梅雨の季節になると・・・

毎年この季節になると想い出すことがあります。
数年前までデイサービスで働いていました。
利用者様は高齢なので、病気になって急にお亡くなりになるなんてことはよくあることでした。
とある利用者様が亡くなったのが梅雨の季節でした。
自分では立ち上がれない方で、ベッドから送迎の車までの移動は、いつも僕がおんぶして行っていました。
僕が勤め始めた時は、元気に車椅子の上で踊ったりしていました。
亡くなる１ヶ月くらい前から少しずつ食欲がなくなってきていて、とても心配してました。
亡くなる二日前に、急に「あんたのこと絶対忘れないからな。あんたが一番優しくしてくれた。今までありがとうな」と僕に手を合わせて言って下さいました。
なんとなく、もう２度と僕に会えないと思ったのでしょうね。
誰が亡くなった時でも悲しかったけど、この利用者様が亡くなった時が一番悲しかったです。
僕がデイサービスを辞めたのは、この２ヶ月後です。
利用者様との永遠のお別れが何度経験しても辛かったこと、体調を崩したこと、営業（集客）を強制されたこと、これらが重なって嫌になってしまいました。
この利用者様が元気でいて下さったら、きっと僕も辞めずに頑張っていたと思います。