5月14日、この日はいつもより少々早めに目が覚めたことと天気も良さそうな感じだったので、突発的に木曽路へ行ってみることにしました。
1時間ほど下調べをした後、朝の渋滞を回避するにはちょっと遅い時間ではありましたが、多少の渋滞は覚悟の上で中央自動車道を松本方面に向かいます。
途中、セオリー通りに八王子BS近辺では渋滞しましたが無難に通過。
塩尻ICで降り、とりあえずは国道19号線にある「道の駅 木曽ならかわ」で走行ルートを検討しました。
ここ「道の駅 木曽ならかわ」は、以前の新そばオフで奈良井宿へ行った時に寄った道の駅なので2度目の訪問となります。
午前12時、ここで日帰り温泉の一番候補である『
灰沢鉱泉』にTELで確認してみると
「まだ沸かしてなく、日帰り入浴は15時までなんで、今日は無理です」
という残念な返事でした。
木曽周辺は一部で高温泉が出るもののその多くは冷泉であり、たいがいは加熱して使っているのです。
ということで、先にドライブを楽しんでから日帰り温泉に入浴というプランになりました。
「道の駅 木曽ならかわ」を出発し、新鳥居トンネルを出た直後を左折して味噌川ダムに向かってみました。
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味噌川ダムは1996年に完成し、木曽川に建設されたダムとしては最も堤高が高く最も新しいとのこと。
左岸には木曽川源流ふれあい館(ダム資料館)があるが、訪問利用客数が気になるところです。(人気が無い)
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ダム建設でできたのが『奥木曽湖』。
ダムの堤防上も車の通行は可能ですが、奥木曽湖の湖岸に沿って道があり、深部には奥木曽大橋があるので橋を渡って一周してみました。
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この奥木曽湖周回路は全線で見晴らしを遮ることもなく景観が良く、毎年7月に行われる『やぶはら高原ハーフマラソン』でも使われ、日本陸上競技連盟の公認コースにもなっています。
味噌川ダムを後にして、県道26号線で野麦街道(県道39号線)に出て岐阜県高山市に向かいました。
野麦峠の手前にある『食事処 奈川』で遅い昼食です。
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飛び込みで山菜そばを食べてみましたが、そば自体は特にどうといものではありませんでしたが、汁の味は非常に良かったです。
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食後はいよいよ野麦峠越えです。
道自体は可も無く不可も無く、多少道幅は狭いですが落石や木切れが落ちているので走行には注意したほうが良いかもです。
野麦峠にある資料館『
野麦峠の館』からは、御嶽山がきれいに見渡せますが天気は曇ってしまってちょっと残念な景観になってしまいました。
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野麦峠を越えると岐阜県。
高根乗鞍湖で国道391号線(木曽街道)にぶつかるので、ここで国道19号線方面に向います。
それにしても野麦峠周辺の野麦街道は、これでもか!とも思われるほどに延々と続くワインディング。
車だからいいものを昔の徒歩での野麦越えを想像するとその困難さをしみじみと感じさせられました。
しばらくは国道391号線を進み開田高原西野で県道20号線に入り、開田高原保険休養地にある『
御嶽明神温泉(やまゆり荘)』で最初の温泉に入りました。
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『御嶽明神温泉(やまゆり荘)』は1992年に開設され、1996年に浴室などの拡張工事が行われた比較的新しい温泉施設です。
御嶽山を見渡せる景観の良い立地であり、木曽谷では高温泉が無いという定説を覆した45.6℃の湯温だそうです。
男女別で内湯と露天風呂があり、内湯は源泉掛け流しのためかちょっと熱いです。
露天のほうは、内湯からの流用なのかもしれませんが加熱しているとのことで、それでもちょっとぬるい湯でした。
泉質は木曽の定番である炭酸泉系で、NaCaMg炭酸水素塩硫酸塩泉。
湧き出たばかりでは無色透明ですが、鉄分が多いためか空気と触れることで茶褐色に変色します。
利用客も多いらしく混雑も覚悟していましたが、思ったより入浴客は少なかったです。
入浴料金は600円でした。
開田高原を後に次の温泉地に向くため、県道20号線に戻って御岳湖を有する王滝村に入りました。
御岳湖に沿って進み王滝村役場の横を通って沢に沿った山道を登っていきます。
第二の温泉は秘湯の部類に入る『王滝の湯』で、秘湯たる由縁は行くまでの道程にありました。
『王滝の湯』の手前約2kmほどからはダートの道になります。
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こんな感じのダート道を登って行きますが、20km/h以上での走行は危険と感じ、15km/hくらいが最高速度でしょうか?
あまり車高が低いとアウトかもしれません。
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500mくらい手前にはこんな看板も…。
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ようやく『
王滝の湯』に到着しました。
一見すると温泉施設とは思えない小さな建屋です。
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『王滝の湯』は元々王滝村村営の施設でしたが、村の財政難から2006年3月に一時休業しました。
その後、管理者を公募して村民数人で管理会社を設立して同年10月に営業を再開したとのこと。
営業は金・土・日・祝日のみで、山の中でありながら19時まで営業しているのには驚きます。
泉質は、こちらも炭酸泉系のNaCa炭酸水素塩泉で茶褐色の湯です。
総檜作りの内装と檜作りの小じまんりした内湯(最大12名?)が男女各1つと小規模ですが、浴室からは御嶽山の景観が見渡せるのが特徴。
でも風情はあります!
先のやまゆり荘と同様に飲泉も可能でしたが、味は薄い”味の素”のような感じに鉱物味が強く、やまゆり荘よりはるかに濃い味でした。
尚、入浴料金は500円で、入浴客名簿にフルーネームで記載することを求められます。
どちらの湯も共通として、入浴後は肌にしっとり感生まれ女性には化粧の乗りが良くなるんじゃないかと思われました。
【道の駅 木曽ならかわ~王滝の湯】
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『王滝の湯』を出て再び県道20号線に戻る際、御岳湖で猿の一群に遭遇。
10匹程度が道の真ん中で何かを拾って口にしていたのですが、車が近づいてもいっこうに逃げる様子は無く、危うく轢きそうになりました。
”猿に注意”の標識も伊達ではなかったですね。(汗)
その後国道19号線に戻り、一路塩尻方面に向いました。
しかし、せっかくここまで来たことから、GW中にも行った『
豚のさんぽ』に行くべく大町市へ。
前回は場所がよく分からなかった『豚のさんぽ総本店』に着いてみたものの、総本店は夜は居酒屋になるのでした。
※そんな『豚のさんぽ総本店』はこんな感じ→
クリック
居酒屋化していても食事だけでも可でしたがメニューが酒の肴がメインになってしまっているので、再度『豚のさんぽ 信濃大町駅前店』へ行くことにしました。
非常に気になる「大黒部ダムカレー」は、1日2食限定なので既に終了とのことで残念賞。
夜限定の”裏メニュー”の一つである「塩ブタメン」を注文してみました。
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スープはとんこつ風味とも違う塩系で、背油を使った”こってり系”ではあるもの意外とこってり感が少ないです。
チャーシューは、店の”ほぐしチャーシュー”に使われる前の塊と”やわらか系のチャーシュー”(チャーシューと言えるのか?)の2種が使われているのが特徴。
特に後者はとろけるように美味かったです。
スープに関しては、長野県独特で関東圏より塩味が強いので少々しょっぱさを感じましたが、この味は好みです。
個人的には、塩味を減らしてやや縮れ麺を使ったらパーフェクトかなとも思います。
”裏メニュー”はお客さんの意見や評価によってはメインメニューにもなるとのことで、個人的な感想も店に伝えてみました。
メインメニューに昇格する時がくるのでしょうか?
食べ終わって店を出たのは21時、結局は前回訪問時と同じような時間に信濃大町駅を離れました。
しかし木曽路は、王滝村をはじめとして御嶽山周辺には距離の長いワインディング道が多数あり、温泉も沢山あるので奥が深そうです。
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