
「…泊まってみた。」もこれで最後です。
ようやくタイトルらしい内容にこぎ着けました。
”九份観光”といえば、半日観光が相場。
小さい街なので、基山街にしても短いから実質半日もあれば十分です。
ただ、夕刻~夜にかけての豎崎路(階段路)の景観には人気があるのでツアー会社の企画も多く、夏休み時分だと台北市内からツアーバスが一斉に8台も9台も出るんだそうです。
概ねツアーでの滞在時間は、長くて90分だといいます。
そんな小さな街でも、お決まりのツアーでは味わえないものを体感するには宿泊は欠かせません。
九份にはホテルがありません。
あるのは個人経営の”民宿”だけですが、意外にも結構な数の民宿があるのです。
しかし、一軒の民宿では部屋数も1ケタですから、ツアーで多人数が一所に宿泊できないことからもツアーで宿泊を盛り込むことが無いのでしょう。
”民宿”というと日本では、自宅改造で家族経営、安い割りに料理が売り、といったイメージがあり特に”料理”のウェイトが大きく占めていると思います。
台湾においての民宿は、小規模家族経営という点は同じですが、基本的に食事は付きませんし、イメージを当てはめるとすれば、「安価な小規模宿泊所」といった感じでしょうか。
逆に”売り”が何かといえば、部屋の内装だったり景観だったりします。
今回、2泊した民宿は、『
溫莎堡日光涵館』(通常は”日光涵館”で通る)です。
オーナーは幾つかの民宿を経営していますが、中でも最高の景観を誇るのが日光涵館です。
部屋数は7部屋。
九份は山あいの斜面にへばり付くような感じで建物が建っていて、基隆湾を望む景観の良い地でもあります。
数ある民宿の中でも、全室がオーシャンビューであることが最大の”売り”です。
以前から興味の有った民宿で、残念ながら中止となった今年の夏の某企画の予定でもあったので、この際に自分の目でも確かめたくて宿泊してみることにしました。
当初は、10月10日の1泊だけの予定でNo.4の部屋を予約。
しかし、出発直前になって「連泊してみようかな?」と思い立って空きを確認したらNo.1の部屋しか残っておらず、2連泊でも2つの部屋に泊まることになりました。
【Room No.1】
メゾネットタイプの部屋で、二階寝室はダブルベッド。
No.1~No.3の部屋がこのタイプです。
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画像は端がちょっと切れていますが幅広の窓があり、ベッドから体を起こせば即景観を楽しめます。
一階への階段は中央にあります。
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一階はリビング(?)で、ソファベッドはエクストラベッドになるようです。
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浴室は、日本でも見掛けることが少なくなった木の風呂桶があります。
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【Room No.4】
こちらはNo.1の部屋と違い、ワンフロアです。
No.4~No.6がワンフロアタイプで、No.7が中二階付きワンフロアになっています。
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同様にダブルベッドの足元側に窓があり、その頭側に低い間仕切りで隔たったダブルベッドがもう一つ。
基本定員は4名です。
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浴室は、シャワーと木の風呂桶。
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浴室と繋がったトイレですが、トイレは狭い方が落ち着きます。(汗)
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他の部屋にもテラスがありますが、最大の間口と広さを持つのがNo.4の部屋です。
リビングには囲炉裏っぽいテーブルもあり、ここでくつろげばテレビと景観が同時に楽しめる仕様です。
テラスに飲み物と料理を持ち込んで景観をじっくり楽しむには最高でしょう。
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宿の外観はというと斜面に積み上げられた様な建屋で、No.1の左にNo.2、No.3と続き、その上にNo.4とNo.5が。
更にその上にNo.6とNo.7の部屋が乗っかる形になっています。
そして更に特徴的なのが、No.4以降の入口は基山街にあるのに対し、No.1~No.3の入口は基山街から階段を降りた輕便路にあることです。
No.6、No.7の位置に基山街、下の自動車が映っている位置が輕便路になります。

基山街側の入り口
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ここは朝食付きで、朝食は歩いて2分くらいの離れた場所で経営しているコーヒーショップの「涵館」に行きます。
ただし、朝食は8時30分からと少々遅めであります。
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朝食といっても期待するほどではありません。
しかし、台湾料理に飽きた場合にはカンフル剤的な役を果たしそうです。
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涵館もまた景観は良く、中央の人物がオーナーの許さん。
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日光涵館の部屋は、大なり小なり全室にテラスがあり、ベッドは全てダブルベッド仕様。
各部屋のレイアウトはそれぞれ異なり、内装の趣向も異なっています。
部屋は広く、正直、一人で泊まると空間を持て余します。
よって、単に”寝るだけ”というだけではなく、ゆったりのんびり使うのが一番かと思います。
とにかく部屋が広く別荘的な使い方もできるのですが、その分、宿泊料金は九份の中でも高めです。
しかし、連泊すると割引になるようで、2連泊で10%割引でした。
日本の宿泊システムと違い、料金は部屋の料金なので、一部屋に複数人数で泊まれば一人単価が安くなりますね。
宿の話によると、6月~8月は基隆湾沖に夕日が沈む風景が見られるということなので、来年も泊まってみようかと考えています。
【Room No.1のテラスから撮影】

※画像拡大可
【Room No.4のテラスから撮影】

※画像拡大可
【九份の街並み】

※画像拡大可

※画像拡大可
※宿泊料金はホームページを参照。
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【犬その1】
土産物店にはたいがい看板犬みたいなのがいる。
この犬、店の入口で客が跨ごうが子供が弄ろうとも全く起きない。
大物だ。
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【犬その2】
いつも、この場所でおとなしくしている。
近所の店で働くおばちゃんが飼い主らしい。
22時を過ぎて仕事を終え店から出てきた飼い主を見て駆け寄り、尻尾はおろか体全体をくねらせての喜びかたが凄かった。
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【夜の猫】
夜中に猫の写真を撮るとは思いもしなかった。
夜の猫は精悍だ。
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【落ちて来た…】
朝、民宿を出ると上から何か落ちてきた。
幸い、”G”でなくて良かったと思う。
ヒラタクワガタの仲間とは思うが、生息域と特徴からミワヒラタクワガタと推測。
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Posted at 2012/10/23 18:47:10 | |
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