7月7日は七夕。
その日、「うどん遍路の旅 Vol.10」に参加してきました。
天候は低気圧の接近で多少厳しいものもありましたが、梅雨の季節なので仕方ないでしょう。
今回は淡路島経由でうどん県に入りましたが、途中で滝のような豪雨に出会うも、集合場所である「ゆめタウン 三豊」到着時には雨も上がっていました。
集合時間の30分前に到着して一番乗りです。
10回目というアニバーサリーらしく、企画の
moulin-roujeさん夫妻他、
あき156さん夫妻、
もっちょさん夫妻、
CLUB 3.8さんの、総勢8名での”うどん遍路”です。
一軒目:【須崎】
三豊市高瀬町上麻3778
数多くのうどん屋がひしめく香川県においても、かなりディープな店だと思います。
先ず、看板の類がありません。
「ここがうどん屋?」と思われるような店もいくつかありますが、外観からは全くそれと思しきものは見当たらず、ただ『須崎食料品店』という張り紙があるのみです。
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実際、隣には食料品店があるのですが、人の出入りでも無ければここが”うどんを食せる店”というのは気付かないでしょう。
食料品店の隣の奥にてうどんを打ち、茹で、提供しているのです。
メニューは、”かけうどん”のみ。
サイドメニューも無く、大と小、温か冷が選べ、玉子の追加は可能です。
価格は安く、”小”は150円。
玉子が20円なので、玉子を追加しても170円という安さです。
8人分
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麺はかなりエッジが立ち、ツルツル感は少なめ、コシは程々といった感じ。
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個人的には『良いね』と思ったのですが、うDoん家(moulin-roujeさん)曰く『前回(半年くらい前)より食感が落ちた』そうな。
また、前回より30円も値上がったとのことです。(以前は小が120円)
それでも、やっぱり”普通じゃない”ことには変わりません。
(その他の画像→
ココ)
二軒目:【太郎うどん】
仲多度郡まんのう町四条福家167-4
昨年に続き2度目です。
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前回は限定30食という”肉ぶっかけ”にしたのですが、その時に別な一品も気になっていたのがありました。
それは”バターラー油(小)”です。
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名前の通りバターとラー油を加えただけのもので、更に多少の焦がしニンニクが入ってます。
考えてみれば、小麦粉とバターの組合せは定番だし、小麦粉から作るうどんにバターがマッチするのは当然かと思います。
これは、
かなり美味い!
単にバターの味と風味だけではなく、辛さを加えたラー油も引き立て役になっているのでしょう。
肉ぶっかけも美味かったのですが、麺といい味といい、安定しているのが太郎うどんではないかと思います。
三軒目:【ことひら製麺 逆打ち零番】
仲多度郡まんのう町東高篠1140
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建屋壁面のイラストが目を引く店舗は、昨年12月にオープン。
県内でうどん店を広く展開する「こんぴらや」の新ブランドだそうです。
”逆打ち”とは、お遍路さんが四国八十八番札所を巡拝することを順打ちと称するのに対し、困難で3倍の功徳があるといわれる八十八番札所から遡って巡拝することを”逆打ち”と称します。
架空の美少女マイ(八十八=米=マイ)が、逆打ちで日本人の「まごころ」を取り戻すための”逆打ちストーリー”を展開するというのがコンセンプトテーマとのこと。
デザイン・アートはコミックアートの
加藤文孝氏。
自ら『超時空讃岐饂飩』と称し、進化型讃岐うどん店とも言えそうです。
もちろん普通のメニューもありますが、ネタ的には、ここはやはり”トマトうどん”ではないでしょうか?(笑)
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真っ赤な汁がインパクト大であります。
麺については普通(うどん県内として)だと思いますが、汁については、ほぼトマトジュースでした。(汗)
ただし、若干ダシ汁が加えられているようです。
もちょっと”半捻り”くらいはあっても良かったかもしれませんし、甘めにしてデザート感覚に持ち込んでも良かったような気がします。
でも、意外とこれはこれでアリな組合せでした。
メインの逆打ち商品はアーティスティックなパッケージが目を引き、88種からランダムにアートカードが封入されています。
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(その他の画像→
ココ)
また、店舗の隣りが製麺工場なので、工場見学もさせてもらいました。
(工場内部の写真は無し)
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「こんぴらや」が進化型ともいえる部分は、うどんのバリエーションにあることでしょう。
「さぬき生パスタ」や蕎麦風うどんの「蕎麦らしきうどん」、ロールケーキ状の「代打ち麺ロール」といった変りダネ商品から、注文生産で作られるコーヒーやウコンなどの各種食材味のうどんを製造しているのです。
工場見学の際に見せてもらった「苺ミルク」には全員興味津々でしたが、残念ながら一般販売商品ではありませんでした。
数がまとまれば注文できるのですが、ぜひ、練乳掛けで試してみたいところです。
四軒目:【寿美屋】
丸亀市中津町1091-1
香川県の代表的な小麦粉『さぬきの夢2000』を使ったうどんとして有名です。
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寿美屋でイチオシなのが、この”カレーうどん”です。
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比較対照が写っていないので分かり難いのですが、これが”小”ということですが普通の量がありました。
さぬきの夢2000らしいコシとモチモチ感があり、塩味は少なめなカレーです。
葱の青い部分とバラ肉が入り、カレー自体も関東でいう一般的なカレーうどんのカレーとは違うようです。
どちらかというと、蕎麦屋のカレーに近い感じでしょうか。
非常に食べやすく、既に3軒巡っている状態でも美味しく食べられました。
今ではさぬきの夢2000の収穫量が無くなってきており、次代の”さぬきの夢2009”に移ってきているので、今後は2009にシフトするのでしょう。
五軒目(甘味処):【甘味茶屋 Sari Sari】
善通寺市善通寺町5-5-22
”うどん遍路”の〆は、やはり甘味処ですね。
善通寺にある、和風カフェといったところで、一方通行の道に佇む隠れ家的甘味処です。
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建屋は年代のある酒店(山下酒店)を内部改装したもので、車では小さな「Sari Sari」と表示された看板を見落とすと一方通行をぐるぐる回ってしまうでしょう。
駐車場も5台分しかないので、できれば車以外で訪問したほうがいいかもしれません。
(今回は4台分を占拠…)
特製抹茶プリンパフェ
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店内(写真撮り忘れ)はモダンでアーティスティックな飾り付け。
店奥には長テーブルの座敷、手前には椅子のある長テーブルと2名分の小さなテーブルがあり、店奥から道路まで吹き抜けになっているので比較的涼しく感じます。
喧騒さは無く、落ち着いた雰囲気で寛げるのがとても良い感じでした。
Sari Sariでの楽しい談笑も終え、これにて「うどん遍路の旅 Vol.10」は終了です。
うDoん家のmoulin-roujeさん以外はお初でしたが、お相手いただき楽しく”うどん遍路”ができました。
皆さん、お疲れさまでした。
私といえば、この日は丸亀市内に宿泊なのですが、夕飯の時間を迎えても腹は減っていません。
丸亀名物の骨付鳥や、手打ちうどんがある居酒屋などを考えてはいたのですが、結局はそのまま就寝してしまいました。
翌7月8日、うどん遍路は個人的に続行です。
翌日は、宿泊ホテルから比較的近く、朝早くから開店している店に突撃しました。
一軒目(通算六軒目):【まごころ】
丸亀市蓬莱町55-3
丸亀港傍丸亀パブリックゴルフ場の脇にあり、午前6:00が開店ということで行ってみます。
駐車場は20台分あるとのことでしたが、皆道路脇に路駐していたので見習って路駐してしまいました。(汗)
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140席と店内は広く、台湾の公設市場のような雰囲気でした。
時刻は8時、女性一人でもうどんを食べに来るのはさすが”うどん県”です。
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肉ぶっかけ(小・冷)
ワカメは自由に乗せられます。
また、サイドメニューが充実しているのも嬉しいところです。
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麺は細麺でコシとモチモチ感のバランスが良く、だし汁は肉汁も含まれるのでイリコ味は決して多くは感じられませんが、なぜか大根おろしが加わるとすごく味が引き立ちました。
ここは、60年の歴史がある「宮武讃岐製麺所」(店の隣りが製麺所)のオーナーが出店して約30年。
歴史があるのはそれだけ人気がある証拠ですね。
朝6:00からということで、うどん巡りの一軒目にもちょうど良いかもしれません。
二軒目(通算七軒目):【純手打ちうどん よしや】
丸亀市飯野町東二343-1
こちらも朝は7:00から開店です。
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メニューは、いたってシンプル。
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かけうどん”小”(ひやあつ)
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機械を一切使わず、手と足だけで打たれたうどんが食せます。
麺の太さは標準的、やや縮れが見られます。
出汁のイリコ味はそう強くはありませんが、非常にまろやかな感じでした。
私好みの”ひやあつ”が選べるのもポイントですが、『気が付いたら全部腹に収まっていた』というのが率直な感想です。(笑)
若いオーナーで、店内は非常に活気がありました。
これにて、うどん県を後にします。
そして、『うどん遍路』とは別の目的で瀬戸大橋を渡るのでした。