
温室。
その言葉の響きには
どこか ノスタルジックな感覚 を覚えます。
それは むかし観た映画のせい。
“時をかける少女”
その映画は 角川映画らしく
今見たら笑ってしまうような映像技術なのですが
時の香り
当時はドキドキしながら楽しめた SF作品 で
半村良 星新一 筒井康隆… そんな作家たちの小説を
読み漁っていた中学生の私にとっては
心に残る作品なのです。
小さな木
その映画のなかの舞台は尾道。
人が人らしく生活できる
最適なサイズの街のように思えて
住んでみたい街のひとつ♪
その街にある
深町くんの おじいさんの温室 が
私のなかの 温室のイメージ なのです(*^_^*)
だから…
植物園の大温室で見かけるような
造形の美しい珍しい花だったり
蘭の小人
とびきりの笑顔で歓迎しているような
派手な色彩だったり
極彩色
そういった 非日常的な華 より
静かに 健気に そこにある花の方が
気になるのでした。
電ボの恋慕
揺れる心
しあわせ彩
そんな 花 を探しては
湧き上がるイメージのままに撮る
それはとっても 楽しい時間 で
そんな繰り返しに
時間は あっ という間に過ぎていくのですが、
この日は少しだけチャレンジ♪
今まで撮ることのなかった花にも
向きあってきました♪
流れる彩を受けとめて
それはシクラメン。
その 派手な色合い が苦手で
これまで避けていた花なのですが、
イメージで撮らえてしまえば
私の世界へ連れていってあげられそう(笑)
シクラメンのドレス
むらさきの夢
そんな 気持ち があったからでしょう。
花を撮っているようで
彩とイメージだけを撮っている私 (๑•̀ㅂ•́)و✧
そのうち…
ミモザの葉色
興味の対象は ついに
花ですらなくなってしまいます。
彼女の巻き毛
くるくる
笑い声
その 自由さ は撮影者としての特権(笑)
見ている方は 呆れる しかないですよね (^_^;)
これらの くるくる は
実は ちゃんとした花のツルたち。
その花の名は時計草。
時計草
その名に魅かれる私は
形状や彩りから見れば
とても好きになるはずのない 花 なのに
昔から 気になる花 なのでした。
魅かれるのは “時” という言葉。
その 基本的な概念 は
時の流れ
この花の くるくるの蔓 のように
回りながら
今を過去へと押し流していくもの。
時の歪み
それでも、
時として 思わぬ歪み が生じるのか
過去と未来が
重ならないはずの時間が
交わることがあるのです (*^_^*)
時計草の秘密
そんな 歪み は
実は私たちの周りに たくさん あって
そんな時に この花 を見かけると
“もしかして時計草は時を操れるのかも”
そんな 妄想 へと
たどり着いてしまうのでした (*^_^*)
小さなしあわせ
こうして楽しんだ温室の世界。
寒さ厳しい現実世界から
暫しの間抜け出して過ごしたような
しあわせな時間でした。
寒さに震えながら過ごした翌日、
自宅のバルコニーから見あげた空には
夕日に焼かれた雲ひとつ♪
雲は焼け落ちて
寒さにグズグズしていたので
いちばんいい時間を逃したことはわかってたものの
いつもの階段に富士山を見にいきます。
富士山の見える景色
すっかり陽が落ちて
冬らしい 冷たい空気 に晒されて
夕闇へ
温室で過ごした時間が
どんなに 温かいもの だったのか
改めて認識させられます。
現実から隔離された夢の時間。
たまには
そんな 現実逃避 もいいものですね。
【本日の一枚 〜君と僕〜 】
暖冬と思いきや
急に寒さが厳しくなって凍えるような毎日。
なんだかんだ言っても冬です (^_^;)
インフルエンザも流行り始めたようですし
温度差に風邪などひかぬよう
気をつけたいものです。
“時をかける少女”
その名前を持つ映画は
アニメーションとしても作られていて
自宅の HDD に保管してあるので
時々見返しています。
その映画は
角川映画の 20年後 の世界。
主人公だった 芳山和子 が
脇役として ひっそり 出てくるんですよ♪
このアニメーション映画の
主題歌と挿入歌は
人を純粋に想う気持ちの 愛おしさ を
思い出させてくれます。
冬は寒いけど
その分 人の温かさを感じられる季節…
なんですね。
Posted at 2016/01/28 23:36:29 | |
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