「いつかは行ってみたい!」と思い続けていた“北の大地”北海道へ、ようやく行くことができた。
初めての北海道ということで、行ってみたい所や走ってみたい所は非常に多く、それらを全て回ることは難しい。
しかも、おおまかに行ってみたい場所を目的地とすると、次の目的地までの距離が100kmや150km先というのも多く、計画の初期検討段階ではどの様に走ったら良いか漠然とした日々が続いた。
初めての地ということで、日が落ちた夜間の移動は避けたいし、1日の走行距離はそれなりに稼ぎたく、1日当り350~400km程度が妥当だろうという結論に。
出発直前まで新たに訪れてみたい場所が出てきてしまうのには困ったものだが、何とかそれなりに回るルートを模索できた。
出発は5月30日(土)とし、茨城県の大洗港からフェリーで苫小牧に上陸することにした。
【5月30日(土)】
船は、大洗港18:30発(夕方便)の“さんふらわあ さっぽろ”。
自宅から大洗港までは3時間もあれば十分だが、少し早めに出発をし、大洗港近くで給油と洗車をすることにした。
さすがガルパン(アニメ:ガールズ&パンツァー)の聖地(作品舞台)らしく、洗車機=せんしゃ(戦車)機である。
“せんしゃ機”で気分を一新し、フェリ-ターミナルへと向かった。
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無事受付を済ませ、積込み用駐車場で待機する。
まだ本州を離れていないというのに、いつにも無くワクワク感が止まらない。
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やがて車両の積込みが開始となり、“車高の低い車は後回し”と聞いていたが特別なことは無く普通に積み込まれた。
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船室は、スタンダードルームの和洋室。
『シングルスタンダード キャンペーン期間』ということで、4名定員の部屋を船室貸切料金無しで利用するこができた。
一人旅にはもってこいのキャンペーンだ。
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定刻通り18:30に大洗港を出航し、間髪を入れずにレストランがオープン。
約19時間の船旅ということで、食事は夕・朝・昼の3回を迎えるが、 夕食:1,900円、朝食:1,050円、昼食:800円となっている。
夕食+朝食:2,400円という550円得する2食セット券があるので利用するこにした。
いずれの食事もバイキング形式だ。
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夕食を済ませれば、後はのんびり。
スタンダードルームにはTVが有り、航行中にもBS放送が見られるのだが、DVDプレーヤーも有ることから幾枚かのDVDソフトを持参し、就寝までの間つまらない番組の時にはDVDを見ていた。
さて、いざ就寝となると困ったことになってしまった。
それは、船のエンジンの音と振動で眠れないこと。
船の居住スペースは3層あり、レストランのある最上階Aデッキの下にB・Cデッキが客室となっているが、スタンダードルームは全てCデッキにあり、今回、その中での最後尾の部屋でエンジンに一番近い部屋だった。
確かにCデッキ中央にある案内所に向かうにつれ音と振動が少なくなってくるので、最悪の部屋といって良いだろう。
貸切料金が発生していないから後部になったかどうかを勘繰るわけではないが、結局眠ったのは4時頃だった。
【5月31日(日)】
記憶が定かではないが、朝食の案内放送前には目覚めたようだ。
ワクワク感もあり、睡眠時間の短さは問題にならず朝食を済ませ、午前中は部屋でDVDを観ながらゴロゴロ過ごす。
昼食は、カレーライスとスパゲティーのバイキングで、800円としては妥当か。
苫小牧港には定刻通り13:30に到着。
14:00、いよいよ北海道に第一歩を踏み出した。
天候は晴れ。
青い空と白い雲が眩しく、視界に入る空は日常の生活で見るより広く、雲は低く感じられて北海道に来たという実感が込み上がる。
苫小牧港を出て片側4車線の道道259号(臨海北通)で千歳方面に向かうが、少し走ったところで改めて北海道を実感することになった。
北海道はスピード違反の取締りが厳しいと聞いていたが、早速、隣りの車線で私より少し速く走っていた軽トラがサイレンを鳴らされる。
恐らく制限速度オーバー20km/hあるかないかと思われるがしっかり捕まっており、その後2件ほど捕まっているのを見かけたことから、速度には十分注意しなければいけないと感じた。
追分町ICから道東自動車道を走る。
途中、ジェンガのようなモザイク模様の外観が特徴的なホテル「星野リゾート トマム」が見えてきた。
一度は泊まってみたいものだ。
星野リゾートを横目に進み、音更帯広ICで道東自動車道を降り、北海道での初日の宿泊地である「糠平温泉郷」へと向かった。
道内で最初にシャッターを切ったのは、十勝牧場を過ぎた辺りの道道337号だった。
以降も多く見ることになるであろう直線道路は、初めて自身の目で見たことに感動したが、たぶんこの先はあたりまえの風景になってしまうのだろう。
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一般道に出てからの休憩場所は「豊岡見晴台駐車公園」だ。
ここは東側に見える上士幌町より標高差で約100m程の高さで特に見晴らしが良いという訳ではないものの、斜里町にある“天まで続く道”には及ばなくとも東側に延びる道はなかなかのものだ。
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天候も良く多少時間の余裕も有ったことから、「ナイタイ高原牧場」に寄ってみた。
ナイタイ高原牧場は、ナイタイ山麓に広がる総面積約1,700ha(東京ドーム358個分)の牧場で、上士幌町が運営する公共牧場だ。
公共の牧場としては日本一の広さを誇り、牧場内の町道ナイタイ高原線で登る標高785m最上部にはレストハウスと展望台がある。
夕方ということもありレストハウスは営業時間を過ぎ、陽が山陰を作ってしまっていた。
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しばし十勝平野を眺めた後、ナイタイ高原牧場を去ろうとしたら入口のゲートが閉まっていて出られなくなってしまった。
そう、牧場の開放時間を過ぎてしまっていたからだ。
ゲート脇にある管理棟に行ってみると、鍵は開いていて人はまだ居る気配はあるが呼べど返事は無く、15分ほどウロウロした後に宿に電話してみようかとした矢先に、自転車に乗った従業員らしき男性がやって来るのが見えた。
その男性はゲートを閉めた後に付近を見回って戻ってきたところで、幸いにも無事ゲートを開けてもらうことができた。
ゲート閉門時間は5月までは18:00だが、6月から19:00で、うっかりこの日を6月と思い込んでしまったのが敗因だ。
予想外に時間を食ってしまい、急いで上士幌町内での給油に向かう。
しかし、日曜日の18時を過ぎて唯一開いていたのは農協ホクレンのセルフのみ。
翌日は層雲峡方面に向かうが、上士幌町から先100kmはガソリンスタンドが皆無であり、残量は100kmの走行には耐えられそうなのだが上士幌町での給油をしておきたい。
(国道273号のガソリンスタンド空白区間)
給油も完了し、北海道での初日となる糠平温泉郷の「
元祖 湯元館」に到着。
糠平温泉で最も古い宿で、設備は古くとも、その分料金が安く趣がある温泉旅館だった。
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※画像は翌日の撮影
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日曜日の宿泊は食事が提供されないことから素泊りしかなく、上士幌町のセコマ(北海道のコンビニ:セイコーマート)で夕食用の弁当を購入した。
明日以降、セコマにはかなりお世話になるだろう。
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※拡大可
(続く…)