土曜~日曜にかけ、1泊2日で
ろーすけさんの住む石川県に行ってきました。
石川県といえば能登半島。
今回は能登半島周遊のツーリングです。
演歌が似合いそうな土地柄ですが、はてさてどんな所なんでしょうか。
当日のろーすけさんとの待ち合わせ場所は、石川県七尾市にある
能登食祭市場。
自宅を出発して関越自動車道-上信越自動車道-北陸自動車道と、しごく普通なルートです。
北陸自動車道の小杉ICで下りて国道472号を使って富山県高岡市に入り、ここから海沿いの国道160号(氷見街道)で七尾市の中心部に向かいました。
能登食祭市場には待ち合わせの11:00より10分ほど早く到着しましたが、すでにろーすけさんは到着しており、2006年10月に三浦半島で会って以来約2年ぶりの再会です。
能登食祭市場を後に、手始めは七尾市中心部にある
鳥居醤油店へ向かいます。
ろーすけさんがいつも使っているというこの店の醤油、地元産の大豆を使って2年間の熟成をさせたものだそうで、初っ端から醤油をお土産に買ってしまいました。(笑)
先ずは富山湾にある能登島から能登半島ツーリングの開始。
能登大橋を渡って能登島に渡り、道の駅のとじまで小休止の後、ツインブリッジのとを通って半島に戻り穴水町に向かいます。

目指すは昼食場所の「
和風レストラン風傍」。

ここは海縁に建ち、海側の大きな窓から七尾北湾が望めるのが特徴で、メニューからは『あなご天ぷら定食』を頼んでみました。
画像は
ココ
”あなご”だけではなく色々な食材のてんぷらが盛られた豪華な定食です。
腹も膨らんだ後は、249号線を北上し途中の川尻から海岸沿いの34号線を進み鵜川で249号線に戻るというルートを選んでみました。
34号線は、所々対面通行のできる部分ではガンガン走るには非常に楽しい道ではありますが、車幅1台分しかない部分もかなり多くいたる所に待避スペースが設けられています。
また、集落の中を突っ切る道でバスも通る生活道路でもありました。(汗)
幸い、対向車はバス1台に乗用車3~4台しか出会いませんでしたが、出会ったら確実にどちらかがバックで待避スペースに戻るしかないような道でした。
鵜川で249号線に戻り、鳳珠郡能登町役場から249号線を離れ海岸沿いに進んで九十九湾にある”のと海洋ふれあいセンター”に到着。
しかし、いくら土曜日とはいえ駐車場に車が1台しかありません。
しかも、夏休み中ならそれなりに子供も居たようですが、磯の生物が観察できる周遊観察路もあるのに誰も居ません。
(そんなんで入館料を取る海の自然保護センターの維持できるんか?)

そして、駐車場に戻ると2台のGTは売店のおばちゃんとおっちゃんに取り囲まれていまいました。
「珍しい車やね~」
「どこの車?」
「幾らぐらいするのかね?」
などなど矢継ぎ早に質問がきます。
適当にあしらって駐車場を後にしました。(笑)
九十九湾から更に北上して見附島に向かいます。
見附島の約3km手前に恋路海岸というのがあり、客の居ない(海岸の市営駐車場には車が3台)ひなびた食堂の駐車場で写真を撮った後、見附海岸に到着。
船の舳先の形をした島(岩?)が名所です。

ここには多少の観光客や絵を描いている人も居ましたが、非常に静かです。
見附海岸を後に、珠洲市役所裏を通過して更に海岸沿い(28号線)に進み、須須神社脇を通過して宿のある奥能登最深部の狼煙町(珠洲市)に予定していた17時に到着しました。
今宵の宿は『
禄光旅館』。
狼煙町は”朝日も夕日も海からのぼり海にしずむ日本でただ一カ所のところ”という謳い文句なのですが、残念ながらの曇天でした。
それにしても、ここはマジで何もありません。
住民も、宿の前の漁港の漁師さんが一人とのら犬1匹しか見ていません。
(今時のら犬も珍しい)
宿も、たぶん宿泊者は合計3人らしい。
(玄関には男性用スニーカーが1足あった)
車は宿の玄関前のスロープが絶対に無理(ノーマルGTでもダメ)なので、前の漁港の駐車スペースに置きましたが。
とりあえず一旦部屋に入って気が付いたことは
「そうだ、何にも買ってないね」
ということで、最寄のコンビニへ行くことに。
袋麺1個とカップ麺2個がポツンと置かれた開店しているのかどうかも分からない商店が1軒ありましたが、それ以外はナシ。
一番近くのコンビニはというと、15km行ったところの珠洲市役所近くにのみです。
(何故か3軒固まっている)
夕食と風呂の前に、往復30kmをかけて買出しを強行したのでした。(爆)
※でも途中で信号機は1基だし、車はというと対向車が1台すれ違っただけなので往復30kmは意外と楽勝。
翌日も朝から曇り空。
20畳の中広間で二人っきりの朝食を済ませ、宿のおかみさんに見送られて9時に出発しました。
まぁ、飾りっけの無い旅館ではありましたが可も無く不可も無くってところでしょうか。
翌2日目は、狼煙町から日本海沿岸を南下するルートです。
宿を出発して数分の後には雨が降り始め、珠洲市大谷町で249号線と合流する頃には滝のような豪雨となってしまいました。
最初の目的地は”
道の駅すず塩田村”です。
到着時には豪雨の真っ最中で、塩作り体験もできるところなのですがこれでは無理です。
ここから少し南下すると、流紋岩が縦や斜めの節理に沿って海食されて約2kmにおよぶ曽々木海岸と、冬場の強風で滝の水が霧のように飛び散る逆さ滝の”垂水の滝”がありますが、雨足が強かったのでちょこっと見ただけでした。
垂水の滝は、雨のために結構流量が多かったです。
更に南下して輪島市手前の”白米の千枚田”が見られるポケットパークに到着。
この頃になってようやく雨もあがり始めました。
この249号線は輪島市で内陸部に向かってしまいますので、輪島市からは海岸沿いを進む38号線を通ることにしました。
この38号線も所々は車幅分の道ですが、集落が無い分走り易かったです。

(画像拡大可)
※輪島市光浦町
更に進むと輪島市大沢町の鮫ヶ淵で山間ルートとなり、途中には”男女滝”というなかなか綺麗な滝がありました。
幸い多少道幅も広めなので車を停めても通行の邪魔にはなりませんが、それでも2台分しか停められない程度です。

(画像拡大可)
男女滝を後に輪島市門前町浦上で再び249号線に合流し、門前町千代にある千代浜の鳴き砂を観光をと思いきや、浜への立ち入り禁止となっていました。
足を洗う設備などがあるので以前は浜に出られたのでしょうが、やはり海の汚れが原因なのでしょうか?
羽咋郡志賀町深谷で249号線から分かれて49号線に入り、”ヤセの断崖”を見学します。
松本清張の小説「ゼロの焦点」でヒロインが最後に身投げする断崖としても有名です。
平成19年3月の能登半島地震でも突端部が崩壊したそうな。
49号線を海岸沿いに進んで志賀町相神で249号線に戻り、時間は13時。
昼食は志賀町富来領家町にある、”
てらおか風舎富来本店”にてニクです。
昼食後は249号線沿いの機具岩を見ます。
道沿いの駐車スペースはそう広くはないのですが、やはり観光客は少なく、車も2台しか止まっていないので機具岩をバックに撮影することができました。

(画像拡大可)
機具岩から少し離れた場所の巌門にも寄ってみました。
数千年かけてうがった幅6m、高さ15m、奥行き60mの大きな洞門があり、源義経が兄・頼朝の追手から逃れて身を潜めていたという伝説が残る洞窟もあるのですが、今は出口は観光船の乗り場に通じています。
そして、今回の最終訪問地となる”千里浜なぎさドライブウェイ”です。

(画像拡大可)
能登自動車道の千里浜ICから今浜ICの間と平行する海岸の砂浜を自動車が走れるコースです。
こんな道(?)は無いですよね。
もう写真取り捲りです。
ここでAlfaを10台くらい集めて撮影していたら注目の的になりそうです。
晴天ではありませんでしたが、朝からの豪雨を思えばラッキーだとしか思えません。
逆に太陽光の反射が少なくまた夕刻にも近かったことから、アマルフィの色も強調されました。
久々の会心のショット。
なんだか広告になりそうな画です。

(画像拡大可)
約8kmという千里浜なぎさドライブウェイを走って、今回の能登半島周遊が終わりました。
七尾市から反時計周りに能登半島をほぼ海岸沿いに走って今浜まで約310kmの走行でした。
富山湾側は景勝地は少なく、日本海側は景勝地の宝庫です。
もうこれは車が無いと楽しめません。
また、七尾市以北は人口も少なく車もかなり少ないので渋滞も皆無だと言います。
道幅は幹線の249号線でも広くはないですが、車の交通量が圧倒的に少ないので時間に縛られるような行動をしなくて済むのが良いところでしょう。
たった二人だけのツーリングでしたが、その分小回りが利いて盛り沢山に楽しめました。
ろーすけさん、ありがとうございました。
フォトギャラ
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