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暖かくなったので山梨県都留市にある栩苗代山線へ行ってきました。

ネットで調べると、この林道は「クビョウシロヤマ」という読み方で紹介されているのですが出典不明です。

「栩」は、クヌギやトチノキを表す漢字の１つで、音読みは「ク」。

林道の名前は「その道が結ぶ２つの地名を連結させたもの」もしくは「その道の通っている場所の名前」が付けられている事がほとんどだと思います。


嵯峨塩と深沢という土地を結ぶ「嵯峨塩深沢線」


横尾山の中腹を走る「横尾山線」

最初は「栩苗」と「代山」という土地を結んでいるためかと思ったのですが、地図で探しても出てきません。



行く途中で立ち寄った細野鹿留線の看板には「栩苗代山線」ではなく「栩苗代線」と記載されており、栩＋苗代（ナエシロ、ナワシロ、苗を育てる場所という意味）という成り立ちのようです。


国土地理院の地図で見ると林道の対岸に「苗代沢」という沢があります。

この一帯がクヌギやトチノキの苗を育てる場所だったのでしょうか？

杉や檜なら分かりますが、クヌギやトチノキのような雑木の苗を育てるものなのか。。。

近くに「栩苗代」を冠した「栩苗代山」という山があるのでは？と調べたのですが、やはり出てきません。時が経ち名前を忘れられてしまった山なのかもしれません。

さてさて、ここが林道の入り口となる県道24号線にある源橋です。



しばらく走ると起点杭を発見



最初は少し荒れた路面でしたが、中盤以降は走り易いフラットダートでした。


あっという間に終点の突き当たりに到着。


終点杭をよく見ると「巾員四.０米　延長二,三一七米」と書いてあります。


突き当たりを左折し県道24号線に戻るのですが、そこに現れるのが栩苗代山線名物の洗い越しです。



無事県道に復帰。


結局のところ「栩苗代山」の読み方は分かりませんでした。

しかし音読み訓読みがごっちゃになっている「クビョウシロヤマ」より「クヌギナワシロヤマ」や「トチナワシロヤマ」の方がしっくりくるような。。。

苗代を「ビョウシロ」って読んでるのにスゴイ違和感を覚えてしまう。。。

詳しい方がいたら教えてください。


道の駅つるで橋の上の試験線をかっ飛ぶリニアモーターカーを見て(下からなので屋根しか見えませんが。。。)、お土産を買って帰宅。

いよいよツーリングシーズンの始まりですね。

【3月2日追記】

どうも気になったので調べていたら、都留市立図書館のデジタルアーカイブで、林道起点近くの三輪神社に関する記述を見つけました。

https://www.lib.city.tsuru.yamanashi.jp/contents/siryou/pdf/sanpo/sanpo008.pdf

どうやら「栩苗代」は「トチナワシロ」と読むようです。

「栃」から「栩」へ漢字が置き換えられた経緯は不明ですが、同じ意味の漢字なのであり得る事だと思います。

今度はどの山が「栩苗代山」なのか？興味が湧いてきちゃいました。

あ〜スッキリした！