またしてもホンダ案件です!
市販のLEDヘッドライトバルブの座面形状をH4から702Kに変換するフランジを製作しました!
これはKA8レジェンドクーペのお客様からご注文頂いたものです。
市販バルブそのものの構造を活かして、バルブ本体は完全なる無加工でフランジを脱着できる構造としておりますd(≧ω≦)b
HIDは市販品でも702K対応のものを見かけますが、LEDで702Kはなかなかないものです。
ビートの方もいかがでしょうか?
H4と702Kでは、そもそもハイビームとロービームとの発光点の前後関係とその間隔が異なります。
完全なる中立を狙うのは全体の寸法や構造を考えると困難なので、今回はどちらかというとロービームの使い勝手、そしてヘッドライトユニットへの収まり具合を優先して設計しています。
今回の設計では、標準的な702Kを基準とすると、ローの発光点が2mm前進、ハイの発光点は6.5mm後退することになっています。
ここで面白い数字の一致がありまして、6.5mmというのはH4単体で見たときののハイとローとの間隔と同じ値なのです。
今回フランジは強度と構造の関係で可能な限り後退した位置に設けていますが、それでも新しいローの発光点が元々のハイの発光点の位置にちょうど重なることになるのです。
最近の車種でこそ車検では現実に即してロービームの光軸を測定されるようですが、KA8の年式はまだまだハイビームで測定するものです。
このあたりは実車に取り付けた後に光軸調整を頑張って頂くしかありません。
現在はお客様からのご報告を楽しみにしているところです。。。
このワンオフ案件は標準取扱製品としたいのですが、このLEDバルブ自体がスポット的に輸入されるものですからね...。
国内で色々な商社が売り切ったら、次にいつ同型品が出回るのか判らないシロモノというのが痛いところではあります。
しかしワンオフは私の得意とするところ!
皆様、ぜひぜひ色々なご注文をください(≧ω≦)
2017年7月15日 追記
いつもやりとりさせて頂いている以外の方からもイイね!を頂けておりますので、本案件のその後について追記致します~(≧ω≦)
上に掲載しているバルブでは、放熱フィン部分がヘッドライトユニットに近づき過ぎて干渉してしまいうまく取り付けられなかったとのことで、市販LEDバルブの種類を変更して事なきを得ました。
下に示すように、放熱にリボン(平編線)を用いるタイプのものであれば全体が小さくまとまっているので、ヘッドライトユニットとの干渉を回避できる可能性が高くなるようです。
銀色のフランジが市販品に付属のものです↓
例によってこちらの黒いフランジがワンオフ品です↓
このバルブは最初に手掛けたものと違い、フランジを固定する突起のオスメスの関係が逆になっています。
性別逆転ファンタジー。。。
2017年11月16日 追記
変換にも限界のあることが判ってきたため、このたび702KタイプのLEDバルブを
ビート専門店「西田ファクトリイ-B様」と共同開発する運びとなりました!
詳細はこちら↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/1472171/blog/40720860/
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園部機械電子技術研究所 | 日記
Posted at
2016/12/15 10:58:20