去る11月22日、プロフィールにも載せています愛犬みるくが14歳7ヶ月と7日で旅立ちました。
自分はペットロスになんてならない。と、常々言ってきたのですが、思いのほかダメージが大きくて・・・・・・
近年ではフードや医薬品の進歩もあり、ラブラドールといえども16歳17歳の老犬に出会うこともあります。
散歩で出会う飼い主さん達も、とてもそんな歳には見えない、若い! と、驚かれたりしました。
ですので、みるくも15歳は当たり前、16歳まではと勝手に思い込んでいたのですが。
でも、思い起こすと、体にかかる負担は大きかったと反省しています。
今年2月に手術をしました。
脂肪腫の可能性が大とのことで、そのままにしておいた右肩のコブがかなり大きくなり、これはおかしいと摘出手術をして貰いました。
当然、全身麻酔ですので14歳のうちにと決断したのです。
結果、脂肪腫どころかメラノーマでした。
6歳の頃、別病院で右前足にできたメラノーマを取っています。
その時の説明では、爪の付け根や歯茎にメラノーマができたらお終いとのこと。
皮膚の場合は浸潤してなければ、まず大丈夫 と言われ安心したのを覚えています。
手術前の様子。右肩の付け根に大きなコブが。
苦手な方も多いと思いますので、小さな画像で、更に一部ボカシを入れて。
(それでもダメな方、ごめんなさい)
熊の手のひらの様に黒い部分がメラノーマ、悪性黒色腫です。これが、体の内側に向いてありました。女性の両手の握り拳分のサイズ。むき出しの組織で半分の大きさです。ビニールに入っているのが病理検査に出す半分の組織。
検査の結果、幸い浸潤してませんでした。今後、リンパ系に異常が出なければOKです。
7月の定期検診後の様子。右肩の体毛がまだ短いですが、完治。
10月頃から、粗相が多くなりました。
獣医さんからは、「避妊した雌犬は歳をとると尿漏れが多くなります。」との事なので、心配していませんでした。
だんだんと動きに元気がなくなって行ったのですが、生年月日が5日しか違わない黒ラブ♂の知り合いが、「うちのは、もう散歩にも行けない。お宅のラブは若いね。」と言われ、また安直に安心。
しかし、10月下旬頃からドッグフードをあまり食べなくなり、11月3日には全く食べなくなりました。
4日、獣医さんに。そして、血液検査とエコー検査。
わかった事は、右腎臓が委縮し機能していないこと。また、左腎臓の機能が極端に低下。
日中はフルに点滴し、夜迎えに行ってを3日間。2月の手術入院時に、寂しがりすぎて、入院は可哀そうってなりましたので。
血液検査で腎機能向上がなかったら、相談と言われ・・・・・
結果、回復せず。腎臓に効果のある薬はないため、透析するかを相談したのですが、透析の場合も全身麻酔なんですよね。
高齢犬の場合、全身麻酔から目覚めない事もあると言うので、家族会議して得た答えは、透析せずに点滴を続ける事に。単なる延命措置なんですけど。
先生の話では、もって1週間。尿毒症でケイレンを繰り返すようになったら安楽死。と言われて。
2ヵ月ごとの定期健診で気がついていれば、と言われたのですが、毎日を一緒に過ごしているこちらの責任です。
7日からは、2日に1度、病院に行き点滴と注射、翌日分の点滴セットを持って帰って家で点滴の繰り返し。
4日から寝袋に入り一緒に寝ました。
その後、食べ物は一切受け付けず。一日に水を何度かに分け、少しだけ飲み、500ミリリットルの点滴と注射の毎日を続けました。
本当に喰う・寝る・散歩の三拍子ワンコだったのですが、今では寝るだけに・・・泣・・・・・
そうして1週間が過ぎ、2週間が過ぎ、今までケイレンもせず、補助具は使いますが駐車場から治療室まで自力で歩いて来れたのが奇跡と言われ、体重も11月4日に28.5キロ。19日に24.5キロ。4キロ減に留まっており、何故こんなにも体重も落ちないか不思議と言われました。
20日は天候不良だったのですが、21日は陽がさして穏やかな一日でした。
みるくも庭に出たがり、一日中、家族で庭仕事。朝から夕方まで、皆で庭に。
かわるがわる、撫でたり、ブラッシングしたり。
その夜、奥さんに「添い寝、もう、体の限界かも」と、こぼしてしまいました。
水を飲む時も水飲みからは飲めず、おしっこ時に外の立水栓から飲むんです。
それも、水を飲むと気持ち悪くなるようで、飲み込める迄には5分以上は掛かります。
夜間、1~2時間毎に起きては外について行くので、さすがに疲れが取れず。
22日の明け方、何度目かのおしっこ。抱えて一緒に外に。
いやに元気がなく、さすがにもう長くはないかもしれない、と感じ・・・
6時過ぎまで添い寝し、奥さんと交代。午前中は私がウトウトしていました。
14時過ぎに、外に出たい、水が飲みたい。というので、私が部屋から抱えあげ、奥さんが外からサポートしました。
水飲み場について蛇口を開いた瞬間、大きなケイレンを起こし四肢を突っ張り、倒れました。
奥さんが叫び声を上げ、私も慌てて外に出たのですが、そばに着いた時にはケイレンも終わりかけて。呼吸・心臓は止まって、瞳孔は開いて・・・・
泣きました。昨日、限界なんて言わなければと。聞きわけのいい、やさしい奴でした。
今まで一度たりとも他の生き物を咬んだ事がない。テリアに、耳に穴が空く程咬みつかれても、ギャンと一鳴きして耐えた、そんな奴でした。
だから、察して行ってしまったのだと。
奥さんは、「昨日、一日中大好きな庭でみんなでいれたので、満足したんだよ」と、家族を慰めてくれました。
銚子で生まれ、牛久のとあるホームセンターのペットコーナーで売れ残っていたそうです。
当時はミニチュアダックスブーム、大型犬の人気はありません。
生き物にブームがあるなんて、我ながら嫌な国民性だと思います。
親切な誰かが、ケージの中で小さくなっていた売れ残りのお前をレスキューしてくれた。
親切な誰かさん、賃貸のため家主にばれてしまい、とある里親募集サイトに載って。
もう18キロにもなっていたため、最初の里親希望さんからはキャンセルに。
そして、縁あって家に。
もっともっと色々な所に連れて行ってあげればよかった。
車酔いがひどくて、牛久からの移動中も何度も休憩取って。
生涯でたった一度しか海に行けなかった、川遊びだって6回しか。
本当に後悔だらけです。家に引き取られて幸せだったんだろうか・・・・・
初めて一緒に暮らした大型犬。想い出が多すぎて、もう二度とラブとは暮せないと思います。
どんな優れた相棒だとしても、きっとお前と比較してしまう。