
7月29日、九州の2日目。
朝の天候は、昨日よりやや回復傾向にあるものの依然として湿度が高い。
臼杵駅前のホテルを7時に出発。
この日は、大分県の豊後水道のリアス式海岸線を走る。
先ずは国道217号で津久見市に向かい、四浦半島の先端まで行ってみた。
津久見湾で日豊本線と国道217号とに別れ、大分県道611号を進めば四浦半島の北海岸線となる。
海岸線には小さな漁港が幾つかあり、ワインディングは多くとも半島の先端にはさほど時間は掛からなかった。
四浦半島の先端部の漁港に到着。
その先に見えるは保戸島で、橋は無いので船で渡るしかない。
マグロ遠洋漁業の基地ということで、小さな島にしては人口が約1400人と意外と多い。
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その後、四浦東中学校の脇道から東側の高浜海水浴場に出たところで、来る途中にある「四浦展望台」をうっかり忘れてしまい、高浜海水浴場から「四浦展望台」に向うことにした。
時間のロスである。
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空気が澄んでいないため、「四浦展望台」での眺望に期待はできなかったが、たまたま居合わせた地元の人と40分近く雑談をしてしまった。
眺望が悪い分、話に華が咲いてまったようだ。
遠くに見えるは、佐賀関半島。
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地元の人と別れると再度先端部に向かい、県道641号沿いの蒲戸崎展望台に行ってみることにした。
四浦半島は、北半分が津久見市であり南側半分は佐伯市となっており、蒲戸崎は佐伯市になる。
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公式には、駐車場向かいの登り口から蒲戸崎展望台までは600mと記されているのだが、どうだろう、体感的には800m以上ありそうな気がするのだが。
確かに道筋の途中には”展望台まで400m”、”展望台まで200m”の案内板があるのだが、”400m”の案内板までがすごく長く感じる。
森の中を延々登って行くために日差しは届かないから気温はそう高くもないが、何しろ湿度が異様に高く展望台まで汗だくになりながらやっとの思いだった。
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蒲戸崎展望台は木造で多少軋み、周囲はあまり整備されておらず廃れた感じがする。
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しかし、その眺めは大汗をかいて登っても十分なくらいに見晴らしが良かった。
180度の視界が水平線というのも良いものだが、北に保戸島・四国の佐田岬半島、東が四国、南は鶴見半島と、大小の岬や半島が見渡せる絶景展望台だ。
残念ながら、この高湿度では四国までは見通せず、鶴見半島は幻想的に浮かぶような眺めだった。
※四浦半島ルート
蒲戸崎から佐伯湾に沿って南下し、九州最東端の鶴御崎のある鶴見半島に向う。
鶴見半島の先端は「鶴御崎自然公園」となっており、その手前にあるのが「段々展望所」だ。
”展望所”といっても高い所ではなく、幅550mの「元の間海峡」と隔てた「大島」を望む場所である。
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段々展望所の案内板
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鶴御崎に向う前に、大島を望む「下梶寄海水浴場」へ寄ってみた。
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鶴御崎自然公園の入口ゲート。
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鶴御崎灯台
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鶴御崎灯台に一番近い駐車場にて。
中央に浮かぶ島は「横島」。
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こちらにも有名な展望ブリッジがあるのだが、この天気で見通しは悪く、蒲戸崎展望台での疲労もあって今回はパスをした。
初日の出などでは賑わうようだが、この天候では訪れる者は無く、外回りの営業マンらしい車が1台休憩していただけだった。
段々展望所から鶴御崎自然公園に向うワインディングロードの途中にあるターン。
岩を迂回した道は、なかなかダイナミックだ。
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鶴見半島の道は県道604号の1本のみで、一度入ったら同じ道を通らないと戻れない。
唯一の分岐が、山を越えた先にある「間越海水浴場」へ向う道となる。
左が鶴御崎、右が間越海水浴場。
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※鶴見半島ルート
鶴見半島を出て、小浦中越ふれあいトンネルを使って県道501号に合流。
米水津湾岸に沿って更に南下すると、米水津と蒲江を結ぶ「豊後くろしおライン」となる。
豊後くろしおラインは爽やかな眺めで快適なドライブコースとされ、この時ばかりは幸いにも雲の切れ目から日が差した。
キシメギ崎に近いターンする場所にあるのが「空の展望所」だ。
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空の展望所から望む鶴見半島と鶴御崎、横島。
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空の展望所から約2km先までを「空の公園」という。
時間が許せば一通り周ってみたいところだが、少々時間もおしてきたので空の展望所だけを訪れた。
私は観ていないが、この地は「釣りバカ日誌19」の舞台である。
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撮影は空の公園案内板の所にて。
眺めも良い所でようやく陽も差し、少しだけ空も見えた。
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※豊後くろしおライン(空の公園)
石槌山を過ぎて国道388号を佐伯市蒲江に入り、「
道の駅かまえ」で小休止。
ここは海産物の土産物が豊富で、有人の観光案内所もある。
案内が非常に詳しく載っている蒲江の観光パンフレットがあり、ヘタな情報サイトより情報量が多く、工事が進んで逐次区間開通している東九州自動車道の情報は、更新頻度が少ないカーナビのマップには無いので有り難かった。
道の駅かまえを後に、名護屋湾で国道388号から離れて県道122号に入った。
県道122号は蒲江から宮崎県延岡市北浦に通じる細い県道で、波当津海水浴場、横島を望む展望台、陣が峰など個人的に魅力的な場所が多い。
しかし、ここでも時間が迫っていて、止む無く「日本の白砂青松百選」にも選ばれている波当津海岸だけを訪れることにした。
天候がまた曇ってしまって見た目は冴えないが、天気が良ければキレイだったのだろう。
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東九州自動車道の蒲江波当津ICから北浦ICまでの一区間を走って「道の駅北浦」へ。
この頃になると灰色の雲が目立ち、雨も降りそうになってきた。
ここは、下阿蘇ビーチリゾート「浜木綿村キャンプ場」の中にあり、生憎の天気でも今日一番多くの海水浴客を見かけた。
北浦町は、かつて揚げ浜式の塩づくりが盛んで、北浦の海水で昔ながらの製法で作り上げた「北浦のはまゆう塩」を購入。
他、塩や”にがり”を使った飴もなかなか美味しかった。
海岸には塩の資料館が有る。
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※道の駅かまえ-延岡ルート
時刻は16時、そろそろ宿泊先である阿蘇市に向わないといけなくなった。
須美江ICから延岡の北方ICまで東九州自動車道を使い、国道218号で高千穂峡に向うがいよいよ雨が降り出した。
高千穂から国道325号で阿蘇の高森町に入る。
ここで、ちょっと欲をかいて”前日のリベンジ”ととばかりに、阿蘇パノラマラインを通ることにした。
この日の宿泊先が阿蘇市内の内牧温泉なため、高森町とは阿蘇山を挟んで反対に位置することも阿蘇パノラマラインを通りたい理由でもある。
しかし、これが難儀することになった。
高度が上がるにつれ霧が深くなり、火の山トンネル手前から距離にして約14kmの間が視界が2m程度になってしまい、カーナビの地図表示を大きくして画面を視界に入れながら霧の海を通過するハメとなってしまった。
※カメラのレンズを通すと、偏光を多少カットするようで肉眼より霧が少なく映る。
無事、宿泊先の内牧温泉の「
旅館金時」に到着。
夕食にと、旅館の板長も食べに行くという近所の中華料理屋へ行ってみたのだが、メニューの麺類に『太平燕』なるものがあった。
聞いてはみるもの、どう説明していいかよく分からない様子だったことから無難に”ちゃんぽん”を注文した。
そのことを旅館の女将に話すと、太平燕(タイピーエン)とは熊本の県民食なのだそうだ。
女将曰く、春雨を使った”ちゃんぽん”に似たような感じだという。
これを書いている現時点では太平燕がどんなものかは分かったが、せっかくだから食べてみたかった。
ちょっと残念…。
※各マップは拡大可。