走り屋が居なくなっていく。

あー
うちの部屋のすぐそばの、片側二車線の直線幹線道路で
さっきからヘタレ供がかっ飛ばしてるんで、110番しておきました。
音の動きから言っても130キロ以上は出てますね。
勝手に自爆してくれる分には大歓迎ですけれども、巻き込まれる人が気の毒ですし、何よりもすぐ近所で事故られるとパトカーやら救急車やらでワーワーうるさくなるでしょうから。

何よりも理解出来ないのは、事故った時にどうなるか、ってのを全く想像出来ない馬鹿なアタマですかね。
そもそもこんな広い直線で、直線番長して何が楽しいの？
直線番長して腕前上がる？上がらねぇよなぁ。
砂川で飲酒運転して一家5人に特攻してったアホ2人も同類ですよ。
あそこらは広くて直線が20キロあるんですよ、そんなとこで直線番長してどうするって言うのよ。
上砂川ならそこら辺にいくらでも裏道的な峠はあります。
そこで勝手に単独で自爆してりゃ良いんですよ。

自分も昔はかなり公道でヤンチャやりましたから、良い子ぶる気はありませんし、速度違反する事を推奨する訳ではありません。
そこらへん誤解ないように読んで戴きたいのですが。

どうせヤンチャするならば、自爆しても被害者出ない山の中行ったらどうなんですかね。
少なくとも、20年程昔の、俗に言う走り屋ってのは、そこらへん暗黙の了解で、交通量少ない山の中のちょっとした峠で遊んでたもんです。
もちろんガードレールに自爆してバンパー取れたとか、そんなものは日常茶飯事、取れたバンパーはしばらく自爆地点に晒しておく、と言う、こっぱずかしいペナルティー付き。
もちろん後日回収は責任持って本人がしていましたが。


ただ。
ここ数年思っていましたが、峠を走るタイプの走り屋が走れる場所が無くなって来ていますね。
初心者の頃からハンドルさばきを鍛えた百戸峠はもちろん、昔はとんでもない道だった日勝峠や、色んな峠が、走りやすく改修されたり、小さな峠だと峠そのものが無くなってしまったり。

ちょっとした流しテストコースがわりにしていた、ババダカールラリーコースも、近々消滅するようです。
細くて九十九折、起伏も激しいなかなか面白い道ですが、今更ながら旭山動物園方面へのバイパス的な広くてまっすぐで面白味のない道路に改修されるようです。
いや、オホーツク方面から動物園へ行く観光客ってそんなにいるのかね？

で、公道でヤンチャしなくなったおいらの唯一の楽しむ場所…昔の峠の走り屋が好むような
SCLもとうとう消えてしまいます。

若者が峠で遊べる環境もないからか、走っても面白くない箱型で馬鹿みたいにチンドン屋電飾つけたり、無意味にマフラー爆音にしてみたり
誰も、運転手本人すら見てないのに無駄に沢山モニター付けて浜崎とかヤクザイルとか流して、リアにはDADと来たもんだ。

居住空間の広いクルマでゆったり、だとか
人や荷物沢山積んで移動とか
そう言うクルマの楽しみ方もあるんだろうけれども
峠なんか攻めたらバターンと横に倒れそうな、そんなクルマで何故直線番長するのやら。

クルマを楽しむ、走りを楽しむ、そう言う乗り方が出来ない、出来る環境が無くなっていく、メーカー各社も走れるクルマを作らない。
今時峠？走り屋？ってなっちゃうんだよね。
そして、モータースポーツが衰退してくのかな。

なんか寂しいな、と
直線番長してる馬鹿達の爆音を聞きながら、考えを巡らせているのでした。