
イオンモール筑紫野でショッピングと映画を楽しんだ後、私達親子はトヨタネッツ店に行って
トヨタiQの発表展示会へお邪魔しました。トヨタiQにたっぷり試乗しましたのでレポートします。
試乗グレード:100G
試乗コース:住宅地~郊外の流れの良い幹線道路
コースコンディション:ドライ、渋滞なし
乗車人数:私と長女と営業マンの3名
外気温:2℃
エアコン設定:25℃(A/Cオフ)
試乗時間:約15分
1)外観
全長3メートルの全長は「短いっ!」の一言に尽きますね。タイヤサイズは15インチなのでクルマの大きさの割にはタイヤがデカく見えます。全高は1.5メートルなので数値的にはそれほど高くありませんけど、実車を見ると背高ノッポに感じます。
2)インテリア
ドアを開けて車内に入ってみました。ドアの長さは4ドアのカローラよりも大きく2ドアクーペよりも多少小さい1.2m。狭い場所では隣のクルマに気を遣いそう。
インパネの質感は価格相応かな。オートエアコンのコントロールパネルは独特の操作系で慣れが必要かも。タコメーターは正直言って見にくいです。
前席のシートポジションはミニバンのようにアップライトな着座位置で開放的。フロントウインドウから距離があるので圧迫感はありません。前を見ている限りでは全長3メートル以下のクルマであることを意識しません。助手席側はグローブボックスを廃止してエアコンユニットを移動した効果で足許は広々としています。前席の居住性は全く問題なし。
次に後席に移動してみると、やはり運転席後方のスペースはミニマムで子供用と割り切りが必要です。助手席後方はコンパクトクラスの乗用車よりは幾分窮屈な感じがしますが、レッグスペースは問題ないレベル。ただ、上下方向のゆとりはなく、身長171cmの私がリアシートに着座すると髪の毛が天井に触れます。
ラゲッジスペースは定員乗車時には殆ど無いに等しいです。リアシートを前倒しするとリアシートを立てた状態のヴィッツ並みかな。
3)エンジンルーム
iQにはエンジンとミッションの位置関係を逆転させる等のスペースを生み出すための工夫が為されているので、私は今回ボンネットを開けて中をチェックしてみました。将来4気筒1.3Lや1.4Lディーゼルの搭載が噂されているだけあって、エンジンルームは意外にもゆとりがあります。1リッターエンジンってこんなにコンパクトでしたかね。スペース的には軽自動車とそう大きく変わらないんじゃないかな。
4)ロードインプレ
今日はネッツトヨタさんのご厚意により、住宅街に通じる坂道から郊外の流れの良い幹線道路までたっぷりとiQを試乗させていただきました。私は運転席に乗り込んでプッシュスタートボタンを押してエンジンを始動。パッソやヴィッツなどでお馴染みの1KR-FEエンジンは3気筒にも関わらず振動がよく抑えられており静粛性は高いです。加速時にはこもり音が侵入してきますが、4気筒の1.3Lと比べても遜色ないレベル。一定の速度で巡航中はコンパクトカーとは思えないほど静かです。
動力性能ですが、大人2名と子供1名の3人乗車で坂道や幹線道路を走ってみたところ、普通に走る限りパワー不足は感じません。側道から本線への合流は難なくこなしますし、坂道でも重さを感じません。1KR-FEの最高出力は68馬力で最大トルクが9.2Kgf・mですから、スペック的にはちょうど軽ターボと同じくらいになります。車重も890kgですから動力性能も軽ターボと拮抗しますが、排気量が大きいiQの方がタウンユースでは扱いやすいと思います。
試乗前から気になっていたトヨタ車のCVTの制御プログラムについて一言。以前乗ったラクティスよりは大分改善されていますが、減速して停止する時の制御にはまだ改良の余地があります。停止直前にミッションのロックアップが解除されてトルコンに切り替わる際に前後に揺れるような感触が残念ながらiQにもあります。日産やスバルのCVT車にはそのような挙動はありませんので、是非頑張って改良してもらいたいです。
乗り心地はやや硬めのセッティング。市街地では多少突き上げ感が強く出ますが、速度が上がると丁度いい感じ。トレッドを広く取っているのでロールは少なくコーナーでもしっかり4輪が踏ん張ります。ただ、ホイールベースがわずか2メートルしかないので、ギャップを通過する際に前後方向の揺れの大きさが多少気になりました。
iQには燃費計とエコドライブインジケーターが装備されています。平均燃費計は11Km/L程度の数値を示していましたが、燃費計をリセットしてからどのような走りをしたか分かりませんので今回の数字はあてにならないでしょう。
iQのセールスポイントとして3.9mを誇る最小回転半径があります。3.9mという数字は軽のスバルサンバーと同程度ですので驚きですね。むしろ前後のオーバーハングが短いiQの方が取り回しがいいかも。広い安全な駐車場でハンドルをいっぱいに切ってぐるぐる旋回してみましたが、本当に感動するくらい小回りが効きます。15インチタイヤを履いているのに小回りが効く理由は、ホイールベースが短くステアリングの舵角が大きいことにあると思います。
5)その他
試乗が終わった後に担当の営業マンとiQについて色々とお話をさせていただきました。
○値引きは基本的にゼロです。
○セカンドカーとしての需要はもちろん、ファーストカーとして購入されるお客さんも多い。
○軽自動車と比較すると割高だとよく言われるので、軽自動車と比べられると少々苦しいのが本音である。
○「100G」が一番売れている。
○色は「パールホワイト」が一番人気で、納期もこの色は若干長め。
○「100G」にディスチャージヘッドランプとアルミとオーディオレスをMOPに付けて一般的なDOPを付けて見積もりをしたら180万円をちょっと超えました。
6)総評
iQは普段1~2名で乗車する使い方が殆どで荷物をそれほど積まないユーザーであれば立派にファーストカーとして通用すると感じました。小さく軽くするために安易に全幅を縮めなかったのは正解です。iQの購入者は軽自動車と比較検討される方も多いと思いますが、税制面で優遇されている軽自動車に負けるのは仕方がないにしても、車両価格の高さはやはり販売面でネックになりそう。この車は軽自動車と比較検討するというよりも、ユーザーに対して如何にiQのコンセプトに賛同して頂けるかが鍵になりそうですね。
※
フォトギャラリーもご覧ください。
Posted at 2008/12/07 00:23:17 | |
トラックバック(0) |
試乗インプレ | クルマ