【最終目(10月13日)】
いよいよ四国ツーリングも最終日を迎えました。

※大正時代の雰囲気を残す
旅館 常磐荘
2日目同様に午前8時に出発する予定だったのですが、なんと朝食が8時からなのです。
食べない訳にはいきませんので、タイムスケジュールの遅れはこの2日の走行状態からある程度取り戻せそうな感じでしたのでしっかりいただくことに。
結局、宿を出発したのは1時間遅れの午前9時となってしまいました。
松山ICから松山自動車道で徳島方面に向かいました。
川之江JCTで徳島自動車道に向かい、初日の移動時に入った井川池田ICで降り、国道32号線で景勝地の「大歩危・小歩危」に行きます。
「大歩危・小歩危」は、関東でいうと秩父の長瀞のような場所でしょうか。
順番からは小歩危が最初になりますが、小歩危では駐車場が無いため素通りし、大歩危にある「
リバーステーション West-West」という施設を利用しました。
この地域は吉野川中流域、アウトドアスポーツのラフティングが盛んなようで、施設にはアウトドア用品のメーカーである「mont・bell」の大歩危店が出店しています。
(mont・bell設立まもない頃にはフィールドパンツを愛用していました)
この日は数隻のゴムボートが出てラフティングをしていましたが、参加者はなんと全員川に飛び込んでいました。
天気は良いのですが川の水は冷たいだろうに…。(汗)
この後は”
祖谷のかずら橋”に向かうために、大歩危から橋を渡って県道45号線に入ります。
ここらは道幅もやや狭くなってきます。
幸いにも、かづら橋に近付く頃には出発時間の1時間遅れは取り戻すことができたので、昼食は予定通りかづら橋手前にある
祖谷美人渓谷店で食べることができました。

この店は渓谷の上にあり、吉野川を見下ろせるテラス席があるのですが、残念ながら満席で利用することができませんでした。
昼食後は、いよいよかづら橋です。
かづら橋観光のためには”かずら橋夢舞台”が主な駐車場(有料)となっていますが、祖谷川に掛かる秘境祖谷大橋の手前で左折する県道45号本線にある旧祖谷美人の駐車場が無料で停められました。

さて、この光景を見た途端、ume330さんともげらさんのMPが急降下です。
ume「テンション下がるわ~」
も 「これ渡るん!?(冷汗)」
かくいう私も、こういうのはちょっと苦手であります。
しかし、アン・ガールズさんだけは平気だそうな。
という訳で、アン・ガールズさんを先頭に渡り始めますが、なんとアン・ガールズさんは欄干部を掴まらずにスタスタと歩いて行ってしまいます。
(恐るべし!)
もちろん他の観光客も欄干を掴んで恐々足を動かすのですが、当然私も同様に恐怖感いっぱいでした。
それでも前の人を追い越しつつも渡り始めますが、もげらさんはなかなか足が動きません。
ume330さんも殆ど足が動かず
ume「オレ、辞めようかなぁ~?」
と弱音を吐きます。
私 「辞めたら”ヘタレ”認定しますよ!?」
ume「”ヘタレ”でも良いよ~」
なんて答えが返ってきたので内心笑ってしまうのでした。(汗)

それでも2人とも徐々に渡り始め、渡り終わる頃にはだいぶ慣れてきたようでした。
このかづら橋は一方通行で、出口側には川原に降りられるようになっています。
ここでMPの回復に努めます。(笑)

(メス猿が一匹…)
全員MPをある程度回復したところで、次は”
奥祖谷二重かずら橋”に向けて出発です。
しかし、これがまた「えらい所へ来てしまった」と思い始めたのは出発して間もなくのことでした。
大歩危から続く県道45号線を更に奥へ奥へと進みます。
所々対向車線のある部分もありますが、殆どの部分では車1台分の山道です。
今回は全員デミ持ちでしたので、先頭を走る私が対向車の状況や道の状況を報告しながら進みますが、対向車と出会い頭となればどちらかが後退して退避スペースに入らなければ対面通行ができません。
かづら橋を出発してから約10km進むと国道439号線に突き当たります。
突き当たりから国道439号線で徳島市方面に向けて約27km先に奥祖谷二重かずら橋があるのですが、この”
国道439号線”というのが悪名高い”
酷道与作”なのでした。
【国道439号線(通称:酷道与作)】
高知県四万十市から徳島県徳島市までの山間部を走る全長300km以上におよぶ国道。
全国の酷道でもベスト3に入るベスト・オブ酷道であり、
全国の酷道・険道マニアからは一度は走ってみたいという憧れの酷道のひとつで”ヨサク”、”与作”の愛称で親しまれている。
高知県四万十町の土佐大正付近と徳島県の京柱峠はルート上最狂という噂。
幸い京柱峠を通ることはありませんでしたが、県道45号線のかずら橋から始まる剣山頂上付近までの走行は、単に道が狭いだけではなく路面も荒れていて神経をかなり使い、30分も先頭を走ると疲労で指示も散漫になってきてしまいました。
途中、ume330さんと先頭交代をしながらやっとこさ奥祖谷二重かずら橋に到着です。

(奥祖谷二重かづら橋:男橋)
到着してちょっと休憩した後、先のかづら橋で恐怖感を覚えたume330さんともげらさんが橋に行くか行くまいか迷います。
せっかくここまで来て渡らないのも癪なので、意を決して渡ることに挑戦しました。
しかし一度渡って慣れたのか、ume330さんももげらさんも今回は苦労せず渡ります。
それどころか、ume330さんはもげらさんに負けじと前に進むのでした。
もげらさんも今回は早い。
それと、アン・ガールズさんは相変わらずサッサと渡ってしまい、なかなか写真を撮らせてくれません。(笑)
二重かずら橋ということで”男橋”と”女橋”があり、アン・ガールズさんは小走りで渡ってしまうのでとても付いて行けません!(汗)
ここでも川原に下りてMPの補給に努めます。
奥祖谷二重かずら橋を後にして酷道与作を剣山まで登っていきます。
剣山からは
国道438号線に入って吉野川沿いを走る国道192号線に出るのですが、この438号線もまた狭いし舗装路面は荒れているしで、これも立派な酷道です。
皆下回りを擦ってばかりで、私も一度、飛散したかと思うほどにおもいっきりフロントリップを擦ったのでした。
そして、奥祖谷二重かずら橋~つるぎ町の国道192号交点までが約49km。
その間、先頭を走って対向車や路面状況をデミで指示するも、誰も何一つ返答がありません。
しかも、昨日までは同じアルファを見かけると話が始まったものが、たまたま大阪ナンバーの147が道路脇に停まっていたのを見ても何も言い出しません。
皆疲れきって話す気力も無かったのです。
とにかくその間は私の一人舞台でした。(爆)
国道192号線に出て最寄のコンビニに入って予定を再検討します。
この時点でHPもMPほぼ底を尽きた様でした。
合計3本のかずら橋で予定以上の時間を消費してしまい、最後の”阿波の土柱”をパスすることになり、夕食場所へ向かうべく脇町ICをに向かいます。
奥祖谷ルート

(画像拡大可)
帰路は淡路島経由なので、徳島自動車道を降りないと大鳴門橋に繋がる高松自動車道には入れません。
高松自動車道へは、一番接近している徳島自動車道の藍住ICと高松自動車道の板野ICを利用し、いよいよ”by-by四国”です。
夕食は、淡路佐野運動公園に近い淡路牛専門店の「
ビーフランド大公」です。
予め予約をしたかったのですが、休日は予約が出来ないとのことで一抹の不安がありました。
19時到着。
結果、食事をすることは可能でしたが、価格も安く人気のステーキセットは既に売り切れでしたので、ちょっとお高い”石焼ロースステーキ 並”を注文することに。

ここ2日間、「うどん」、「蕎麦」、「海鮮」だったので最後のニクは最後に相応しい食事です。
やはり、
美味し~い!!
HPとMPを完全回復させることは出来ませんでしたが、帰るだけの気力は補充できまた。
(店を出ようとしたらロースステーキ 並も売り切れになっていた…)
明石海峡大橋の手前の淡路SAで最後の土産を買い、一応ここで流れ解散となりました。
淡路SAを出発したのが21時、さすがに3連休、この時間でも宝塚近辺は渋滞中です。
渋滞でちょっとバラけてしまい、他の皆と離れてしまって最後の挨拶ができなかったのが残念でしたが、宝塚の渋滞を抜けたらあとは全くスームズに。
日付は14日に変わり無事帰宅することできました。
2泊4日の走行距離:
2188.6km
※計算では2200km超なのだが、阿波の土柱をパスしたことで減った。
半年間の準備期間を得て終了した今回の”四国ツーリング”、予定は100%消化することはできませんでしたが、十分満足できる旅でした。
とりあえずは押える所は押えたと思いますが、他にも行ってみたい場所も多く止む無く今回は涙を飲みました。
地図を見ていても怪しいと思っていた酷道与作も、いざ終わってしまえばネタ話にもなりましたし、何より”姫”のもげらさんが臆することなく走破したのはエラかったと思います。
これで”
2008年度 大遠足”は成功裏に終了です!
フォトギャラ最終日
その1
その2
その3
その4
この記事は、
酷道 与作 について書いています。
この記事は、
食べた、走った1358km!③ について書いています。
※追記
酷道DVDが発売されるのだとか。
しかも東日本編と西日本編の2本立てだぁ。