今日の実話。

別になんの変哲もない朝でしたよ。
申し送り受けて、トコトコと歩いて。
とあるおばあちゃん、お熱があるって事なので
体温計を脇に挟みましたー。


………ん？

あれ？

おややややややや？？？？？？？



呼吸してなくね？？？


体温計が鳴りました。
37.4度。
んー。

いや、亡くなってる様には見えないんですけどもー。

これ、やっぱり呼吸してなくね？？
布団めくって足の裏見てみましたけども、亡くなってたりとか亡くなる前には紫色になりますが
そんなんなってないし。
でもどーみても呼吸してません。
頚動脈も触れません。

呼吸戻るかなぁ？
ってちょっとやってみましたが、ダメでした。
どうやら心肺停止状態になって間もなく発見したようです。

お前、蘇生しろよ！
って思いますか？
病院じゃないんで、あらかじめ看取りと言う方針で家族さんとの間で決めてたらしません。
101歳の大往生でございました。
老衰してたので、見守る体制に入ったばかりでした。

苦しまず、正に眠るが如く。
突然のようだけど、あらかじめ家族さんは覚悟してましたんで、家族さんもそんなに驚かず。

こういう亡くなりかたって理想だなぁ。
うちの親もこうしてやりたいな。

でも、実はこう穏やかに最期を迎えるには
一般の方はなかなか割り切れないかもしれませんです。
飲めない、食べられない、そうなったら普通は点滴しますよね。
実は点滴すると最期に苦しみます。
処理し切れなかった水分が身体に蓄積されて心臓を苦しめたり身体がぱんぱんに浮腫んだりします。

おいらも最初、点滴しねぇの？えっ？！
って思ってましたが
老衰を迎えたお年寄りを自然に任せるってのは
結局は御本人のためなんだなぁ、と最近思います。

なので、うちのおかんは本人の希望もあって
何かあっても救命の可能性が低ければ
自然に任せる事に決めてあります。
その時に覚悟して黙って見ていられるのだろうか？と
ちょっと不安でしたが
最近はやっぱりおかんと決めた事は正しいんだな、おかんのためには良いんだよね
そう思える様になってきたのでした。