り を感じさせてくれるので、これはこれで ^_^ 。
雨のもみじ
とくに、
今回は、こんな風に 少し沈んだ感じ が、
今の私の心に馴染むような気がします…
濡れひかる
落ち葉

(まったく手を入れてない自然の配置ですよ)
今回の病気は ウイルス性消化器炎 だそうです。
胃のあたりから出血があったようで、まだ本調子には 程遠い のですが、
少しずつ快方に向かっている… と思います(笑)

なので、この日の夕食はプリン♪
生萬というお店で雨宿りしながら食べました。
【本日の1枚〜ひかりのクスリ〜】
文学の世界に対しては、かすかな憧れがある私。
「城の崎にて」は、8頁程度の短編で、
生と死について考えさせる文学作品なのですが、
書いている本人はたぶんそこまで深刻な怪我じゃなかったようです。
なので、私の なんちゃって湯治 にはピッタリ…かな(笑)
ここ城崎温泉には、静かな癒しと言えるような、
そんな雰囲気がありました。
深刻ではないにしても、
病気の時には人は不安になるし、不自由な身体に苛立つものです。
そんな 気持ち を救ってくれるのは、
周りの人の 優しく気遣う言葉 だと思います。
みなさまからもらった言葉でどれだけ頑張れたことか…
ありがとうございました。
もう少しで、完全に 元気になります。
Posted at 2012/11/15 23:42:39 | |
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