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2012年10月15日

列車でGo! 平渓線 十分

10月9日、台湾の親戚の葬儀に参列の翌日。
かねてより行ってみたかった平渓線に乗ってみることにしました。

平渓線は、台北市の周囲を囲む新北市にある台湾鉄道のローカル線です。
台北市の東に位置し、基隆河上流部の渓谷に沿って伸び、三貂嶺駅から終着の菁桐駅間の12.9kmが営業区間。
炭鉱の時代には栄えていたものの石炭採掘の減少と伴に寂れていきましが、近年では観光地として人気があります。



8時25分、区間車(通勤用普通電車)で台北駅を出発して瑞芳駅に向かいました。
瑞芳駅は、台北~花蓮を結ぶ東部幹線の北廻線上にあり、花連方面行きの自強號(特急)や莒光號(急行)も停車するのでアクセスが非常に良い駅です。
今回は、タイムスケジュールの関係から 区間車(49元:約130円)を利用しました。
台北駅から瑞芳駅までの区間車での所用時間は50分。

区間車に使われている車両は、90年代初頭には南アフリカから、近年の比較的新しいのは韓国製です。
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IMG_4649 posted by (C)maiko

瑞芳駅に到着。
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IMG_4644 posted by (C)maiko

駅の改札口というのはホーム上にあり、改札口の前には平渓線散策に便利な一日周遊券(52元:約140円)を販売しています。
平渓線の列車は八堵駅まで乗り入れており、八堵駅や三貂嶺駅で乗り換えてもよいのですが、ほとんどはこの瑞芳駅で乗り換えということになります。
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IMG_4646 posted by (C)maiko

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IMG_4653 posted by (C)maiko

乗り換え待ち時間8分の後、平渓線9時19分発の列車(4両編成)が到着しました。
車両は日本の45DR1000系気動車で、日本製と台湾製があるようです。
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IMG_4655 posted by (C)maiko

目的地は台湾の3大滝であり、”台湾のナイアガラ”とも称される『十分瀑布』です。
十分瀑布は瑞芳駅から3駅目の大華駅と4駅目の十分駅のほぼ中間にあり、どちらの駅からも歩いて行きます。
どちらかといえば大華駅に近いのですが、大華から歩く場合には少々問題があるのです。
それでも大華駅で下車して十分瀑布を目指すことにしました。
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IMG_4666 posted by (C)maiko

ちなみに、大華駅はほぼ無人駅で、駅周辺には駅舎かもしれない?建屋と1軒の商店らしきもの?しかありません。
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IMG_4667 posted by (C)maiko

実は、問題というのは、大華駅から歩いて十分瀑布へ行くには線路上を歩いて行かねばならないということなのです。
大華駅には、このように「十分駅を利用して下さい。線路上を歩かないで下さい」という表示もされています。
一部の紹介記事では”大華駅から歩いて…”という記載もあり、台湾国内でも一般的にも知られているのですが、本来は線路内の歩行は禁止されています。
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IMG_4665 posted by (C)maiko

さぁ、ここから線路上を移動開始です。
平日の午前中ということで観光客は比較的少なく、この駅で降りたのは地元のおばちゃんと私の二人だけでした。
ちょっと心許無かったです。(汗)
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IMG_4672 posted by (C)maiko

線路は曲がりくねっていますので、先の見えないブラインドコーナーが幾つもありました。
時刻表で確認はしているものの、列車が遅れたりで時間通りでなかったらと考えると…。
でも、退避する余裕はあるでしょう。
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IMG_4674 posted by (C)maiko

最大の難所が十分瀑布の直前にあるこのトンネルです。
長さは100mくらいでしょうか?
できれば通過列車とは遭遇したくありません。
話によれば、遭遇した場合には人が通り抜けるまで微速前進または停車するそうです。
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IMG_4685 posted by (C)maiko

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IMG_4686 posted by (C)maiko
調べた経験談によると、十分瀑布までの所要時間に15分~30分と個人差がありました。
大華駅には9時37分到着。
トンネルの位置と時刻表から推測するに、次に列車がこのトンネルを通過するのは、上り(瑞芳方面)列車で10時ちょうど。
15分でトンネルに着けば列車との遭遇は回避でき、もし20分を要した場合には列車の通過を待ってからトンネルに進入すればいいと考えました。
でも結局のところ、十分瀑布までの所要時間は15分でしたからセーフです。

トンネルを潜ると十分瀑布の看板が見えます。
(入口は、看板とは線路を挟んだ反対側)
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IMG_4691 posted by (C)maiko

十分瀑布は基隆河上流に有り、平渓線はその基隆河に沿って走っていますので、十分瀑布の入口が線路脇にあるのです。
そして、予測通りに到着後ちょっとすると列車の音が聞こえてきました。
上り列車がやってきたので、十分瀑布入口でカメラを構えます。
十分駅から歩いてきても、最後はこの線路脇の歩道を通行することになるので、通過列車をスレスレで撮影できる撮影スポットにもなっています。
柵などは無く、日本では考えられない場面ですね。
※この先頭車両には『日本車輌 1999年』の銘板が付いてます。


線路脇が入口という十分瀑布に入ります。
入場料として80元(約215円)を要しますが、以前はなんと180元でした。
ここは私有地だそうで、数年前に一時閉鎖した後、再開後は80元になりました。
本家ナイアガラよりかは遥かに小さいですが、幅40m、落差20mと、そこそこの大きさはあります。



十分瀑布を後に、帰りは正規ルートを通って十分駅に向かいます。
ただ残念なことに、現在、今年の9月から来年2013年1月まではルート上にある平渓線横に掛かる吊り橋が補修工事ということで渡れません。
途中にあるビジターセンターには変更の案内板が設けられていました。
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IMG_4758 posted by (C)maiko

約25分ほど歩いて十分老街に到着。
(老街:昔ながらの街並みを残した通り)
十分駅では駅から東側に商店街があり、老街の中央を線路が通っていまが、やはりここでも線路と街には柵はありません。
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IMG_4775 posted by (C)maiko

この平渓地区で有名なのが『天燈上げ』です。
天燈は紙で作られた熱気球のようなもので、願いを書いて空に飛ばし、高く飛べばそれだけ願いが叶いやすくなると言われています。
台湾では、幾つかの大きなランタン(天燈)フェスティバルも行われ、数百、数千の天燈が空に舞う光景は幻想的であり、天燈上げは比較的メジャーなイベントなのです。
しかし、ここ十分老街ではいつでも観光用に100元(約270円)で天燈上げができ、写真撮影のサービス付で人気があります。
ここで疑問になるのは、飛ばした後の天燈はどうなるのか?ということでしょうか。
最後は本体まで燃えるのですが、燃えカスのゴミとして地上に落下します。
火事だとか危険だとかも気にならないようですが、「環境に影響があるからフェスティバルなどは中止したほうがいい」という意見も最近はちらほら出ているようです。
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IMG_4785 posted by (C)maiko



十分老街では街中を走る列車を撮影できる撮影ポイントでもありますが、数少ない列車の通過を撮影できたのはラッキーでした。
平渓線の列車の通過は最低でも約30分、概ね約1時間の間隔があるので、線路上に立ち入ったり天燈上げが可能になっています。


写真だけではなく、絵のモデルにもなります。
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IMG_4778 posted by (C)maiko


ここでちょっと摘み食い。
鶏肉を鳥皮で巻いて焼いものですが、黒胡椒も効いて美味しかったですよ。
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IMG_4797 posted by (C)maiko

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IMG_4800 posted by (C)maiko

線路脇には、この様な警告標識が多々見られます。
「鉄道法第70条規定により、200元以上2,000元以下の罰金に処する」というように、基本的には鉄道線路内への立ち入りを禁止してはいるのですが、街中にあっても誰も守りません。(汗)
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IMG_4808 posted by (C)maiko

十分駅前。
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IMG_4799 posted by (C)maiko

12時15分発の上りが到着しました。
とにかく本数が少ないので、1本乗り遅れると大幅に予定が狂うので事前に時刻表のチェックが必要です。
単線ゆえ、先日、日本で唯一残っていた福島県のJR只見線でタブレット閉塞が廃止になり日本では見ることができなくなりましたが、平渓線ではまだまだ現役です。
(駅員の肩に掛けているのがタブレット)
※タブレット閉塞とは:ココ(Wiki)




(続く…)
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Posted at 2012/10/15 20:20:04

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この記事へのコメント

2012年10月15日 20:58
天燈上げは東南アジアの国でも

ありますね~!

一度TVで見ましたが

夜空に無数の天燈が浮かぶ姿は

ホンマに幻想的でした(*゜▽゜*)

線路周辺も味があってエエですね♪
コメントへの返答
2012年10月17日 19:08
一人だと「天燈上げ」も楽しくないですが、皆でワイワイ上げるのは楽しいと思いますよ。

フェスティバル自には、ホンマ幻想的になります。
日本からもフェスティバルに参加する人も居ます。

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何シテル?   07/11 14:06
2005年6月からALFA GT 3.2V6に乗り換えました。 日本全国徘徊中~。 目標、全都道府県制覇!!
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