またまたやって来ました。
独断と偏見の『電動ガンです。』シリーズ。
このシリーズは意外とアクセス数が多いので続投かな…。
第4回目は、KingArmsのフレームにLaRueのハンドガードという組み合わせです。
M16/M4系のアルミフレームでは最後発となったKingArmsですが、ダミーボルトカバーのストップとそれに連動したボルトリリースの機能を加えた仕様など、後発ならではの造りは非常に良いです。
また、お手軽で無難なG&Pでは架空マーキングのバリエーション多くて実感が萎えるものも多いのですが、KingArmsでは定番マーキング以外にもサードパティーメーカーのマーキングや刻印が充実しているのが大変嬉しい限りです。
今回は第1弾でリリースされた”NOVESKE”仕様をチョイスしました。
G&PでもNOVESKEマーキングがありますが、裏面のマーキングが気に入らないので選択肢とはなり得ませんでした。

形状的には可も無く不可も無くといったところですが、全体的に角ばった印象を受けます。
後発ということで、フレームエンド部の補強形状の再現を期待していたのですが、やはり中途半端な形状になってしまったのは残念です。
そして、組合わせる
ハンドガードには
LaRue Tactical社の
11" SBRS (GOOSENECK)です。

先端が珍しい形状のハンドガードで、今から2年ほど前のこと、某Shopで現物を見せてもらって気に入ってしまいその場で発注して2ヶ月ぐらいで到着したのですが、当時は見合うフレームが無くて捕獲後は寝かせていました。
ようやく、昨年の12月にKingArmsのフレームがリリースされたことで今回のフレームとの組合わせになりました。
【製作】
まずは、トリガースイッチのFET化(画像拡大可)

今回用意した
MOS-FETは
IR社の
IRL3713。
(画像①)
まずは、FET内部に溜まる電気を消費させる30KΩの抵抗に熱収縮チューブを被せて保護絶縁します。
(画像②)
その30KΩの抵抗をFETの頭の部分に乗せ、足はゲートとソースに接続。
(画像③)
モーターからの逆電流対策として、ゲートに100Ωの抵抗を接続します。
(画像④)
メカボックス内にFETを仕込むためのスペースはフレームエンドなりますが、邪魔になる部分を削って設置スペースを設けます。
(画像拡大可)

(画像①)
FETの3本の足を各々を被覆し、尚且つFET本体も被覆して設置スペースに置いた状態。
(画像②)
100Ωの抵抗を繋いだゲートはトリガースイッチの片側に配線(赤コード)。
これは単にスイッチング電流を流すためのものなので太さを気にする必要がありません。
また、モーターの(+)ラインとバッテリーからの(+)ラインをトリガースイッチのベース側に接続。
(画像③)
全体。
後部のバッテリーからのコードを通すための溝もフレームに加工してある。
ちなみに、モーターの(-)はFET中央のドレインへ、バッテリーの(-)はFETのソースへ接続。
後は省略して、あっと言う間に内部完成画像です。(笑)
お次はグリップ。
今回は、実銃のストックやグリップで有名な
MAGPUL社からトイガン用としてリリースされている
MIADグリップです。(
実物リンク)
このMIADグリップは、前後のパーツを変えることで手の大きさや握り具合を調整できる(画像②)スグレモノですが、このトイガン用では調整不可です。
しかし、今年の春になって実銃同様に自由に交換できるVer.2がリリースされましたが、今回はVer.2のリリース前に完成させたので旧タイプなのです。
それでも、新旧共に材質だけは実物と同じです。
(画像拡大可)

(画像①)
部品構成。
(画像③)
メカボックスのフレーム外面より出っ張るギアの軸受を回避するために追加加工を行います。
(画像④)
モーター押さえ用のフタの部分ですが、そのままではモーターを押し込み過ぎてしまいます。
よって、モーターのエンドベルがスッポリ入るように約2.5mmほど掘り込みました。
他であまり聞いたことが無いので、他の人はどうしているのかと疑問です。
グリップの加工も完了し、モーターを取付けてテスト作動させたところトラブルが発生しました。
メカボックが裸の状態での動作には全く問題が無かったのですが、実際にフレームに組み付けて作動させると、バッテリーを繋いだとたんにモーターが回る。
しかも、やけに苦しそうに低回転でしか回りません。
で、フレームから取り外したり組み付けたりしてテストするも裸の状態では問題がありませんでした。
そうこうしているうちに、
FETが過熱して炎上~してしまいました!(滝汗)
気を取り直して直ぐに作り直しをするも、やっぱり症状は以前と同じです。
暫く考えた後に気付いたのが漏電でした。
どうも、セレクタープレートの金属部とフレームが接触して回路が閉じてFETに過電流が流れ込んでいたようでした。
(画像拡大可)

(画像①)
対応策として、クリアランスが無いのでフレーム側にはマスキングテープで絶縁。
(画像②)
セレクタープレート側にはセロテープで絶縁しました。
フレームとのクリアランスが無いのでこの程度の絶縁しか出来ませんが、今のところは再発していません。
(画像③)
更に、セレクターレバーとセレクタープレートの位置が悪いらしく、プレートの位置が正常にならない為、プレートにも細工を施します。
(画像④)
メカボックス後端がフレームと接触しないため、フレーム側に0.5mmのプラバンを貼り付ました。
いつものように、
GUARDERの
Real Gun Stock Adaptorに4.5mmで穴あけ。
ようやく、ロアフレームが完成です。

このKingArmsのフレームは、配線の後方出しができるよになっているので、G&Pのように加工しないで使えるのが助かります。
<embed src="http://f.flvmaker.com/decowaku.swf?id=JwxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyosH7NOlWRY5bkDpEA31oAlFQs&logoFlg=Y" quality="high" bgcolor="#ffffff" name="FlashMovie" align="middle" width="350" height="370" allowScriptAccess="never" type="application/x-shockwave-flash" pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer" />
<embed src="http://f.flvmaker.com/decowaku.swf?id=/lxcPpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyos97NOlWRY5bkehfY52K8lFQs&logoFlg=Y" quality="high" bgcolor="#ffffff" name="FlashMovie" align="middle" width="350" height="370" allowScriptAccess="never" type="application/x-shockwave-flash" pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer" />
アッパーフレームの組み立てに入ります。
バレルナットはハンドガード付属の実物を使うため、ネジ山を切り直します。
実物は1.250"-18(外径31.75mm、ピッチ1.41mm)ですが、東京マルイ系はピッチが1.5mmですのでネジを加工しないと使えません。
(画像拡大可)

(画像①)
三角ヤスリとリューターで加工。
黒い部分は山を弄っていない部分で、約2山分は適用できます。
(画像②)
その拡大。
(画像③)
ガスプロックもLaRueの
Low-profile Gas Block(LT-202)。
(画像④)
ガスチューブを取り付けた状態。
ガスチューブももちろん実物になります。
バレルは定番の
GUARDER製です。
長さは10.5インチ。

ハンドガード取り付け部分。
リングプレートにの穴(2ヶ所)にピンを合わせて、外周のリングでハンドガードを固定します。
【完成】
素の状態です。
ストックは
MAGPUL社の
CTR(Black)、
バッファーチューブ(兼ストックチューブ)は
VLTOR社の
#RE-1(5-Position)で単品販売のためにポジションナンバーが無いタイプです。
フラッシュサプレッサーはNOVESKEのKX3タイプをチョイス。
前回のTROYと同じショートバレルになってしまいましたのでその比較です。

ハンドガードの太さの違いに注目です。
【アクセサリー装着】
【ディティール】
(画像拡大可)

(画像①)
フラッシュサプレッサーは
HurricanEの
Noveske KX3 Replicaです。
リリース当初、本家
Noveske社のHPでコピー品の注意が呼びかけられたほどの逸品で、現在でも複数のトイガンメーカーがKX3のレプリカを販売していますが、これほどの再現性の高いレプリカは無いでしょう。
今回、
クラッシュワッシャーは実物を加工して使用しています。
フロントサイトには
TROY Industries社の
Front Folding Battle Sight、
フラッシュライトにはレーザーエイミング機能を有する
INSIGHT社の
M6X(Long Gun用)。
(画像②)・(画像③)
リアサイトには
MATECH社の
Rear Folding Battle Sight。
光学サイトには
EOTech 557とし、Aimpointのレプリカな3X(3倍)ブースターを
LaRue社の
QD Pivot Mount(LT649-30)で
マウントしてみました。
557は昨年の新製品であり、近年の光学ブースター使用を前提としたことにより、操作ボタンが背面から側面に変更されています。
ちなみに、
トリガーガードも
MAGPUL社のトイガン用。
(画像④)
LaRue製の
QD Pivot Mountは、使用しない時には横に避けることが出来るので利便性が高いです。
実は、銃自体は昨年末に完成して今年1月の
EOTech 557の入手を経てほぼ完成形を見ていましたが、
INSIGHT M6Xをプレッシャースイッチで使いたかった為、
TangoDown社の
ヴァーチカル グリップの入手に時間がかかってしまいました。

日本国内で流通しているものは、フラッシュライトの大手Suarfireタイプ用のプレッシャースイッチ用のグリップ(品番:BGV-MK46)が多く、INSIGHT用(
品番:BGV-ITI)は少数です。
INSIGHT社製品の多くがPEQ-2のような不可視光な赤外線レーザー関係の製品が多く、フラッシュライトに於いてもハンドガンへの用途が多いため、日本国内でINSIGHT社のプレッシャースイッチのユーザーが少ないことに起因しているからでしょう。
やっとこれで最終形態になりました。
(画像拡大可)

でも、先々組み替えの計画もありますが。
NOVESKE Rifleworks
MAGPUL
VLTOR
TROY Industries
INSIGHT
MATECH
EOTech
TangoDown