やっとみんカラらしい記事が書けます。
今まで台湾ではALFAROMEO正規代理商(代理店)がありませんでしたが、今年の3月に愛快國際股份有限公司という正規代理店が誕生しました。
そこで、営業を開始してまだ3ヶ月という愛快國際股份有限公司の台北ショールームに行ってみました。
尚、現在のショールームは台北の他、台中、高雄の3店舗です。
場所は台北市北投區の承徳路7段260號にあります。
北投といえば温泉地で有名な場所ですが、そんな所に車の輸入代理店があるとも思えず、観光マップで承徳路7段が載っているわけでもないので従弟に事情を説明して調べてもらいました。
その結果、最寄のMRTの駅は淡水線士林駅から淡水に向かって4駅目の
○哩岸(Qilian:○文字は日本語表変換不可)という駅でした。
訪ねる前夜、従弟が私を車に乗せて場所の確認に行ってくれましたので、訪問当日は駅からの道順に迷うことなく到着できました。
ちなみに、駅からは徒歩12~13分です。
ショールームで出迎えてくれたのはセールスの林氏と葉氏でした。

営業時間は、基本的に無休(旧正月休みはあるだろうけど)で9~21時です。
ここでの従業員は総勢15名。(整備士、経理担当も含む)
正規代理商ではありますが、日本のようにFIATの法人会社があって、その代理店という形のディーラーという構図ではありません。
よってFIATとの直接関係は無いのです。
ショールームに置いてある車は、Brera×1台、159×2台、147×3台。(GTだけ無かった)
3台ある147のうちの1台は、台湾での特別仕様車でした。

他の画像はフォトギャラリー
その1、
その2にて。
台湾ではALFAROMEOをはじめイタリア車、フランス車は非常に少なく、現在では日本車とドイツ車が多くを占めています。
ALFAROMEOが少ない原因の一つとして、輸入商が2~3年で変わるために整備や修理などの維持の点で問題があったからだと言います。
また、価格が高いのも原因です。
ALFAROMEOに対する評価自体は良いのですが、車両価格と維持費が一番の問題とのこと。
ちなみに価格ですが
147 2.0TS 3ドア セレ=139万NT$(日本円約528.2万円)
147 2.0TS 5ドア セレ=142万NT$(約539.6万円)
147 1.9JTDM 5ドア MT=148万NT$(約562.4万円)
GT 2.0JTS セレ=169万NT$(約642.2万円)
159 Sedan 1.9JTDM AT=182万NT$(約691.6万円)
159 Sedan 2.4JTDM AT=209万NT$(約794.2万円)
159 Sportwagon 2.4JTDM AT=219万NT$(約832.2万円)
159 Sedan 3.2JTSV6 Q4 AT=259万NT$(約984.2万円)
Brera 3.2JTSV6 Q4 AT=288万NT$(約1,094.4万円)
Spider 3.2JTSV6 Q4 AT=298万NT$(約1,132.4万円)
NT$=元
とまぁ、
Brera、Spiderの3.2Lとなると1000万円超の車です。
台湾での大卒初任給がNT$25,000(約95,000円)~だそうで日本の約1/2.5、車両価格が日本の約1.5倍ですから、AlfaRomeoを買うということは我々が今現在より約4倍の感覚に相当します。
また、台湾での車の購入には全て
現金払いで分割払いは認められていませんので、車を買うというのは非常に大変なことです。
価格が高いことは輸入関税が40~50%ということも起因しているでしょう。
よって営業を開始して3ヶ月、まだほとんど売れていないのが現状のようでした。
【台湾でのALFAROMEOの状況】
台数が一番多いのは156系、その次は147系と最近のモデルが多いそうです。
車体色については、日本と同じで赤が1番人気、2番人気は黒だそうです。
モディファイについては、使用者の約70%が何がしか行っており、モディファイの中心はパワーアップ系のチューニングだそうです。
ハイカムやターボチューニング、コンピューターチューニングが盛んで、台中在住の人で、とある156 2.5L(6MT)はGTAの3.2Lエンジンに換装後、パワーチューニングにて333HPを有し最大速度も
280km/hをマークしているとのこと。
(いったい何処で確認したんだか?)
たぶんターボチャージャーKitを搭載しているものと思われます。
インテリア系のモディファイには興味が無いとのこと。
日本ではオフ会などの集まりがよく行われますが、台湾ではあまり盛んではないといいます。
ただ、年に一度、ALFA DAYなるもが4月に行われますが、これは台湾のAlfa Clubが主催しています。
確か2002年が初開催だと思いましたが。
今年の場合だと、愛快國際股份有限公司も参加しています。
林氏個人のBlogを参照→
ここ
それでも参加台数は300台前後が集まるといいます。
台湾全体でもこのようなイベントには集まるようです。
葉氏は「GTが走っているのは稀に見たことがある」と言いました。
しかし、やはり古い車は少ないようで近年の車種が主になります。
例えば、
hajismさんのジュリアスーパーは台湾に1台しか無いとのことです。
このようなイベントに歴史が無いのは政治経済の問題です。
現在では労働党政権により自由度が高い経済ですが、国民党政権下ではそのようなイベントは不可能だったハズと思います。
それと、日本ではARCなどのアマチュアレースも盛んですが、こちらにはサーキット場がありませんのでレース活動は皆無です。
今年発表された例の
8Cですが、台湾では1台購入予約ができたそうです。
日本の枠が76台と聞いて驚いていましたが。
その価格ですが、なんと
1,200万NT$(約4,560万円)だそうです。
ちょっと高過ぎです。
【林氏、葉氏との雑談にて】
・159、Breraについて
彼ら曰く、159やBreraについては内装がドイツっぽいのがマイナスでイタリアンテイストが好みだという。
ただ、トランスミッションフィールは最近のGMものは良いと感じる。
GTのシートについては評価が高く、159、Breraのシートはちょっと良くないとか。
・CDA
もちろんBMCにつても知っており、私のGT装着時の画像を見て
「雨天時に水の吸入は心配ないか?」と聞いてきましたが、「吸入位置はノーマルと同じ位置にしてある」と答えたら納得していました。
・オフ会
関西オフでは、東京から500km離れているといったら、「台湾の長さより遠いね」と驚いていました。
また、昨年のビーナスリベンジの時の画像を見せましたが、風景の良さに関心を持ったようでした。
日本のALFAROMEO DAYの画像なども見せ、台湾では見られないような年代の古い車集まることを教えましたので、次回は来日して見学できると良いと思います。
・車検
台湾でも「車検」はあるという。
でも、8年を過ぎる車は半年毎の車検になるそうですが、車検費用は400NT$(約1,520円)とかなり安い。
・駐車違反
台湾では路肩駐車が非常に多く、特に路地裏などは関西圏の比ではありません。
そのため、取締りもままならないのが現状のようですが、レーカー移動されると罰金は2,100NT$(約7,980円)だそうです。
公共交通機関の運賃から考えると非常に高い罰金金額になります。
・中古車
メルセデスは4年で新車価格の1/2になるが、ALFAROMEOは2年で1/2になってしまうという。
これもドイツ車に流れる原因の一つだそうです。
そんなこんなで、色々な情報を得ることができました。
訪問は10日の日曜日午後に訪ね、出迎えてくれたセールスの林氏と約2時間ほどの会話を行いました。
帰る間際になって「明日もう一度来てくれないか?日本語が少しできる人を紹介するから」と言うので、翌11日月曜日には葉氏と会うことになりました。
葉氏は以前日産のセールスをしていて、その時に6ヶ月ほど日本で研修を受けたことからカタコトの日本語がOKでした。
結局、この2日間で5時間という訪問時間に昼食まで戴いてしまいました。(汗)
両名には感謝です。
台湾ALFA147特別仕様車(The Package kit from Cadamuro)

・Cadamuro製フロントバンパー、リアバンパー、サイドスカート
・Cadamuro製リアマフラー(Dual)
・Carbonカバー仕様サイドミラー
・Original Speedline Wheel(18インチ)←展示車両は17インチ
Cadamuroはイタリアのメーカーとのこと。
ベース車両は2.0TSと1.9JTDMの両タイプで、いずれもカスタムECUが選択できます。
カスタムECU
2.OTS:ノーマル165HPから185HPにアップ。
1.9JTDM:ノーマル150HPから180HPにアップ。
価格
147 2.OTS(カスタムECU):(金額を書いたメモが回収できず不明)
147 1.9JTDM(カスタムECU):180万NT$(約684万円)
詳細画像はフォトギャラリー
その1、
その2にて。
一応カタログは戴いてきました。

GTは無く、全車種はまだ揃っていないとのことです。